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2018.11.09

IP回線とは丨IP電話の仕組み・回線の種類やPBXを解説|トラムシステム

インターネット回線を利用した電話設備を構築するIP回線。従来の固定電話回線よりも高速通信を実現できることから、企業や一般家庭で広がっています。この記事ではIP回線の特徴や種類、仕組みなどを解説します。

IP回線とは

IP回線とは、Internet Protocol(インターネットプロトコル)を使用した通信回線のことを言います。インターネットプロトコルとは、インターネット上でデータのやりとりを行う際の決まり事や約束事のようなものです。

普段私たちが利用しているインターネットは、このIP回線を介して通信が行われています。IP回線を使用して音声通信を行う電話のことをIP電話と呼びます。

固定電話回線との違い

従来、電話を利用するためには電話回線を利用する必要がありましたが、現在はIP回線を利用したIP電話が普及しています。固定電話回線とIP回線には一体どのような違いがあるのでしょうか。

・通信方式
固定電話回線は、交換機同士で伝送路を結び、回線を占有して通話をする方式です。各地に中継点となる拠点があり、拠点を経由して音声が送り届けられます。
対して、IP回線はインターネット上の1か所の拠点のみで、音声データをやり取りします。データをパケット化(データを一定の長さに分割すること)できるため、固定電話回線よりも伝送の効率が良いとされています。

・利用するケーブル
IP回線と電話回線では、使用しているケーブルも異なります。固定電話回線ではメタル線が使用されているのに対して、IP回線は光ファイバーを使用しています。

・コスト
固定電話回線は回線開通のための工事費や電話加入権の購入費、遠距離の相手との通話料などでかなりコストがかかります。一方で、IP回線を使用する場合は、インターネット回線以外に別途電話回線を引く必要がなく、導入のコストを抑えることができます。また、距離によって通話料が変動することもありません。

・災害時の通信
インターネット回線を準備するだけで電話を利用することができるIP電話ですが、インターネットが通じていないと利用できない、災害時などの緊急通報や一部のフリーダイヤルが使えないといったデメリットもあるため注意が必要です。

IP電話の通話の仕組み

IP電話では伝送効率を上げるために音声データをパケット化して送受信を行います。通話の手順としては、まず、音声信号をデジタル化し、パケットの使用帯域を小さくするために圧縮が行われます。

次に、送信するパケットの間隔(長さ)が決められ、データがパケット化されます。この際、データをどのような長さに分けるかなどは、RTP(Real-time Transport Protocol)呼ばれるパケット化専用のプロトコルに従って行われます。

最後に、相手のアドレスなど、転送する際に必要な制御情報を音声データに付与します。こうして完成した音声パケットが相手のもとに届けられ、通話を行うことができます。

また、音声データをパケット化する前にシグナリング(呼制御)と呼ばれる処理が事前に行われます。シグナリングは通話相手のIPアドレスやポート番号を割り出すための処理で、これによって相手と音声データをやり取りするためのセッションが確保されます。
シグナリングによってあいてのIPアドレスなどを割り出し、その後データをパケット化して伝送する、というのがIP電話による通話の一連の流れです。

IP回線の種類

IP回線にはADSL、光回線、高速モバイル通信、CATVの4つの種類があります。それぞれの回線でメリット・デメリットがありますが、まとめると以下のような基準で選ぶとよいでしょう。

・高速で高品質な回線を使用したい→光回線
・スマホやタブレットなどを使用して外でも通信を行いたい→高速モバイル通信
・通常の利用の他にプラスアルファでサービスを受けたい、限られた地域の中で安い料金プランのサービスを利用したい→CATV

各回線について詳しく見ていきましょう。

ADSL

ADSLは、固定電話回線の高周波帯域を使うIP電話回線です。データを受信するときは通信速度が速く、逆に、送信するときは遅くなるという特徴があります。また、距離に応じて通信速度が遅くなるという欠点があります。

既存の固定電話回線を使える上、コスト面も安いため、かつては企業や一般家庭問わず広く普及していました。しかし、光回線や高速モバイル通信などのより高品質な回線の登場によって、現在利用者は減少しており、今後は廃止されていく予定となっています。

光回線

光回線は、データを光として送ることのできるIP回線です。現在のインターネット回線における主流で、現存する回線の中で最も早い通信速度でデータの送受信ができます。また、電磁波の影響を受けないため安定した接続が可能となっており、品質面においても最良と言えます。

ただし、光回線が通っていない場合は、新たに回線を引き込まなければならないため、初期工事の費用や工事の期間待つことなどが必要となります。

高速モバイル通信

高速モバイル通信は、無線で利用可能なIP回線です。ドコモ、au、ソフトバンクといった携帯電話会社が提供している回線(3G、LTEなど)が代表例です。他にもポケットWi-Fiやモバイルルーターといった機器を利用して無線通信を行う回線も高速モバイル通信となります。回線開通のための工事が必要なく、外出先でも使用できることが大きな魅力です。

ただし、通信速度が遅くなったり圏外になったりと、場所の影響を大きく受けることがデメリットです。

CATV

CATVは、ケーブルテレビ用の回線を使用したIP回線です。サービスの提供元によって料金プランや内容が異なり、電話の利用だけでなくセキュリティサービスなどのサポートを受けられることが特徴です。

こちらもデメリットとして場所による影響を受けます。サービスが地域に密着している場合が多く、引っ越すと利用できなくなる恐れがあるため注意が必要です。

IP-PBXとクラウドPBX

オフィスで利用するビジネスフォンとしてIP電話を使用する際、IP回線の他にIP-PBXかクラウドPBXが必要になります。それぞれの特徴をご紹介します。

IP-PBXとは

PBXとは「Private Branch eXchange」の略で、構内電話交換機のことを言います、内線電話を繋いだり、外線に電話をかける場合の中継点としての役割があります。そして、IP電話を行うために作られたPBXのことをIP-PBXと呼びます。IP-PBXには物理的なPBXをオフィスに設置して利用する「ハードウェアタイプ」とベンダーの提供するソフトウェアをインストールして利用する「ソフトウェアタイプ」の2種類があります。

拠点ごとに機器を設置しなければならないアナログのPBXとは異なり、IP-PBXはネットワーク上の1か所に設置して全体を管理することができます。そのため、地理的な制約が少ないことがIP-PBXの強みとなります。

クラウドPBXとは

クラウドPBXは、その名の通りPBXをクラウド化したもので、インターネット上で利用することができます。ネット環境があればどこでも通話環境の構築が可能なため、スマートフォンを使って外出中に内線通話を行うこともできます。
また、従来のPBXのように機器を設置する必要がないため、導入コストの削減にも繋がります。IP電話を導入したいけれどコストをなるべく抑えたい、という方におすすなサービスです。

まとめ

IP回線にはADSL、光、高速モバイル通信、CATVの4種類があります。同様に、IP-PBXにもハードウェアとクラウドがあります。それぞれの特徴を理解したうえで、用途に合わせて電話環境を構築するようにしましょう。




WRITER

トラムシステム(株)メディア編集担当 鈴木 康人

広告代理店にて、雑誌の編集、広告の営業、TV番組の制作、イベントの企画/運営と多岐に携わり、2017年よりトラムシステムに加わる。現在は、通信/音声は一からとなるが、だからこそ「よくわからない」の気持ちを理解して記事執筆を行う。


UNIVOICEが東京MXの「ええじゃないか」という番組に取り上げられました。

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