クラウドPBXや電話システムについてIT・通信のプロが解りやすく解説|voice

ビジネスフォンやクラウドPBXを電話・通信のプロがわかりやすく解説!

\ クラウドPBX資料 /

無料ダウンロード

フリーワード検索

【基礎】ビジネスフォン主装置とは丨役割・種類・選び方を解説|トラムシステム

オフィスでは家庭用電話機ではなく、ビジネスフォンを使うことが一般的であり、その中でも主装置は重要な役割を担っています。主装置とはどのような装置なのか、主装置の役割や種類から選定ポイント、導入までの流れを詳しく解説しています。

サムネイル画像

主装置とは

主装置とは、ビジネスフォンを利用する際に必要となる機器のことであり、PBX(Private Branch eXchange: 構内交換機)とも呼ばれています。

通常、一般の家庭では1つの電話番号に対して1台の電話端末を繋ぐため、電話番号と電話端末が1対1の関係で成り立っています。一方ビジネスフォンでは、一つの電話回線で複数の電話機本体が利用でき、外線だけでなく、各電話機間で内線をかけることもできます。

それを可能にしているのが「主装置」と言われる機器で、主装置は外線と内線、または内線間をつなぐ役割があります。回線を内線電話機で共有する他、電話帳のデータ記憶なども行っています。

ビジネスフォンの利用には主装置が必要であり、ビジネスフォン導入の際には電話機本体の選定と同じく主装置(PBX)の選定も重要です。

主装置の種類

主装置は、接続できる電話端末の数と収容できる電話回線の数で3つのクラスにわかれています。

(1)Sクラス
Sクラスでは接続できる電話端末の台数は10台、収容できる電話回線の数は4チャネル(ISDN2回線、アナログ4回線)となっています。

(2)Mクラス
Mクラスでは接続できる電話端末の台数は30台、収容できる電話回線の数は12チャネル(ISDN6回線、アナログ12回線)となっています。

(3)Lクラス
Lクラスでは接続できる電話端末の台数は80台、収容できる電話回線の数は24チャネル(ISDN12回線、アナログ24回線)となっています。

なお、Lクラスでは主装置の増設にも対応しています。電話端末の台数が80台以上、電話回線の数が24チャネル以上でも設置が可能となっています。

耐用年数

耐用年数とは、通常は法定耐用年数のことを指しており、機械や設備などの減価償却資産の法定上、使用可能な見積り期間のことです。
各製品や機械、設備の耐用年数を個別に見積もることが難しいため、種類に応じて減価償却資産を分類し、耐用年数が決まっており、企業はその耐用年数に従って減価償却を行います。

ビジネスフォンの場合は、法定耐用年数は6年間と定められています。
ただし、6年間というのは新品で購入した場合に適用されるもので、中古で購入したものには使用できません。

中古の場合、取得後の使用可能期間を見積り、その見積り耐用年数で減価償却額を計算します。
難しい場合には簡便法で耐用年数を見積もるのですが、法定耐用年数を超えた場合には法定耐用年数の20%、超えていなければ法定耐用年数から経過年数を引いた数字に経過年数の20%を足した数字で計算されます。

なお、ビジネスフォンの利用でよく利用されるリース契約では、契約上限が7年となっていることが多いですが、リース契約では法定耐用年数の最大1.5倍までの契約を締結することが許容されているためです。

ビジネスフォンが動かない、故障した場合の対応について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

主装置の選び方

主装置は、接続できる電話端末の数と収容できる電話回線の数でクラスがわかれており、自社の利用用途や環境にあったものを購入することが大切です。例えば、電話端末の数が2台であり、必要な電話回線が4チャネルのケースでは、Sクラスの主装置で問題なく運用ができます。

将来的に電話端末の数が9台、電話回線を7チャネルに拡張する予定が最初からある場合は、再度主装置の配線やデータ設定を行う必要が出てきてしまうため、予めMクラスの主装置を導入しておく方がよいでしょう。

主装置はSクラス〜Lクラスで購入するためのコストが異なってくるため、現状と将来を想定しながら自社の利用にあったサイズの主装置を購入、設置しておくことが無駄なコストカットや設置や設定などによる調整などが不要になるため重要です。

ビジネスフォン導入の流れ

ビジネスフォンの導入では、主装置や電話端末の設置と主装置や電話端末の設定という工程に分かれます。

(1)主装置や電話端末の設置
はじめに、契約した電話回線を引き込み口からケーブルを引いてきて主装置に接続させます。アナログ回線やデジタル回線を利用する場合には主装置の外線ユニットに接続します。ひかり電話を利用する場合は、ひかり電話を収容する専用のユニットがあるため、そのユニットにケーブルを差し込んで接続します。
主装置と外線を接続させた後は、直接電話端末に接続するのではなく、ローゼットと呼ばれる小型の機器と主装置を接続させ、モジューラーケーブルを使って電話端末に接続します。

(2)主装置や電話端末の設定
外線と主装置、主装置とローゼット、電話端末をつないだ後は実際に電話が使えるように主装置の設定を施します。具体的には、主装置に収容した電話番号を各電話端末のボタンに着信させる設定や各電話端末に割り振る内線番号の設定、特定の電話番号からの電話を受け付けない、もしくは特定の番号に転送させるなど、電話に関する制御の設定を行います。

配線方法

ビジネスフォンの配線方法は「スター配線」と「バス配線」があります。

・スター配線
主装置と電話端末を1対1で接続する配線方法です。
主装置には主装置が対応している最大接続数分のモジューラージャックを備えており、必要な電話端末の数だけモジューラージャックを使用します。スター配線は利用する電話端末の数だけケーブルが接続されることから配線数が多くなる傾向にあり、見た目は美しくはありません。

しかし、ケーブル1本1本が独立していることから、ケーブルの断線などで他のケーブルに交換する際はそのケーブルだけ取り替えるだけで対応できる整備のしやすさがあります。

・バス配線
モジューラージャックから最大8台までの電話端末に接続させることができる配線方法です。スター配線に比べて接続する配線数を減らすことができることから、すっきりとした見た目になりますが、ケーブルの断線などで接続ができなくなった場合、同じモジューラージャックに接続されている電話端末も使えなくなってしまうため注意が必要です。

主装置の設定とは

ビジネスフォンの主装置では、電話を適切に交換していくために様々設定を行うことができます。

主装置から接続されている各電話端末に対して、電話を着信させる・させないといった振り分け設定がその一つで、例えばある特定の電話番号への着信は技術部門だけに着信させる、あるいはすべての外線からの着信を受け付けない内線専用端末など、端末ごとに細かい振り分けルールを設定できます。

他には、電話端末を一括りにしたグルーピングの設定も行います。作成したグループごとに内線ガイダンスやアラームの設定などの設定を施すことで、特定の用途や部門に応じた使い勝手のよい電話環境を構築する手助けをしてくれます。

電話帳などのデータも主装置で管理します。例えば、電話帳に登録されている電話番号データを主装置に登録させることで、着信時に相手先の情報を電話端末のモニタに表示させることも可能です。

このように、主装置は回線の振り分け以外にもビジネスフォンを利用するために必要なデータを保持しています。これらの設定は、具体的な設定内容や手順が取扱業者にのみ開示されているケースもあり、専門の業者に依頼をしてデータ設定をしてもらうのが一般的です。主装置の設定については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

まとめ

日々の業務では、家庭用電話機に代わりビジネスフォンを使うことが一般的です。ビジネスフォンの中でも主装置は外線や内線の制御、多彩な電話機能の提供など重要な役割を担っています。主装置の種類や特徴、導入までの流れをしっかりと理解して、主装置について正しい知識を蓄えておきましょう。



WRITER

トラムシステム(株)メディア編集担当 鈴木 康人

広告代理店にて、雑誌の編集、広告の営業、TV番組の制作、イベントの企画/運営と多岐に携わり、2017年よりトラムシステムに加わる。現在は、通信/音声は一からとなるが、だからこそ「よくわからない」の気持ちを理解して記事執筆を行う。


UNIVOICEが東京MXの「ええじゃないか」という番組に取り上げられました。

注目記事Recommend Post

  • オンプレサーバのメリット・デメリットを解説

    2019.01.09

  • クラウドPBXのUC機能が実現する新しいコミュニケーション丨テレワークを推進する…

    2018.10.19

  • 配線なし!インターネット回線で使うクラウドPBXの仕組みとメリットを解説

    2021.11.22