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2021.04.23

【クラウドPBXの料金】初期費用・月額料金の相場やコスト削減効果を解説|トラムシステム

PBX(構内交換機)をクラウド環境で構築・運用するクラウドPBXの利用が広がっています。従来のオンプレミス型PBXよりも導入が容易で、費用も安く抑えられると言われますが、実際の導入・運用コストはどれくらいなのでしょうか。

この記事では、クラウドPBXを初期費用や月額料金、電話機の価格について詳しく解説します。

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クラウドPBXとは

クラウドPBXとは、PBX(構内交換機)をクラウド環境に設置し、インターネットを通じてそこにアクセスすることで電話機能を利用するサービスです。

従来のオンプレミス型PBXは、設置や回線工事などの導入費用に加えて、保守費用など高額な維持費が必要でした。物理的な機器が不要なクラウドソーシングサイトでは、少ない費用で導入・運用することが可能となります。

クラウドPBXには、他にも以下のようなメリットがあります。

・インターネットがある環境なら、世界中どこでも無料の内線通話ができる
・回線数や機能などをWebブラウザから容易に変更できる
・ソフトフォン、スマートフォンなど従来のPBXでは利用できなかった端末が利用できる
・自動録音、IVR機能、チャット、ボイスメールなどの機能が利用できる
・様々なコミュニケーションツールをネットワークで統合するユニティファイドコミュニケーション(UC)機能が利用できる
・複数拠点を一括管理できる

クラウドPBXの導入・運用コストと価格相場

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現在、様々な企業がクラウドPBXサービスを提供しています。その多くが「大幅なコスト削減」や「初期費用無料」を謳っていますが、「全体的な導入・運用コストの相場はどの程度か?」はなかなか見えてこないのが現状です。

クラウドPBXに必要なコストは「初期費用」や「基本使用料」など複数あります。

初期費用は安くしつつ基本使用料を高額にして元を取るサービスもあるので、一つの料金だけを見て「安い・高い」を判断するのは危険です。料金体系を把握し、全体的な見積もりができるようにしましょう。

初期費用

クラウドPBXでは、従来のPBXに必要だった設置費用や回線工事費用は不要です。ですが、インターネット回線取得やサーバーの登録などの作業を行うための初期費用は必要となります。

初期費用は10,000~50,000円が価格の相場。回線の数やサービスのタイプによって変動します。

相場より安価あるいは無料の初期費用をアピールするサービスもありますが、月額利用料などの別の料金に分散させているだけというパターンもあるので注意しましょう。

また、電話機を一緒に導入する場合は別途料金がかかります。IP対応の固定電話の場合、相場は1台あたり12,000円です。既存のIP電話機の再利用や、社員の保有するスマートフォンを内線化(BYOD)をすれば、コストを抑える事ができます。

月額料金

クラウドPBXはベンダーが構築したPBX環境を、月額利用料を支払って利用する仕組みです。そのため、ユーザー数や利用機能に応じて月額料金がかかります。

相場は1回線当たり月2,000円。1回線から導入可能なサービスもあれば、5回線10,000円といったパッケージになっているサービスもあります。「03」や「06」から始まる地域局番や「0120」のフリーダイヤルまで、取得する番号の種類によっても料金は変動します。

外線通話料

クラウドPBXでは、一般的な固定電話よりも外線通話料が安く設定されているケースが多いです。一般的には次のような価格が相場となっています。

・固定電話:3分8円
・フリーダイヤル:1分10円~3分10円
・スマートフォンでの通話:1分15円~16円

なお、クラウドPBXではインターネット環境がある場所では海外を含めて世界中で内線通話が無料になります。

オプション利用料

単なる電話通信にとどまらず、様々な機能を利用できるのがクラウドPBXの利点です。ただし、それらを利用するには別途オプション利用料が発生します。

クラウドPBXのオプション機能の一例と、その利用料の相場を紹介します。

・自動録音機能:2,000~3,500円
・IVR機能:1,500~3,000円
・Web電話会議:2,000~5,000円

どの機能が標準装備されており、どの機能がオプションであるかはベンダーや選択するプランによって異なります。オプションをたくさんつけるとその分費用が高額になるため、業務に必須の機能の洗い出しは予め行っておきましょう。


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クラウドPBXで通信コストを削減できる理由

すでに多くの企業が、クラウドPBXの導入によって通話料や通信コストの大幅な削減に成功しています。

これからクラウドPBXを導入する企業に向けて、具体的にどのようなコストカットが実現できるのかを解説します。

内線通話が全国どこでも無料に

インターネット環境さえあれば内線通話は全て無料になることは、クラウドPBXの最も大きな利点と言えます。

例えば、海外出張中の社員が国内の社員と電話で話す際や、地方や自宅からリモートワークを行っている社員間の通話も、インターネット接続さえあれば内線として無料で通話が出来ます。

特に、社員の外出や出張が多い企業、リモートワークや海外・地方に拠点を多く持つ企業などでは通信費の大幅な削減が期待できるでしょう。

スマホの内線化(BYOD)で端末購入費を削減

BYODとは「Bring your own device」の略で、従業員が保有する携帯端末を業務に利用することです。クラウドPBXには、社員が保有するスマートフォンを内線化できるサービスがあり、そのまま業務に利用できます。

社用携帯端末を購入費用を節約するだけでなく、社員にとっても仕事用とプライベートの端末を2台持ち歩く必要がないなどのメリットがあります。

もちろん、企業が用意する業務用スマートフォンを内線化することも可能です。

機器の配置換えや設定変更などのメンテナンスが不要

通常のPBXの場合、オフィス移転や配置換えを行う際には機器配置換えや配線工事などが必要となりますが、クラウドPBXの場合にはそれらの費用がかかりません。

回線や利用する機能の変更もブラウザから簡単に行えるため、メンテナンスコストの削減にも繋がります。

インターネットFAXでコピー代を節約

クラウドPBXでは、インターネット回線を使用したFAX「インターネットFAX」も利用可能です。

会社に届くFAXをパソコンなどのブラウザで確認し、必要なデータだけを印刷することで、コピー用紙や印刷にかかる費用を削減できます。

インターネットFAXについてはこちらの記事でも詳しく紹介しています。ぜひあわせてご参考ください。

クラウドPBX導入・運用時のコスト面での注意点

コスト削減を主な目的としてクラウドPBXを導入する場合、特に気をつけるべきポイントをいくつか紹介します。

オンプレミス型と比較する

大人数、長期間の利用になると、オンプレミス型の方が安くなる場合もあります。クラウドPBXは回線やユーザー数に応じて毎月基本使用料が発生しますが、オンプレミス型にはそれらの費用が不要であるからです。

オンプレミス型の場合、初期費用としてPBX、電話機などの機器の購入費用や設置工事費用がかかる一方で、導入後は通信費や外線通話料のみで運用できます。

また、強固なセキュリティを構築できるなどオンプレミス型ならではのメリットもあります。クラウドPBX一択で決めるのではなく、オンプレミス型PBXやIP-PBXも選択肢も入れて料金を比較しましょう。

必要な機能だけ導入する

事前に利用想定を立て、必要な機能だけ導入しましょう。クラウドPBXには様々な追加機能がありますが、全て盛り込むと費用がかさみます。

状況に合わせたプラン変更やシステム拡張も容易なので、必要最低限のサービスで始めてみるのもおすすめです。

複数のサービスを比較検討する

選定するサービスによって、導入・運用コストは大きく変わってきます。導入候補のサービスを複数選び、見積もりを比較してみましょう。

これまで解説してきた通り、クラウドPBXには初期費用だけでなく月額利用料やオプション料金もかかります。「初期費用0円」といった文言に惑わされず、中長期的なトータルコストをふまえて検討するようにしましょう。

高機能・明確な料金プランが魅力のクラウドPBXサービスのご紹介

「クラウドPBXで通信費を削減したい」「価格を抑えながら高品質の電話環境を構築したい」という方には、たトラムシステム株式会社のTramOneCloudがおすすめです。
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外線電話、内線電話、パーク保留、転送、留守電などのビジネスフォン機能はもちろん、インスタントメッセージ、チャット、電話・Web会議、プレゼンスなどのUC(UnifiedCommnication)機能も網羅。
スピーディーな導入、容易な設定変更、ロケーションフリー、そしてシンプルで明快な料金体系で、あらゆるニーズに応えます。

まとめ

「コストを抑えられる」として近年人気となっているクラウドPBXですが、料金体系や費用の相場を把握すればより効果的に運用できます。様々なサービスのトータルコストを比較し、自社に適したものを最適な価格で導入しましょう。


WRITER

トラムシステム(株)メディア編集担当 鈴木 康人

広告代理店にて、雑誌の編集、広告の営業、TV番組の制作、イベントの企画/運営と多岐に携わり、2017年よりトラムシステムに加わる。現在は、通信/音声は一からとなるが、だからこそ「よくわからない」の気持ちを理解して記事執筆を行う。


UNIVOICEが東京MXの「ええじゃないか」という番組に取り上げられました。

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