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2022.08.10

固定電話 / IP電話 /

IP電話と固定電話の違い5つ!料金・電話番号・仕組みなどを解説|トラムシステム

ビジネス用の電話に個人のスマートフォンを使っていた個人事業主でも、ビジネス専用の電話の導入を考えることがあるでしょう。その場合、IP電話と固定電話のどちらを契約したらよいのでしょうか。

この記事では、IP電話と固定電話の料金・電話番号・仕組みなどの違いについて解説します。電話選びの参考にしてください。

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IP電話とは

IP電話とは、インターネット回線を使って電話するサービスです。「インターネットプロトコル」という通信ルールを利用し、主にインターネット接続を担うプロバイダが提供しています。

IP電話は固定電話とスマートフォンの両方で使用でき、音声通話だけでなく映像もやり取りするビデオ通話も可能と、利便性の高さが大きなメリットです。すでに2024年のアナログ回線の廃止が決まっているため、今後は「電話」といえばIP電話を意味することが多くなるでしょう。

IP電話のメリットやデメリットについては、こちらの記事で詳しく説明しています。合わせてご覧ください。

固定電話とは

固定電話とは、本来据え置き式の電話を意味しますが、アナログ回線を通じての電話サービスという意味でも使われています。従来、固定電話は家庭やオフィスに欠かせないものでした。

しかし、携帯電話やIP電話の普及によって固定電話の加入者数は減少し続けています。それでも、ビジネスシーンにおいては固定電話は根強いニーズがあるという状況です。

IP電話と固定電話の違い

IP電話と固定電話のどちらを選ぶべきかは、その人の置かれた状況によって変わってくるでしょう。検討の際の参考として、IP電話と固定電話の5つの違いについて解説します。

通信の仕組み

通信に使われる回線の種類や技術が、固定電話とIP電話の仕組みの違いです。

従来の固定電話では、アナログ回線を使って音声通信を行なっていました。アナログの固定電話は電気信号に変換した音声を電話線を通してやりとりするため、電話回線の契約が必要です。

一方、IP電話はインターネット回線を使ったサービスです。音声をデジタルデータに変換して相手先で音声に復元することで通話を可能としています。

基本料金・通話料金

固定電話とIP電話の違いとしてよく言及されるのが料金です。

IP電話は固定電話よりも料金が安くなる場合が多いのですが、その違いは電話の利用スタイルによって異なります。次の表は、NTT東日本のIP電話(ひかり電話)と固定電話の基本料金を比較したものです。※2022年8月時点

【基本料金(月額)】

IP電話と固定電話の違い

【IP電話(ひかり電話)の通話料金】

IP電話と固定電話の違い

【固定電話の通話料金】

IP電話と固定電話の違い

IP電話は距離や時間帯による通話料金の加算がないため、遠距離との通話や通話時間が長い人にとっては導入のメリットが大きいでしょう。また、同じプロバイダのユーザーであれば通話料金が無料になるプロバイダもあります。

IP電話はアナログ回線の導入が不要で、電話加入権の購入費用もかからないため、固定電話に比べて初期費用が抑えられるケースも多いです。

導入時の工事

固定電話はアナログ回線を必要とするため、導入するためには配線敷設工事が必須でした。

一方、IP電話はアナログ回線が不要のため、すでにインターネット回線を契約している場合には配線工事が不要となります。工事にかかる時間やコストを削減することができるでしょう。

通話品質

IP電話と固定電話の通話品質を比較すると、音声通話専用のアナログ回線を使用している固定電話の方が安定しています。しかし、現在のIP電話は、十分な通信速度があれば通話で困るほどの音質低下はほとんど起こらないので、ビジネスにおいても支障がでることはないでしょう。

ただし、IP電話はインターネット回線を使っているため、どうしても回線の混雑や障害、停電などが原因で通話が不安定になる可能性があります。

アナログ式の固定電話には、電話線やPBX(構内交換機)を通して通話に必要な電力を確保(局給電)できる機種もあります。その場合でも、バッテリーへの充電や予備電源の使用が必要、一部機能が制限されるなど、停電時の使用について条件があります。災害時の利用も想定して固定電話を導入する方はよく確認しておきましょう。

電話番号

固定電話の電話番号は、「03」「06」などの市外局番から始まる一般的な電話番号(0AB-J型)です。

一方、IP電話の電話番号は次の3種類の電話番号があり、プロバイダによって提供される電話番号の種類や料金が異なります。

0AB-J型:固定電話と同じ、市外局番から始まる10桁の電話番号
050型:「050」から始まる11桁の電話番号
電話番号不要型:「LINE」「Skype」「Facebook」「Instagram」といったアプリの通話機能

IP電話といえば050番号をイメージする人が多いですが、IP電話でも「0AB-J型」の取得は可能です。(一部のプロバイダを除く)また、IP電話は0AB-J型、050型、電話番号不要型のいずれについても、一度電話番号を取得してしまえば、日本全国どこに引っ越しても電話番号が変わりません。

こちらの記事では「050」を含む電話番号の種類について詳しく説明しています。ご参照ください。

発信できる番号

IP電話は発信できる電話番号に制限があります。

例えば、IP電話のほとんどは「110」や「119」といった緊急通報へ発信することができません。これは、緊急通報に必要な位置情報が付与されていないためです。

また、「電話番号不要型」の通話は同一アプリ間のみに限られています。そのため、アプリでの連絡先を提供していない施設やサービスとの通話はできません。

一部のサービスでは緊急通報が可能ですが、全体的にはまだ対応はこれからといった状況です。IP電話やクラウドPBXの提供事業者によって使用可能な電話番号が異なるため、事前に確認しておき、必要な対策も事前に確認しておきましょう。

IP電話がおすすめな人

IP電話と固定電話には料金や通話品質など様々な違いがあるため、どちらが自分に適しているのかをよく検討することが大切です。IP電話の利用がおすすめなのは次のような人です。

・電話料金を安く抑えたい人
・電話の導入に時間やコストをかけられない人
・長距離電話が多い人
・端末としてスマートフォンを利用したい人
・オフィスの移転予定がある人

なお、こちらの記事ではIP電話を法人利用するメリットについて詳しく記載しています。ぜひあわせて参考にしてください。

固定電話がおすすめな人

料金はIP電話より高めになることが多いですが、アナログの固定電話は通話品質が安定するというメリットがあります。次のような人には固定電話がおすすめです。

・安定した通話品質を求める人
・「110」や「119」など緊急通報の発信が必要な人
・確実に市外局番から始まる電話番号を取得したい人

個人事業主~中小企業におすすめのクラウドPBXとは?

「電話料金や導入費用を安く抑えたい」「電話番号は信頼度の高い市外局番から始まる番号にしたい」という個人事業主や中小企業の方も多いでしょう。そのような方におすすめなのがクラウドPBXです。

クラウドPBXとは、インターネットに接続して利用するビジネス向けの電話サービスです。従来オフィスや事業所に置いていた据え置き型のPBXをクラウド上に設置し、電話回線不要で内線や外線、転送といった電話機能を利用できます。

ここでは、個人事業主や中小企業にクラウドPBXがおすすめな理由について解説します。

固定電話機・電話回線がいらない

クラウドPBXを使うとスマートフォンを端末として利用できるため、固定電話機を購入する必要がありません。また、インターネットに接続できればどこでも使えるので、電話回線も不要です。

テレワークの導入時やオフィスの移転時などでもスムーズに導入でき、回線敷設工事にかかる時間やコストを削減できます。

スマホで03番号が使える

クラウドPBXでは、スマートフォンに専用のアプリをインストールすることで、その端末を内線機として利用できます。アプリを通じた発信は、どこからかけても「会社の電話」になるため、着信を受け取った相手の電話には「03」などから始まる会社の電話番号が表示されます。

仕事用と私用の電話を併用している場合、クラウドPBXを利用することで個人の電話番号が取引先に知られてしまう心配がなく、公私のオンオフもつけやすくなるでしょう。

オフィス移転しても番号が変わらない

クラウドPBXでは、オフィス移転があった場合でも電話番号は変わりません。PBXはクラウド上でデータ管理しているため、物理的なオフィス移転による影響がないためです。

なお、クラウドPBXについての詳細はこちらの記事で説明しています。参考にしてください。

まとめ

IP電話と固定電話には、料金・電話番号・仕組みなどにおいて様々な違いがあります。自分のビジネスにはどちらが適しているのか、総合的に判断することが必要です。

また、クラウドPBXなら固定電話機や電話回線が不要で、スマートフォンで03番号が使えます。オフィス移転しても番号が変わらないこともメリットと言えるでしょう。個人事業主や中小企業が利用する電話サービスにはクラウドPBXがおすすめです。

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WRITER

トラムシステム(株)メディア編集担当 鈴木康人

広告代理店にて、雑誌の編集、広告の営業、TV番組の制作、イベントの企画/運営と多岐に携わり、2017年よりトラムシステムに加わる。現在は、通信/音声は一からとなるが、だからこそ「よくわからない」の気持ちを理解して記事執筆を行う。


UNIVOICEが東京MXの「ええじゃないか」という番組に取り上げられました。

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