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2022.08.03

050 / IP電話 /

【2023年】IP電話会社一覧!比較ポイントやおすすめ050アプリも紹介|トラムシステム

IP電話とはインターネット回線を用いた電話サービスで、従来の固定電話よりも安価な通信手段として人気を集めています。近年は音声品質が固定電話と同じAクラスのサービスも増加しており、業務利用も可能です。

IP電話の概要、おすすめIP電話会社一覧、サービスを選択するときのポイントについて解説しますので、導入を検討中の方は参考としてください。
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IP電話とは

IP電話とは、インターネット回線を用いて通話を行う電話サービスです。「03」「050」など電話番号が割り当てられるタイプ、チャットアプリ「LINE」の無料通話のように電話番号が割り当てられないタイプの2種類が存在します。

IP電話はインターネット環境があれば電話回線は不要で、携帯電話、スマートフォン、タブレット、パソコンもサービスの対象です。アナログ電話と異なり基地局を経由しないため、通話相手が遠方でも通話料が変動しません。

IP電話サービスは基本料金や通話料金が安く、比較的安価に利用できるのがメリットです。IP電話専用の電話番号である「050」は、同じインターネットプロバイダ同士であれば無料で通話できます。電話加入権の購入も不要なため、電話番号の取得が容易です。

一方、従来の電話番号を廃止しなければならないケースが存在する、緊急通報やフリーダイヤルに発信できないなどデメリットもあります。また、時間帯や場所によっては音声品質が悪くなるサービスも一部存在するため、導入前に品質を確認しておきましょう。

IP電話の種類

IP電話の種類は3つあり、用途やコストに応じて使い分けます。

0AB-J型

「03」や「06」からはじまる全10桁の電話番号を用いるタイプです。このタイプは固定電話用の番号として厳しい品質基準が設けられているため、遅延や途絶がなく快適に通話できます。高品質なIP電話サービスを求める企業におすすめです。

050番型

「050」からはじまる全11桁のIP電話専用番号を用いるタイプです。市外局番や市内局番を含まないため、携帯電話やスマートフォンでの利用に適しています。利用料金が安価なのが特徴で、通信費を抑えたいビジネスマンや企業におすすめです。

電話番号不要型

「LINE」や「Skype」など通話機能があるアプリを用いるタイプです。アプリ同士の通話は無料となっており、親族や友人など親しい関係にある者同士の通話に適しています。プライベート用の安価な通話手段を求める方におすすめです。

IP電話の通話品質クラス

IP電話には、通話品質に応じたクラスが3つ存在しています。

・Aクラス:固定電話並みの音声品質
・Bクラス:一般的な携帯電話並みの音声品質
・Cクラス:上位2クラスよりも劣る音声品質

総務省では、各クラスを以下のように定義しています。

ip-quality-class

R値(総合音声伝送品質)はノイズ、エコー、遅延などを計測した客観的な数値です。100が最高値となっており、>80でAクラス、>70でBクラス、>50でCクラスと認定されます。

MOS値は多数の評価者が音声品質を「非常に良い」から「非常に悪い」までの5段階で評価した数値です。平均5が最高値となっており、>4.0でAクラス、>3.1でBクラス、>2.6でCクラスと認定されます。

以前はB~Cクラスに該当するサービスが多く「IP電話は音声品質が悪い」と言われた時代があったものの、現在は改善が進みAクラスに該当するサービスも増えています。導入時は念のため通話品質クラスを確認し、業務に耐えうるかどうかチェックしましょう。

おすすめIP電話会社一覧

IP電話サービスを提供する会社は増加傾向にあり、多種多様な特徴や機能を持っています。おすすめIP電話会社一覧を紹介しますので、選択する際の参考にしてください。

050 plus

050plus

画像出典:https://service.ocn.ne.jp/phone/ip/050plus/

NTTが提供する050番IP電話サービスです。同じ「050 plus」ユーザーであれば通話料が無料となっているため、テレワーク中の社員同士のやり取りに適しています。スマートフォンだけでなく、iPod touchやiPadも端末として利用可能です。

NTTの格安SIM「OCN モバイル ONE」とセットで導入すれば、月額基本料金は半額の150円(税抜)です。050plus for bizNTTをキャリアとして用いている方におすすめのサービスとなっています。

初期費用:0円
月額基本料金:1ID300円(税抜)
対応する電話番号:050番号

03plus

03plus

画像出典:https://03plus.net/ip/

スマートフォンで「03」や「06」から始まる固定電話番号を取得できるIP電話サービスです。NTTの加入電話から固定電話番号の引継ぎも可能で、電話番号変更の手間やコストをかけずに導入できます。電話かけ放題やクラウドFAXなど業務に役立つ機能も豊富です。

年払いを選択すれば、1年目のみ初期費用が0円になるなど大幅に割引されます。信頼性の高い固定電話番号を業務で利用したい方、通話だけでなくさまざまな機能を利用したい方におすすめのサービスです。

初期費用:5000円
月額基本料金:基本ID980円(税抜)、以後ID1つごとに700円(税抜)
対応する電話番号:固定電話番号、050番号

G-Call050

g-call050

画像出典:https://www.g-call.com/050/

海外との通話料金が安価なIP電話サービスです。通常数十円~数百円の国際電話料金がアメリカ1分/5円、中国1分/10円と大幅に安くなるため、海外旅行や出張時に高い通話料を支払う必要がなくなります。アプリを起動していなくても通話が可能です。

手続きも数日で完了するため、急に海外渡航が必要になった時も安心です。通話以外の機能はシンプルなため、1人で海外へ渡航する機会の多いビジネスマンにおすすめのサービスと言えます。

初期費用:0円
月額基本料金:1ID280円(税抜)
対応する電話番号:050番号

Basix

basix

画像出典:https://basix.jp/pages/jpn/home/index.html

無料内線通話、通話の転送、代表電話番号発信に必要なPBX(構内交換機)をクラウド化したクラウドPBXを搭載したIP電話サービスです。物理機器や電話回線なしで電話網を構築できるため、PBXの初期費用や工事費用を大幅に抑えることができます。

050番号を使用するスタンダードプラン、固定電話番号を継続利用できるプラスプランの2つがあり、状況に応じた使い分けが可能です。通話だけでなくPBX機能も運用したいコールセンターや企業におすすめのサービスといえます。

初期費用:0~2,857円(税抜)
月額基本料金:電話機1台あたり1500円(税抜)、インターネット接続費用2,557~13,400円(税抜)
対応する電話番号:固定電話番号、050番号

MiiTel

miitel

画像出典:https://miitel.revcomm.co.jp/

電話営業やお客様対応の状況をAIで可視化し、課題の明確化や生産性向上を実現するIP電話サービスです。録音、文字起こし、音声解析を全て利用可能となっており、分析したデータは収集した情報を分かりやすく表示するダッシュボード機能で閲覧できます。

クラウドサービスなため物理機器は不要となっており、他のITサービスとの連携も可能です。コールセンターや電話営業部門など、電話業務の顧客満足度向上や収益アップを測りたい企業でおすすめのサービスと言えます。

初期費用:0円(年次契約、10ID以下の場合は別途事務手数料が発生)
月額基本料金:1ID5,980円(税抜)
対応する電話番号:固定電話番号、050番号

KDDI-IPフォン

kddi-ipphone

画像出典:https://biz.kddi.com/service/ip-phone/

KDDIが提供する050番IP電話サービスで、KDDIインターネット回線やau携帯電話との併用で料金が割安になります。KDDI-IPフォン契約者同士の通話料は無料で、法人名義のau携帯電話との通話は「ビジネス通話定額」プランで定額料金に変更可能です。

導入方法もシンプルで、現在利用している電話機に音声通信アダプターを接続すればすぐ利用できます。IP-PBXを接続すれば、内線通話や通話転送も可能です。KDDIやauユーザーとのやり取りが多い方におすすめのサービスです。

初期費用:2,200円(税抜)
月額基本料金:1ID600円(税抜)
対応する電話番号:050番号

IP-Line

ip-line

画像出典:https://innovera.jp/service/ipline/

固定電話に匹敵する64kbpsの高音質ビットレートと、ビジネスに最適な90秒課金を搭載したIP電話サービスです。大阪や東京だけでなく全国主要都市の市外局番を取得可能で、電話番号を取得できない理由でIP電話導入を断念した方に新たな選択肢を提供します。

現在利用している固定電話番号への引継ぎも可能です。より上位のプランである「Free-ProLine」ではフリーダイヤルの0120/0800番号も取得できます。低コストと高品質を両立させたい方におすすめのサービスです。

初期費用:1,000円~2,500円(税抜)
月額基本料金:1チャネル/2番号1,000円(税抜)
対応する電話番号:固定電話番号、050番号

FleaLine

flealine

画像出典:https://www.covia.jp/net/flealine.html

格安のIP固定電話機と050番号を活用するIP電話サービスです。これまで多額なコストをかけていた固定電話設備を安価なIP電話網に置き換え、通信費を削減可能です。代表番号や通話転送はもちろん、ホテル向けのモーニングコールなど多彩な通話機能を備えています。

クラウドサービスのため短期間での導入が可能で、オプションの追加や回線数の増減も容易です。オフィスに固定電話設備が必須で、可能な限りコストを削減したい企業にぴったりのサービスといえます。

初期費用:無料
月額基本料金:内線1回線1,100円(税抜)、外線1回線440円(税抜)
対応する電話番号:固定電話番号、050番号

IP電話会社の比較ポイント

IP電話会社は今回紹介した以外にも多数存在しているため、自社にとってどのサービスが適しているのかを判断することが難しく感じる方もいるでしょう。IP電話会社同士を比較検討するポイントを解説します。

通話品質

IP電話の通話品質はA、B、Cの3段階で評価されており、最も評価の高いAを選択するのが望ましいとされています。ただし、外部の影響やOSとハードの相性によって品質が変動することもあるため、注意が必要です。

IP電話サービスの多くが無料トライアルで音声品質をチェックできます。求める品質をクリアしているか、自社での運用に問題がないか積極的に確認しましょう。

料金体系

低コストが売りのIP電話サービスですが、どのように運用しても安価とは限りません。固定電話、携帯電話、国際電話の比重で通話料金は変動します。また、表面上は安価に見えても、業務に必要な機能やオプションを追加すると割高となるケースもあります。

IP電話会社にコスト試算を行ってもらい、実際にどれだけの初期費用や月額料金が発生するか試算してもらいましょう。

利用環境・外部システム連係

すでに複数のITサービスやツールを利用している場合は、既存のシステムと連係可能かどうかも重要です。カスタマイズ性に優れたサービスの方が業務をより効率化しやすいため、連係可能な外部システムを事前に確認しましょう。

サポート体制

インターネット回線を用いるIP電話サービスは、通信障害が発生すれば利用不可能となるため、サポート体制が重要です。サポートの対応時間、電話やメールなどの問い合わせ方法、疑問点や要望を相談できる窓口体制などをチェックしましょう。

IP電話とクラウドPBXの違い

混同して語られることも多いIP電話とクラウドPBXは、仕組み、電話番号、通話品質がそれぞれ違います。

仕組み

IP電話は「インターネット回線を通じて通話を行う電話サービス」なのに対し、クラウドPBXは「電話機同士の内線・外線を制御するPBXをクラウド化したサービス」です。ただし、クラウドPBXサービスの多くがIP電話機能も提供しています。

IP電話だけでは単純な1対1の通話しかできません。IP電話にクラウドPBXを加えることで、オフィスの電話設備が担ってきた高度な通信網を物理機器なしで構築できます。

電話番号

通信機能に特化したIP電話の多くは050番号しか利用できません。050番号は安価なものの、03などの地域番号に比較すれば信頼性が弱い電話番号で、ビジネスを展開するうえで不利となる可能性があります。

それに対し、クラウドPBXによるIP電話網は固定電話番号の新規取得だけでなく、多くのケースで既存の電話番号の引継ぎが可能です。電話番号の変更にはコストと手間がかかるため、固定電話番号を保有していればクラウドPBXによる引継ぎを行いましょう。

通話品質

050番号によるIP電話サービスは、コストを重視して通話品質を下げているケースが多く、業務利用の際にトラブルや生産性低下を引き起こしかねません。クラウドPBXは品質基準が厳しい固定電話番号に適用しているため、通話品質が向上しています。

このように、音声品質や利用できる番号など、複数の点でクラウドPBXが勝っています。1ユーザーからでも利用できるため、ビジネス利用を目的とした通信手段をお求めであれば、クラウドPBXを導入しましょう。

まとめ

IP電話はコストが安く物理機器を必要としない新たな電話サービスとして人気を集めています。多数の会社が参入しているため、導入する際は複数のサービスを比較検討し、自社にとって最適なものを選択しましょう。

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WRITER

トラムシステム(株)メディア編集担当 鈴木康人

広告代理店にて、雑誌の編集、広告の営業、TV番組の制作、イベントの企画/運営と多岐に携わり、2017年よりトラムシステムに加わる。現在は、通信/音声は一からとなるが、だからこそ「よくわからない」の気持ちを理解して記事執筆を行う。


UNIVOICEが東京MXの「ええじゃないか」という番組に取り上げられました。

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