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ビジネスフォン主装置・電話交換機とは丨価格・機能・種類を解説|トラムシステム

オフィスでビジネスフォンを利用したい場合、電話機本体だけでなく「主装置」と呼ばれる機器も合わせて導入する必要があります。この記事では主装置の役割や種類、機能、価格について解説します。

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主装置とは

家庭用電話機の場合、一つの電話回線から接続できる本体は一台のみで、電話番号も一つだけです。一方ビジネスフォンでは、一つの電話回線で複数の電話機本体が利用でき、外線だけでなく、各電話機間で内線をかけることもできます。

それを可能にしているのが「主装置」と言われる機器で、主装置は外線と内線、または内線間をつなぐ役割があります。回線を内線電話機で共有する他、電話帳のデータ記憶なども行っています。

ビジネスフォンの利用には主装置が必要であり、電話機と同一メーカ・同一機種でないと動作しないケースがほとんどです。そのため、オフィスでの電話設備導入時には「電話機本体+主装置」とセットで導入するのが一般的です。

主装置に内蔵されているユニット

主装置はCPUや基盤を内蔵しており、基盤に差し込むユニットによって利用できる外線・内線の数、留守番電話や通話の録音など様々な機能を追加することができます。主なユニットは下記の通りです。

・アナログ回線ユニット
2回線まで収容できる2COIユニットと、4回線まで収容できる4COIユニットがある

・ISDN回線ユニット
1回線で2通話同時可能なISDN回線を収容するためのユニット

・ひかり電話ユニット
ONU(光回線終端装置)とひかり電話ユニットをLANケーブルで接続します

・内線ユニット
主装置と電話企を接続するニットで電話機の台数分だけ必要になります

・ボイスメールユニット
録音された通話の内容を担当者宛に転送ができます

主装置の種類

主装置は接続できる電話機の数によってS,M,Lの3種に分類されます。価格としてはSクラスが一番安く、Mクラス、Lクラスの場合はより高くなります。それぞれの接続数は以下の通りです。

・Sクラス:最大の電話機の台数は10台程度、収容回線数は4回線
・Mクラス:最大の電話機の台数は30台程度、収容回線数は12回線
・Lクラス:最大の電話機の台数は80台程度、収容回線数は24回線

主装置とPBXの違い

主装置と同じような役割を持つ機器としてPBXがあります。この2つの違いについて改めて確認しておきましょう。

1.収容可能な電話機の台数
・PBX :数千台まで接続可能。大規模オフィス向け
・主装置:数百台程度の中小規模オフィス向け

2.安全性
・PBX :CPUを2重化し1台故障した際もう1台のCPUで処理停電用のバッテリーを増設することにより、1日程度の停電時も稼働が可能
・主装置:CPUの2重化をしておらず、PBXに比べるとシステムダウンする可能性が高い停電用のバッテリーを増設しても、3~4時間程度しか稼働ができない

主装置の耐用年数

耐用年数は、法律で定められている「問題なく利用できる期間」であり、「機械や設備などの減価償却資産の法定上の使用可能な見積期間のこと」を指します。ビジネスフォンや主装置に限らず、ほぼ全ての機械・設備には耐用年数が設定されています。

主装置はビジネスフォンとセットで利用することが前提になっているため、耐用年数もビジネスフォンと同じ6年です。ただし、利用頻度、設置環境などによって実際に利用できる期間は異なり、10年後利用しているケースなどもあります。

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主装置とビジネスフォンの配線方法

主装置とビジネスフォンの配線方法は、主に2種類あります。それぞれメリット・デメリットがあるため、それぞれの違いをしっかりと理解した上で選択するようにしましょう。

スター配線方式

スター配線方式の図

スター配線方式とは主装置から各電話機に対して1配線で接続する方式です。電話機の台数分の配線が必要になりますが、断線や電話機のトラブルが発生しても影響を受けるのは1台だけで済みます。現在、ほとんどのメーカーがスター配線接続方式を採用しています。

バス配線方式

バス配線方式の図

バス配線方式とは、主装置からの1本の配線に、複数台の電話機を接続していく方式です。1本の配線で最大8台まで接続可能であるため、配線数が少なくなるというメリットがある一方、電話機や配線にトラブルが発生した場合は配線上の全ての電話機に影響がでるリスクがあります。

主装置の価格

主装置の価格相場は20万円程度~が一般的とされています。ただし、これまでの解説の通り、主装置は単体で利用することはなく、S,M,Lのクラスによっても値段が異なります。

また、ビジネスフォンの販売会社によってはキャンペーンや設置工事の同時申し込みによる割引が実施されているところも多いため、購入時期や方法によってはこれよりも低価格で導入できる可能性もあります。

まとめ

ビジネスフォンの利用に欠かせない主装置。仕組みや役割をしっかりと理解した上で利用することは、不適切な使い方による故障などのトラブルを防ぐことにも繋がります。また、ビジネスフォンや主装置は、日々多くの人が利用することから急に動かなくなる、といったトラブルも頻発します。ビジネスフォンが急に使えなくなって困る前に、対応方法を把握しておきましょう。


WRITER

トラムシステム(株)メディア編集担当 鈴木 康人

広告代理店にて、雑誌の編集、広告の営業、TV番組の制作、イベントの企画/運営と多岐に携わり、2017年よりトラムシステムに加わる。現在は、通信/音声は一からとなるが、だからこそ「よくわからない」の気持ちを理解して記事執筆を行う。


UNIVOICEが東京MXの「ええじゃないか」という番組に取り上げられました。

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