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2021.10.13

クラウドPBX / 既存PBX / 併用 /

クラウドPBXと既存PBXを併用する方法丨仕組み・メリット・デメリットを解説|トラムシステム

クラウドPBXを導入したいが、現在使っているオンプレミス型PBXもまだ使えるのでもったいない…という悩みを抱えていませんか?

この記事では、クラウドPBXと既存PBXを併用する方法やメリットを解説します。今の設備を活かしながら通信設備を刷新したいという方はぜひご覧ください。

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クラウドPBXとは

クラウドPBXとは、オフィスの内線と外線、通話の転送を司るPBX(主装置)をクラウド化し、インターネット回線による電話を可能としたサービスです。

これまで機器設置工事や配線が必要だった通信設備をインターネット環境のみで構築できるようになり、以下のメリットを獲得出来ます。

1.初期費用を大幅に削減可能で、必要なコストは月々の利用料金のみ
2.電話機だけでなくスマートフォンやタブレットを端末にできるため、在宅勤務やリモートワークを導入可能
3.配線が不要なため、オフィス移転やレイアウト変更が容易
4.オフィスを移転しても電話番号が変わらない
5.外出中の社員や離れた場所にある拠点と内線通話が可能

従来のオンプレミス型と比較して優れている点が多く、多くの企業がオンプレミス型PBX→クラウドPBXへ移行しています。

クラウドPBXの仕組み

クラウドPBXの仕組み

クラウドPBXはインターネット回線で電話機と接続し、通信網を構築しているのが大きな特徴です。従来の物理回線で電話機と接続するオンプレミス型PBXと比べ、柔軟性、コスト面、機能性で勝っています。

クラウドPBXによる通信網で連結された拠点では、国内外問わず内線通話が可能です。スマートフォンを利用した端末でも内線通話や外線通話が可能で、ビジネスフォンとほぼ変わらない感覚で利用できます。

既存PBXとの併用が必要になるケース

多数のメリットがあるクラウドPBXですが、例えば以下のように既存PBXとの併用が必要になるケースも存在しています。

1.全てをクラウドPBXで刷新せず、段階的に入れ替えていきたい
2.在宅勤務用で、コールセンターの機能を部分的にクラウドPBX対応させたい
3.新しい拠点のみ試験的にクラウドPBXを導入したい

全てのシステムを一気に刷新するのは勇気が必要な決断であり、クラウドPBXも例外ではありません。このようなケースに備え、既存PBXとの併用を提案するベンダーも存在しています。
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VoIPゲートウェイを使えばクラウドPBXと既存PBXの併用が可能

前提として、クラウドPBXはオンプレミス型PBXがなくても利用することが可能です。ただし、VoIPゲートウェイを利用して、既存のPBXをそのまま使い続ける方法も存在します。

VoIPゲートウェイとは

VoIPゲートウェイとは異なるプロトコル(通信規約)、つまり電話回線とインターネット回線の通信の両立を実現する機器です。

発話者と通話者との間で回線が異なっていても、音声を両者が聞き取れるように変換し、会話を実現します。VoIPゲートウェイには機器設置や配線が必要となるものの、機器費用は10万円前後、設置費用は1万円程度となっており、さほど高額ではありません。

このVoIPゲートウェイを導入することにより、クラウドPBXと既存PBXの両立が可能となります。

VoIPゲートウェイについてはこちらの記事でも詳しく解説しています。

既存PBXとクラウドPBXを併用するメリット

既存PBXとクラウドPBXを併用するメリットについて見ていきましょう。以下の3つが該当します。

ビジネスフォンをそのままIP電話にできる

VoIPゲートウェイにより、オンプレミス型PBXの設備はそのままに、クラウドPBXによるIP電話(インターネット回線を利用した電話)の通信網を構築できます。

全国に複数拠点を持つ企業の場合は特に有効で、アナログ回線では連結が難しい各拠点間をIP電話による通信網で連結し、無料での内線通話が可能です。

通話料の削減に繋がる

IP電話は距離に関係なく通話料が一定で、かつアナログ回線より料金が安いという特徴を持っており、通話料金の削減が可能です。

以前は音声品質に問題があると指摘されていましたが、近年は改善傾向にあります。VoIPゲートウェイの導入だけで、企業全体の通信コスト削減が実現するのです。

柔軟な対応が可能となる

「リース契約が残っているビジネスフォンを残しつつクラウドPBXも導入したい」
「社員がスマートフォンやタブレットの操作に慣れるまで既存のビジネスフォンと併用したい」

上記のような場合、既存PBXとクラウドPBXを併用しつつ、段階的に移行することで解決できます。クラウドPBXによる一括刷新が難しい状況でも柔軟に対応可能です。

既存PBXとクラウドPBXを併用するデメリット

ただし、既存PBXとクラウドPBXの併用にはデメリットもあるので注意が必要です。特にコスト面で負担がかかる傾向にあるので、その点をクリアできるか社内で検討してみましょう。

VoIPゲートウェイの設置にコストが発生する

VoIPゲートウェイなしで既存PBXとクラウドPBXの併用は不可能なため、コストは必ず発生します。

比較的安価で購入は可能ですが、もし気になる場合はレンタルもおすすめです。月々発生する料金を支払えば、購入よりリーズナブルに利用できます。

既存PBXとクラウドPBXの両方のコストがかかる

併用している限り、システム2つ分の料金を支払い続ける必要があります。長期化すればコストが莫大なものとなるため、中小企業では特に注意が必要です。一部のオフィスや機能にのみクラウドPBXを導入する、短期間でクラウドPBXに一本化できるよう計画を作成するなど、コストを抑える計画が必要となります。

既存PBXとの併用も可能なおすすめクラウドPBXのご紹介

高い品質・安定性のクラウドPBXをお探しの方は、トラムシステム株式会社のTramOneCloudがおすすめです。
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外線電話、内線電話、パーク保留、転送、留守電などのビジネスフォン機能はもちろん、インスタントメッセージ、チャット、電話・Web会議、プレゼンスなどのUC(UnifiedCommnication)機能も網羅。

・既存PBXと併用したい
・導入を機会にオフィスの通信環境を見直したい
・まずは一部の部署のみで試験的に導入したい

など、あらゆるニーズに応えます。ぜひお気軽にお問い合わせください。

まとめ

「一気にシステムを刷新するのは難しい」という場合でも、既存PBXとクラウドPBXを併用し、段階的に移行することで解決できます。ただし併用はコストがかかるため、いずれはクラウドPBXに一本化していく方向で進めるのがおすすめです。クラウドPBXの導入によってコスト削減や業務効率化を実現しましょう。


WRITER

トラムシステム(株)メディア編集担当 鈴木康人

広告代理店にて、雑誌の編集、広告の営業、TV番組の制作、イベントの企画/運営と多岐に携わり、2017年よりトラムシステムに加わる。現在は、通信/音声は一からとなるが、だからこそ「よくわからない」の気持ちを理解して記事執筆を行う。


UNIVOICEが東京MXの「ええじゃないか」という番組に取り上げられました。

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