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2023.02.07

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クラウドPBXのデメリットと対策丨導入前に知っておきたい5つの注意点とは|トラムシステム

新しいオフィスの電話設備として注目されているクラウドPBX。導入を検討する企業が増えている一方で、どのようなデメリットやリスクがあるのか知りたいという企業担当者もいるでしょう。

今回は導入前に知っておきたいクラウドPBXの注意点とその対応策を5つ解説します。

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クラウドPBXとは

クラウドPBXとは、PBXをクラウド上に移し、インターネット回線を使用し通話や通信をおこなうサービスのことです。PBX(Private Branch Exchange)とは電話交換機と呼ばれるもので、内線同士をつないだり外線との接続を管理するためのものです。

クラウドPBX自体は2010年あたりに登場した新しいサービスです。インターネット回線を使用するためスマートフォンでも内線を受けることができ、外線は距離が離れていても固定電話より通話料を抑えることができるメリットがあります。スマートフォンなどで外出先からでも代表電話番号で発信することも可能です。

社員が個人保有の端末をそのまま業務で使用する「BYOD」ができるため、大幅なコスト削減につながります。下記のリンク先でもクラウドPBXの詳細を解説しているので、本記事と合わせて参考にしてください。


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クラウドPBXのデメリットと対応策

コスト削減・業務効率化といったメリットのあるクラウドPBXですが、デメリットがないわけではありません。この項目では具体的なクラウドPBXのデメリットや対応策を解説していきます。

1.毎月利用料がかかる

クラウドPBXを利用するには毎月の利用料の他初期費用・通話料がかかります。代表的なコストには次の4つがあります。

・初期費用
・月額費用
・通話料
・オプション料

従来のオンプレミス型PBXと違って物理的な機器を導入する必要がないため、工事・設置費はかかりませんが、その代わりにサーバー登録料や設定料といった初期費用が発生します。

またクラウドPBXを利用するにあたりベンダーに毎月利用料を支払わなくてはいけません。通常利用料は使用する人数や回線数によって金額は異なるものです。1回線(1ユーザー)あたり2,000円程度が相場です。

内線通話は無料ですが、外線発信時には3分8円程度の通話料が発生します。オプション料金に関しては、例えばIVR機能や自動録音機能などを使用したい場合に発生するものです。コストを抑える対策としては、利用人数をあらかじめ把握し余計な機能はつけないことです。

2.発信できない番号がある

クラウドPBXでは緊急通報用電話番号(110・119など)への通話はできません。また「1」から始まる3桁の番号(117・177など)や0570への発信もできません。

110番や119番はいざというときに発信できないと困ると感じるかもしれません。しかし、1人一台以上のスマートフォンを持つ現在では、緊急時には個人のスマートフォンからかければよいので大きな問題ではありません。また、117(時報)や177(天気予報)などの番号が発信できなくても特に問題ないでしょう。

3.状況によっては音声品質が低い

インターネット回線を使用するクラウドPBXでは、通信環境によって音声品質が落ちる可能性があります。

クラウドPBXが登場した当初と比較して通信インフラが発達した現在、音声品質のトラブルは基本的にないと考えて大丈夫でしょう。しかし、社員の多くがアクセスする昼間の時間帯など状況によってはつながりにくい可能性もあります。

クラウドPBX自体に問題がなくても、オフィス内の通信環境が貧弱だと音質低下を招く場合もあります。社内のネットワークを見直し、通話品質が悪いと感じる場合は回線の契約内容を変更しましょう。許容する通信量が増えることで通話品質の問題解決につながります。

音声品質の悪さはベンダー側に原因がある場合もあります。

例えばサーバーに負荷のかかるサイバー攻撃を受けていたり、提供するアプリのシステムに不具合があり通話が切断されてしまうなどのケースです。あらかじめベンダーのレビューをチェックする、無料トライアルで音質を確認するなどが必要です。

音声品質が悪くなる原因と解決策に関しては、下記の記事でも解説しているので参考にしてください。

4.セキュリティ体制がベンダーに依存する

クラウドPBXのセキュリティ体制はベンダーに依存します。というのもPBX環境はベンダー側で構築されるものだからです。近年、個人情報やシステムを狙ったサイバー攻撃が増加傾向にあります。不正アクセスやウイルスの被害から資産を守るためには、強固なセキュリティ体制が必要です。

クラウドPBXのセキュリティ対策としては、製品の口コミを確認し、障害が発生した際の対応がしっかりしているかなど注目しましょう。

5.導入時に電話番号が変わる可能性がある

クラウドPBXを導入することで、これまでの電話番号が使えなくなり変更しなくてはいけなくなるケースがあります。これまでの電話番号を引き継ぐ際は番号ポータビリティ(LNP:Local Number Portability)のサービスを使用できますが、条件によっては利用することはできないため事前の確認が必要です。

番号ポータビリティ(LNP)が可能なケース

・NTT東西日本で固定電話番号を取得した場合
・NTT東西日本のひかり電話で固定電話番号を取得した場合
・NTTで固定電話番号を取得後、LNPで他の通信キャリアに以降した場合

番号ポータビリティ(LNP)が不可能なケース

・固定電話の契約がNTT東西日本の範囲にない場合
・固定電話番号がIP電話に対応していない場合

LNPが可能かどうかは電話番号だけでは判断できないため、現在のキャリアに確認するのが最適です。

クラウドPBXは導入する価値があるもの?

クラウドPBXは従来のビジネスフォンの不便さを解消するだけでなく、ビジネスフォンにはなかった様々な業務支援機能が搭載された、ただの電話の域を超えるコミュニケーションツールです。

テレワークやフレックスタイム制度などの柔軟な働き方が広がる現代社会において、社員やお客様との柔軟なコミュニケーションを行うために欠かすことのできないサービスと言えます。

クラウドPBXなら高価がPBXの購入が不要で、さらにスマートフォンを内線端末として使用すれば端末の購入コストを抑えられます。契約後数日から1週間程度で開通するため、業務への影響も最小限です。

ユーザー数や利用機能もブラウザから簡単に変更することができるため、将来的な事業拡大・縮小にも柔軟に対応可能です。

もし会社の事業手法がすでに確立されており、今後何十年も社員の働き方やコミュニケーションの取り方、通信機器に求める条件が変わらないのであれば、従来型のビジネスフォンでも十分かもしれません。

しかし、今後ビジネスで何らかの変化や、社会の変化に柔軟に対応する可能性が少しでもあるのであれば、早いうちにクラウドPBXへの移行を検討するのが良いでしょう。

「自社の業界・業種にとっての詳しいクラウドPBXの導入メリットを知りたい」という方には、こちらの記事がおすすめです。飲食、士業、個人事業主、人材派遣、不動産、教育、医療、IT、ホテルなどあらゆる業界へのクラウドPBXのメリットを解説しているので、ぜひ参考にしてください。

まとめ

工事不要の簡単導入やコスト削減効果などのメリットが強調されがちなクラウドPBXですが、発信できない番号がある、セキュリティや品質がベンダーに依存するといったデメリットもあります。導入を検討する際には、これらのデメリットも理解した上で自社にあったクラウドPBXを選ぶようにしましょう。

おすすめの多機能クラウドPBXサービス”UNIVOICE”のご紹介

多くのメリットがあるスマホ内線化をアプリで実現し、手軽な導入と高い拡張性・柔軟性を備えるクラウドPBX。そのなかでも、特におすすめの多機能サービスを紹介しましょう。

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UNIVOICEとは、創業以来3,000社以上の導入実績とリピート率92%を超える電話のプロフェッショナル、トラムシステム株式会社が提供するクラウドPBXです。

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UNIVOICEは、世界No.1を誇るAvayaの音声システムと、99.95%の高い可用性を持つAWSサーバーで品質と安定性を両立したサービスをご提供。

外線電話、内線電話、パーク保留、転送、留守電などのビジネスフォン機能はもちろん、インスタントメッセージ、チャット、電話・Web会議、プレゼンスなどのUC(UnifiedCommnication)機能も網羅。

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など、これまでの電話の常識を変えるサービスが、UNIVOICEです。

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プロフィール写真

WRITER

トラムシステム(株)メディア編集担当 鈴木康人

広告代理店にて、雑誌の編集、広告の営業、TV番組の制作、イベントの企画/運営と多岐に携わり、2017年よりトラムシステムに加わる。現在は、通信/音声は一からとなるが、だからこそ「よくわからない」の気持ちを理解して記事執筆を行う。


UNIVOICEが東京MXの「ええじゃないか」という番組に取り上げられました。

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