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2021.05.10

クラウドPBX / 回線 / 音質 / 安定 / ネット /

クラウドPBXの音質レベルは?通話品質の改善方法とチェックポイントを解説|トラムシステム

クラウドPBXは、ビジネスフォンやIP電話と同様の高い音声品質で利用できるサービスです。しかし、利用する環境やベンダーなどによっては音声が途切れるなど通話品質に問題がある可能性も。

この記事では、クラウドPBXの音質が低下する原因やチェック方法、ベンダーやキャリアによる違いなどを詳しく解説しています。

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クラウドPBXとは

クラウドPBXとは、電話交換機の役割を果たすPBXをクラウド化し、インターネット環境を通じて内線・外線や転送などの電話機能を利用するサービスです。

クラウドPBXの登場により、多額の費用と時間をかけて機器設置や配線を行う必要がなくなり、安価かつ短期間で電話環境を構築できるようになりました。音声品質も従来のPBXと遜色ないレベルまで向上しており、個人事業主から大企業に至るまで導入が進んでいます。

クラウドPBXの音声品質

日本では各通信会社がより良いサービス提供ができるよう切磋琢磨していることもあり、欧米と比較しても通信インフラは高いレベルにあります。

クラウドPBXにおいても高い通話品質が保たれており、山の中や地方で電波局が近くにないなど電波状況が悪い状況ではない限り、発信者と受信者は違和感なく通話ができます。

また、クラウドPBXはネットワークから電話回線を経由して通話を行っているため、LINEなどの電話アプリと比較しても高い品質で通話が可能です。

クラウドPBXの音質が悪化・低下する原因

クラウドPBXの音質が悪くなる原因は、サービスを提供している会社によるもの、電話中のインターネット環境によるものにわけられます。

クラウドPBXを提供している会社に起因するもの

クラウドPBXは高い通話品質を確保できてはいるものの、音声品質が低下することが場合があります。音質に影響を与える項目としてはセキュリティ対策、アプリ及びネット回線、ネットワーク環境が挙げられます。

1. セキュリティ対策が不十分

外部からの攻撃などへの対策が不十分なため、外部からの攻撃でサーバ負荷が高まり、音質に影響を与えることがあります。

また、サーバの性能を無視した過剰な対策やウイルス対策のためのソフトの導入などにより、クラウドPBXに関連するシステムへ負荷がかかってしまい、音質低下の原因となることもあります。

2. アプリ及びネット回線の制限

クラウドPBXは固定電話やIP電話などが利用できますが、提供会社によってはスマホアプリに限定されてしまうことがあります。アプリのアップデート対応や携帯端末によってはアプリと相性が悪い場合もあり、アプリが頻繁に落ちたり、通話中に途切れたりする可能性も。

また、ネット回線を特定の回線に限定されてしまうことで、安定した通信帯域を確保することができず、音質を下げてしまう原因となります。

利用環境に起因するもの

クラウドPBXは電話回線ではなく、インターネットを経由して音声通話を伝達しています。

言い換えると、ベンダーが提供するクラウドPBXがどんなに素晴らしい機能を搭載していたとしても、それを利用する利用者の社内ネットワーク環境が貧弱な場合、その有益な機能を十分に活用することができません。

特にネットワーク環境が脆弱な場合には、クラウドPBXの真価を発揮しないだけないだけではなく、音質の低下や電話環境の不安定さを招きます。自社のネットワーク環境をしっかりと把握した上でそれに見合ったクラウドPBXの導入が求められます。

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音質が悪い時のチェックポイント

クラウドPBXの音質が良くないなと感じた時には、インターネット回線の混雑状況、周辺機器からの電磁波の影響、大きなファイル送受信に注目して改善ができないか検討していきましょう。

回線は混雑していないか

クラウドPBXはインターネット回線を利用して電話をする仕組みのため、ネットサーフィンや動画再生など、多くの通信が発生していると速度の低下が発生し、音声品質に影響を及ぼします。

特に動画再生のような大きな通信パケットを消費するようなものを同時に行うと、インターネットの通信帯域を大きく消耗して通信速度の低下が発生するため注意が必要です。

インターネット回線の混雑による音質低下は、通信速度が早い会社が提供するサービスに乗り換えることで速度が安定し、音声品質の改善が期待できます。最近は10Gbpsの光回線のサービスも提供が始まっているため、比較するときは参考にしましょう。

電磁波の影響を受けていないか

会社には業務に使用する様々な電子製品が稼働しており、電子製品によってはインターネット通信を妨害する電磁波を発生するものがあります。

身近な例では電子レンジが挙げられますが、このような電磁波を発生する電子製品の近くにインターネット通信に関連する機器があると電磁波の影響で回線が乱れてしまい、音質が悪くなることがあります。

インターネット通信速度が速いのに思ったほどの音質が確保できない場合には、電磁波によって音質が劣化してしまっている可能性があります。インターネット通信関連機器の周辺に電磁波を発生している電子製品がないか調べてみましょう。

ファイル送受信を行っていないか

インターネットが普及してあらゆることがインターネットを経由して行われるようになりました。便利な反面、大きなデータの送受信が発生するとその処理に影響を受け、本来のパフォーマンスを発揮できないことが多々あります。

インターネットを経由してサービスを利用するクラウドPBXについても同様です。

例えば通話中に大量の動画ファイルをダウンロードしたり、ソフトウェアのアップデートに必要なファイルをダウンロードするなど、大きなファイルの送受信が発生する場合はそちらの処理に通信帯域が使われてしまい、音声が低下します。

電話中に画像や動画のデータ送受信を行っている場合には、データ送受信の影響を受けないよう、その処理を終えた後に電話する方が良いでしょう。

ベンダー・キャリアによる違いは?

IP電話の登場以降、積極的な技術開発によって通信技術が進歩してきたことにより、現在ではサービス提供会社によって体感できるほど音声品質が違うということはあまりありません。

しかし、スマートフォンのアプリ経由で通信を行う場合は、音声品質は各ベンダーが提供しているアプリの性能に大きく依存するため、事前にアプリのレビューをチェックすることをおすすめします。携帯電話との相性や使い勝手などをチェックして問題がないかを確認しておきましょう。

また、固定電話と比べると、携帯電話やスマホからクラウドPBXを利用した場合には多少劣る部分もあるのも事実です。

基本的には電波が3本以上入り、安定した通信環境を維持できるのであればストレスなく利用はできます。しかし、例えば何かのイベント会場や沢山の人がいるような通常の携帯電話環境でも通信に影響が出るようなところでは、途切れやすくなってしまいます。

クラウドPBX自体の性能は格段に向上しており、しっかりとした通信環境で使うのであれば遜色なく利用はできます。一方で、どうしても携帯電話の電波状況に依存してしまう部分は残っており、どこでも完璧な通信環境を利用できるものではないと理解しておくことが大切です。

5GでクラウドPBXの通話品質はさらに向上

5Gとは「第5世代移動通信システム」の略で、携帯電話やスマートフォンの通信に用いられる次世代通信規格の5世代目となります。

5Gは先代の4Gと比べインターネットアクセスが大幅に強化され、通信速度の向上や同時接続数の増加をもたらすのが特徴。これによりクラウドPBXの利用において次のようなメリットがあると見込まれています。

・通信の超高速
・より多くのアクセスに耐えられる

さらに超高速・安定した通信により、これまでにはなかった新しいサービスが誕生する可能性も。2021年現在は限定的な範囲のみの適用に留まっていますが、今後の運用拡大に期待が集まっています。

5GとクラウドPBXについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

まとめ

クラウドPBXは以前と比べても音声品質はかなり高いレベルにあり、インフラ環境がしっかりと整った環境を保有しているサービス提供会社や利用する環境を間違えなければストレスなく利用できます。音声品質低下の原因をしっかりと理解して、自社の環境にあったクラウドPBXを導入していきましょう。

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WRITER

トラムシステム(株)メディア編集担当 鈴木 康人

広告代理店にて、雑誌の編集、広告の営業、TV番組の制作、イベントの企画/運営と多岐に携わり、2017年よりトラムシステムに加わる。現在は、通信/音声は一からとなるが、だからこそ「よくわからない」の気持ちを理解して記事執筆を行う。


UNIVOICEが東京MXの「ええじゃないか」という番組に取り上げられました。

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