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レガシーPBXとは丨歴史や特徴、コストなどの魅力を解説|トラムシステム

現在利用されているPBX(電話交換機)には、レガシーPBX、IP-PBXそしてクラウドPBXがあります。レガシーPBXとはどのようなものなのか、特徴や他のPBXとの違いをトラムシステムが解説します。

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レガシーPBXとは

レガシーPBXとは、現在主に利用されているPBXの中で最も古くから利用されているPBXです。IP-PBXやクラウドPBXがインターネット回線を利用して通信しているのに対して、レガシーPBXでは電話線を用いて電話同士を通信しています。レガシーPBXはクラウドPBXのようにクラウド上のサービスを利用するものではなく、物理的な機器としてオフィスに設置して利用します。

歴史

電話線を利用して昔ながらの手法で通信を行うレガシーPBXの歴史は、1890年にまで遡ります。電話交換機が日本に導入され、一つの電話回線だけで複数の電話とやり取りができるようになりました。その後、音声をデジタル化して伝達するデジタル電話交換機など、電話交換機は年月を重ねるうちに様々な改良が加えられてきました。

2000年代になって登場したIP電話の普及に伴い、IP-PBXが企業などで利用されるようになり、現在ではPBXの機能をクラウド上に置き、インターネットを通じて利用するクラウドPBXの普及が広がりつつあります。

特徴

レガシーPBX、IP-PBX、クラウドPBXはそれぞれ機能面、コスト面などで特徴がありますが、内線通話、保留、転送などの基本的な機能はいずれにおいても同じです。レガシーPBXの特徴としては、電話回線を利用した通話を行うため、複数拠点を持つ企業の場合はそれぞれの拠点間で内線を利用するための設定が必要になります。また、物理的な機器を設置することになるレガシーPBXは、組織改編によるオフィスのレイアウト変更や大規模の席替え、また企業規模の拡大・縮小に伴うフロアの拡大や移転時にはPBX本体を移動させる作業と電話環境の再設定の作業が必要です。

これらのレガシーPBXの特徴は、インターネットを通じてサービスを利用でき、物理的な機器を設置する必要のないクラウドPBXに比べて不便に感じられるかもしれません。しかしながら、インターネット回線がなくても内線・外線を利用できる点や停電時にも利用できる点については、レガシーPBXを利用するメリットです。

市場シェアと主要メーカー

2014年の調査によると、ビジネスフォンの国内市場は約416億円と言われています。ビジネスフォンは、耐用年数を超えたことによる入れ替え(リプレース)による需要が主となっているため、ビジネスフォン市場は年によって変動の少ない安定した市場と言えます。NTT、NEC、OKI、SAXA、HITACHIなど10社以上のメーカーが参入している中で、市場シェアとしては以下のような調査結果が出ています。

  1. NTT:50%
  2. NEC:20%
  3. SAXA:20%
  4. その他:10%

レガシーPBXとビジネスフォンの違い

レガシーPBXとビジネスフォンは、どちらもオフィスに設置し、限られた回線から内線・外線を振り分けるという同じ機能を持っているため、この2つを混同してしまうかもしれません。ここからはレガシーPBXとビジネスフォンを、接続できる回線の容量や利用できる内線・外線などの違いから見ていきましょう。

回線の容量と種類の違い

まず、PBXとビジネスフォンは利用できる回線の容量と種類に違いがあります。具体的には、次のようになっています。

ーPBX

・数十台~数百台、もしくは数千台以上の内線電話が接続できる
・複数の拠点(支店)を1つのPBXで賄うことができる
・複数の専用線を収容できる

ービジネスフォン

・数台~数十台の電話機が接続できる
・専用線の収容できる種類に制限がある

これらの違いから、PBXは中規模~大規模のオフィス向け、ビジネスフォンは中小規模のオフィス向けと区別されています。

内線・外線の種類

続いて、PBXとビジネスフォンで利用できる内線・外線の種類の違いについても見ていきましょう。

ーPBX

内線:多機能電話機、一般電話機(長距離通話含む)、PHS、IP内線、ISDN回線
外線:アナログ回線、ISDN回線(INS64、INS1500)、LAN直収容のIP回線

ービジネスフォン

内線:多機能電話機、一般電話機、PHS、IP内線
外線:アナログ回線、ISDN回線(INS64、INS1500)、LAN直収容のIP電話

システムの安定性

システム安定性とは言い換えるとトラブル時の対応能力となり、システムトラブルや災害時でも電話を利用できる状態にしておきたい場合には注意が必要です。

ーPBX

・高性能なCPU(コールセンターなど多くの通信を行う場合にも耐えられるようになっている)
・CPUの二重化(片側のCPUが故障してももう片方で運用が可能。またメモリ、ディスク、HW、電源系基板などの二重化にも対応している)
・停電時にも利用できる(バッテリーを増設すれば1日程度であれば動作可能)

ービジネスフォン

・CPUの二重化に未対応である点など、全体的な耐久性はPBXに比べると劣る
・バッテリーの増設は可能であるが、停電時に利用できるのは3時間程度

価格

PBXとビジネスフォンは、それぞれ中規模~大規模オフィス向け、中小規模オフィス向けと利用するオフィスの要件が異なるため、利用機能や耐久性などに違いが出ています。その違いは価格にも反映されており、PBXはビジネスフォンよりも高性能で耐久性が高いことで価格も比較的高く、数百万円~数千万円が相場となっています。一方、小さな事務所などでも気軽に導入ができるビジネスフォンは、数十万円~数百万円程度が相場です。

レガシーPBXの導入・運用コスト

レガシーPBXはオフィスに設置する物理的な機器であるため、導入時には設置工事などが必要になります。そのため、回線の契約などで導入することができるクラウドPBXよりは導入コストはかかりますが、導入時点ですでに建物や部屋に対して電話線が引かれている場合は、電話線を建物内に引いてくる工事などが不要であるため、初期費用を抑えて導入することができます。

反対に、電話回線が引かれていないオフィスに新しくPBXを導入する場合や複数拠点を持つ中~大規模企業の場合は、インターネット回線で利用ができるIP-PBX、クラウドPBXがおすすめです。また、初期費用を除いたレガシーPBXにかかるコストは、外線通話にかかる通話料金や機器のメンテナンス費用などです。

クラウドPBXやIP-PBXの場合、インターネット回線の月額料金、プロバイダ料金、外線通話にかかる通話料金などが月々の値段としてかかるため、利用状況によってはレガシーPBXの方が結果的にかかるコストを抑えることができることもあります。

まとめ

現在主流となっているIP-PBXとそしてこれからより普及していくと見られているクラウドPBXの先駆けとして、日本の通信環境を支えてきたレガシーPBX。ビジネスフォン、PBXは一度導入するとその後数年に渡って使い続けることになるため、導入コスト、運用・管理コストの両方を考慮に入れて検討するようにしましょう。


WRITER

トラムシステム(株)メディア編集担当 鈴木 康人

広告代理店にて、雑誌の編集、広告の営業、TV番組の制作、イベントの企画/運営と多岐に携わり、2017年よりトラムシステムに加わる。現在は、通信/音声は一からとなるが、だからこそ「よくわからない」の気持ちを理解して記事執筆を行う。


UNIVOICEが東京MXの「ええじゃないか」という番組に取り上げられました。

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