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2020.10.30

PBX(電話交換機)の主要メーカー4社比較!おすすめクラウドPBXも紹介|トラムシステム

ビジネスフォンを利用するために必要となるPBX(電話交換機・構内交換機)。一度導入すると長期間利用することになるため、正しい知識を持って導入を進めることが重要です。

この記事ではPBXについて、種類や主要メーカーの価格を比較しながら詳しく解説します。

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PBXとは

PBX(Private Branch eXchange)とは「機内交換器」や「構内交換機」と訳される機器です。複数の電話回線を管理し、社内に設置してある電話機同士の内線通話や、社外に発着信する外線電話などの回線の制御を行います。

例えば、お客様から社内の担当者宛に電話がかかってきた場合、直接担当者の個別電話に着信が行くわけではなく、一度PBXに接続された後、適切な接続先(今回の例では担当者の電話機)に転送して着信を行います。

同様に、社員Aから社員Bに内線電話をかける場合、社員Aから発呼された一度PBXに接続された後、社員Bの電話機に転送して着信を行います。

PBXにはオンプレミス型、IP-PBX、クラウドPBXの3種類があります。
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オンプレミス型PBX

オンプレミス型PBXは、現在主に利用されているPBXの中で最も古くから利用されているPBXです。物理的なPBX(主装置)をオフィスに設置し、PBXと各電話機と有線で繋ぎます。

電話回線を利用した通話を行うため、複数拠点を持つ企業の場合はそれぞれの拠点間で内線を利用するための設定が必要になります。また、組織改編によるオフィスのレイアウト変更や大規模の席替え、企業規模の拡大・縮小に伴うフロアの拡大や移転時にはPBX本体を移動させる作業と電話環境の再設定の作業が必要です。

これらのレガシーPBXの特徴は、インターネットを通じてサービスを利用でき、物理的な機器を設置する必要のないクラウドPBXに比べて不便に感じられるかもしれません。しかし、インターネット回線がなくても内線・外線を利用できる点や停電時にも利用できる点については、レガシーPBXの利用する大きなメリットです。

IP-PBX

IP電話の普及と共に利用が拡大したIP-PBXとは、IP電話機で従来のPBXと同じ機能を実現するものです。IP-PBXでは、企業が既に保有している回線のLANを利用して音声通信ができるため、回線網がシンプルにできる、管理コストを下げられる、と言ったメリットがあります。

IP PBXには、事務所内に専用機器を設置して利用するハードウェアタイプ、IP-PBXの機能を持ったソフトウェアを企業が持っているサーバーにインストールして利用するソフトウェアタイプがあります。

新しい事務所に電話機を設置する場合は、電話回線などの配線工事が必要ないクラウドPBXがおすすめです。対して、既存の事務所に新しく電話機を設置する場合はすでにある配線を利用して設置できるIP-PBXを選択することでコストを抑えて導入ができます。

IP-PBXはインターネット回線を利用し通信を行うため、

ー拠点毎のインターネット回線の月額料金
ープロバイダ料金
ー外線通話にかかる通話料金

などのコストが導入後も発生します。

管理コストについては、IP-PBX、クラウドPBX両方ともネットワーク上に一ヵ所に設置して全体を集中的に管理できるため、オンプレミス型PBXに必要な事業所ごとの設定やメンテナンスにかかる労力を削減できます。

クラウドPBX

クラウドPBXとは、ベンダーがクラウド上に設置したPBX(構内交換機)にインターネットを通じてアクセスすることで内線・外線などの電話機能を利用するサービスです。

電話回線ではなくインターネット回線を利用するため、回線工事が必要ありません。さらにビジネスフォンの主装置にあたるPBXがクラウド上にあるため、オフィス内に物理的な機器を設置することなく、インターネット環境さえあればすぐに利用開始できます。

クラウド上のサービスを利用することで、利用する回線数や機能などを導入後に自由に変更できることも特徴の一つ。一方、月額料金やオプション利用料など導入後も一定のコストが発生します。

クラウドPBXはインターネット接続さえあれば電話サービスが利用できるため、社員個人が保有するスマートフォンなどを内線端末として利用することができます。この場合、スマートフォンに専用のアプリをダウンロードし、そこからサービスを利用します。

これらのオンプレミス型PBXやIP-PBXにはないメリットにより、クラウドPBXは近年大企業から中小企業や個人事業主まで多くの企業で導入が進められています。

クラウドPBXについてはこちらの記事でも詳しく解説しています。あわせてご参考ください。

主要PBXメーカーと価格帯

現在、いくつかのメーカーがPBXを販売しています。主要メーカー4社について、特徴や価格を比較しながら解説しましょう。

なお、各メーカーの製品や価格はあくまで例となるため、最新情報は販売業者やメーカーにお問い合わせください。

NTT東日本/NTT西日本

NTTが製造・販売を行うPBXは、大企業ならではスケールメリット、安心感が特徴です。

企業体が巨大ということもあり、価格は約800万円~と主なターゲットは中規模以上の企業になりますが、小規模向けのPBXも提供されています。

PBXの製品シリーズとしてはEPシリーズが展開されています。

EP74Hという製品を例に挙げると、IPセントレックスを構築できる仕様になっているため、本社と支社の電話網をIPネットワークを活用して一元管理ができたり、電話の使用頻度が下がる夜間には電源を共有しないことによるバッテリー交換コストの削減を抑制する機能ヲ搭載しています。

なにより、NTTブランドの絶大な信頼感があることから、高額な請求の心配もなく、またバックアップによるデータ保護も充実しており、業務を円滑に動かしていきたいと考える顧客には外せない製品となっています。

なお、NTT東日本/NTT西日本は提供エリアで役割分担がされていますが、どちらも似たような製品、サービス提供を行っています。

NEC

NECは、主に中規模から大規模のPBX提供を得意としています。価格は約60万円~が相場で、主な製品としてはUNIVERSEシリーズが展開されています。

例えば「UNIVERSE SV9500」では、電話以外のチャットやメールとの連携、留守番電話などの様々な電話機能が特徴。多機能電話機の種類も豊富で、機能の充実と拡張性を両立したバランスの取れた製品になっています。同じUNIVERGEシリーズの「Aspire UX」は、中小企業向けに販売されているPBXです。

多様な使い方にも対応しており、PCやタブレット、スマートフォンなど、外出先でも操作することが可能。電話以外にも様々なITに関する製品をリリースしており、他システムとの連携を得意としています。

日立製作所

日立製作所は、NECと同じく中規模から大規模のPBXを得意としています。大型PBXの導入実績が多く、接続する電話の台数に応じた柔軟な対応が可能です。

価格は約800万円となるため、大規模な電話システムの構築を検討している方向けになっています。

NETTOWERシリーズの「NETTOWER CX-01 V2」はBCP(事業継続計画)に強みがあり、自然災害等で被害を受けた際に速やかに業務が再開できるよう、拠点のバックアップなどにも対応しています。

また、経済環境管理協会が認定しているCO2の見える化であるカーボンフットプリント検証に合格しており、自然環境に配慮した製品と認められています。

富士通

富士通のPBXの価格は約150万円となっており、大企業を得意としつつも中小規模向けの製品となっています。

主なPBXとしては、Network LEGENDシリーズが展開されています。

「Network LEGEND -V S100」では、オープンソースに対応したアーキテクチャで構成されており、社内の業務システムや他社製品とのデータ連携などが容易に実現できる仕様になっています。

大型PBXの実績が多く、バックアップなどを活用した障害時の対応やBCP(災害時事業継続性)にも対応。グループウェアや業務システムとの連携なども柔軟に行えるので、将来必要になる様々なシステムとの連携を視野に入れた製品といえます。

将来性・柔軟性を重視するならクラウドPBXがおすすめ

将来性に渡って長く使い続ける電話設備を導入したい場合には、クラウドPBXがおすすめです。

【クラウドPBXのメリット】
・PBX(主装置)を購入する必要がないため、初期費用を抑えられる
・インターネット環境があればPBX機能を利用することができる
・スマートフォンを内線端末として利用できる
・複数拠点を持つ企業の場合、海外拠点であっても拠点間の通話をすべて内線で行える
・物理的な機器をオフィスに設置する必要がないため、地震などの自然災害時に破損する危険性がない
・機器のメンテナンスやセキュリティ対策を自社で行う必要がない
・回線の増減や設定などもブラウザから簡単に行うことができる

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まとめ

PBXは一度導入すると長く使い続けることになります。自社で想定する利用シーンから必要な機能や規模(ユーザー数)を洗い出し、要件を整理しましょう。

工事不要で手軽に導入したい、将来の事業の拡大・縮小にも柔軟に対応したいという場合には、クラウドPBXがおすすめです。


WRITER

トラムシステム(株)メディア編集担当 鈴木 康人

広告代理店にて、雑誌の編集、広告の営業、TV番組の制作、イベントの企画/運営と多岐に携わり、2017年よりトラムシステムに加わる。現在は、通信/音声は一からとなるが、だからこそ「よくわからない」の気持ちを理解して記事執筆を行う。


UNIVOICEが東京MXの「ええじゃないか」という番組に取り上げられました。

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