FMCとは|固定網と移動網の収束について解説|トラムシステム

2018.10.29通信

会社組織にとって、顧客や社員とのコミュニケーションを緊密に行うための通信手段は必要不可欠です。従来は固定電話とPBXによる通信網が整備されてきましたが、近年は携帯電話も積極的に利用されています。しかし、コストの増大など新たな問題も発生しているのが実情です。

その固定電話と携帯電話を融合させる技術がFMCです。FMC技術を導入すれば社員や顧客とのコミュニケーションがさらに容易になり、通信コストも大幅に抑えることができます。オフィスに縛られない多様な働き方を社員に提供することも可能です。

会社の通信網をさらに発展させるのに貢献するのがFMCです。ドコモ・au・ソフトバンクなどの大手通信キャリアも続々とFMCサービスを展開しています。本記事では、具体的な特徴や導入によるメリット・デメリット、おすすめのFMCサービスを紹介していきます。

FMCとは

FMCとは「Fixed-Mobile Convergence」の略で、「固定通信と携帯電話の融合」を意味します。携帯電話を企業の内線端末として利用し、電話機を携帯電話一本に集約する技術です。2000年代後半から注目を浴びるようになり、多くの電気通信事業者がサービスを提供しています。

携帯電話の普及とともに、固定電話と携帯電話を併用して利用する企業がほとんどになりました。通信・連絡は効率的になりましたが、現場で働く社員は以下のような悩みを抱えていることがあります。
・会社にお問い合わせの連絡があったが、担当者が外出中だったので繋がらず顧客離れを起こした
・会社から携帯電話に連絡があったので折り返したが、誰が連絡したのか分からなかった
・内線で社員を呼んでも出ないので携帯電話で呼び出したが、いちいち手間がかかる
・固定電話の携帯電話の併用はコストがかかるので、経営陣から是正を求められる

このような問題の対策案として提示されているのがFMCです。FMCを導入すれば、携帯電話を固定電話の子機のように使用することができます。オフィスの内外が携帯電話を使って内線で繋がるため、現場で働く社員の悩みが解決されます。

・会社の固定電話に着信が来た時、内線番号を押すだけで担当者の携帯につながる
・自分に連絡してきた社員の携帯電話にすぐつながる
・社員同士の携帯電話が内線番号で繋がるので呼び出しやすい
・固定電話の数を減らし、通信設備にかかる設備投資コストを減らせる

auの「KDDIビジネスコールダイレクト」、ソフトバンクの「ConnecTalk」、ドコモの「オフィスリンク」など大手通信事業者を筆頭に様々なFMCサービスが展開されています。以前は大企業向けというイメージがありましたが、構内交換機をクラウド上にインストールするクラウドPBXを活用して費用を抑えるなど、中業企業も利用できるサービスとなっています。

FMC導入のメリット

FMCの利点は、まず第一にコスト削減です。携帯電話を固定電話の子機のように使えるので、固定電話の数を削減できます。専用設備は不要で、既存のPBXを活用できる場合もあるので導入コストも低いです。また、内線での通信は定額となるので通信料も抑えることが可能となります。外出中の社員が会社に電話をすることが頻繁にある企業は、大幅な通信料節約が可能です。

第二のメリットが、業務の効率化です。上記に挙げたように社員が固定電話に縛られることがなくなり、より円滑に連絡が行えるようになります。急な部署間異動やオフィス移設があっても、固定電話を再設置する手間が省けスムーズに進みます。複数の拠点を同時に内線化することができるので、多くの支社やオフィスを抱える大企業では特に有効です。顧客との連絡もスムーズにいき、満足度の向上に繋がります。

第三のメリットとして、社員の多様な働き方を実現することができます。フリーアドレスオフィスや在宅勤務の増加など、一つのオフィスに囚われない働き方が徐々に広まっていますが、そのためには社員同士の緊密な連携が必要です。FMCを利用すれば社員がどこにいても内線で繋がるので、多様な働き方が可能になります。

FMC導入が進む企業とは

FMCの導入が真っ先に進んでいるのは、ホテルや病院など社内移動の多い環境にある企業です。このような所ではお客様の対応のために常に動き回る必要があり、内線に出ることは容易ではありません。FMCを利用すればどの場所にいる社員にもすぐに繋がり、トラブルにも柔軟に対処することができます。

営業マンの多い会社も、FMCの導入が盛んです。業務連絡や取次が多く、携帯電話やPHSの利用も盛んなのでFMCとは親和性があります。これまでは顧客に自身の携帯電話番号を教える営業マンもいましたが、プライベートも束縛されるという悩みがありました。FMCの場合、業務時間外は自動的に留守電になるよう設定することも可能です。

元々携帯電話やPHSを社員に支給していた企業も、FMCには興味を持っています。通信に対する関心が高いうえに、固定電話との併用でコストがかさむという悩みを抱えている企業にとってFMCはうってつけのサービスです。FMCの導入とともに、PHSや通常の携帯電話からスマートフォンに切り替えさらなる効率化を実現することもできます。

FMCのデメリット

このように優れた点を持つFMCですが、デメリットもあります。

まず、FMCを利用する際は会社の通信キャリアを一本化する必要があります。大企業の場合、事業所ごとに別々のキャリアと契約している場合が多いです。複数のキャリアと契約している場合は、他のキャリアを解約しなければなりません。時期の関係や解約に手数料がかかることから、FMCを断念する企業もいます。

また、思ったよりのコスト削減が見込めない場合もあります。携帯から外線をかけるときは携帯会話回線での通話になるため、別途通信料が必要となります。外線が多いとFMCの利点が生かせず、コスト削減が見込めません。大規模な事業所の場合、基本料金や回線の費用もそれなりに高額なものとなります。導入する際は、自社の通信の利用状況を吟味しましょう。

FMCのシステムをしっかり理解していないと、現場が混乱する恐れもあります。他の席の内線着信を別の席で受け取るピックアップ機能など、FMCでは代用できない内線の機能もあるので注意が必要です。FMCを導入する場合は、現場の社員への事前説明を欠かさないようにしましょう。

FMCを導入するには

FCMを導入するには、基本的には電気通信事業者のサービスを利用する必要があります。導入する際は、複数のサービスのコスト・利便性を比較し自社に最適なものを選びましょう。キャリアの一本化など必要な準備を事前に行っておけば、導入もスムーズに進みます。FCMの導入方法は以下の3つになりますので、どれが自社に向いているのか検討してみるのもおすすめです。

・内線ワンナンバー型~携帯電話事業者の回線を利用するサービスです。事業者の回線を利用するので、特別な施設や設備なしで全国で内線通信ができます。auやソフトバンクなど大手通信キャリアが主に提供しています。大規模な企業や事業者で展開するのに向いていますが、その分導入コストや維持費は高額になるのがネックです。

・VolPアプリ型~スマートフォンにIP電話アプリをインストールし、内線を可能にするサービスです。ネットワークを企業に置いたSIPサーバーに収納し利用します。電気通信事業者ではなく、ユーザー自ら構築するシステムです。社員が保有しているスマートフォンを活用できるというメリットがありますが、回線は不安定になりやすいです。

・クラウドPBX型~PBX(電話交換機)の機能をネットワーク上のクラウドサービスとして借りて使えるサービスです。IP電話アプリケーションを搭載したスマートフォンと連携させれば、日本中どこでも内線通話ができます。導入コストや使用料が安く、中小企業などコストを極力抑えたいユーザーに向いています。

まとめ

FMCは固定電話と携帯電話の中間に位置する画期的なサービスです。今後は形態・規模を問わず様々な企業に採用され、経営の効率化やお客様満足度の向上に活用されると予想されます。固定電話が一台もない企業が現れる日も遠くはありません。

人手不足や成長率低迷など様々な課題が立ちふさがる現代では、通信や情報伝達の効率化は欠かせない要素です。これからも成長していきたい企業、社員の自由な働き方を実現したい企業はFMCの導入を検討しましょう。

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WRITER

トラムシステム(株)メディア編集担当 鈴木 康人

広告代理店にて、雑誌の編集、広告の営業、TV番組の制作、イベントの企画/運営と多岐に携わり、2017年よりトラムシステムに加わる。現在は、通信/音声は一からとなるが、だからこそ「よくわからない」の気持ちを理解して記事執筆を行う。


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