クラウドPBXや電話システムについてIT・通信のプロが解りやすく解説|voice

ビジネスフォンやクラウドPBXを電話・通信のプロがわかりやすく解説!

\ クラウドPBX資料 /

無料ダウンロード

フリーワード検索

ビジネスフォンの選び方|国内外のメーカー比較・シェア・選ぶポイント|トラムシステム

ビジネスフォンは多数のメーカーから発売されており、自社にあったビジネスフォンを選ぶにはコツが必要です。ビジネスフォンを選ぶポイントを整理しながら、最適なビジネスフォンを選ぶための考え方や注意すべき点を詳しくまとめています。

サムネイル画像

ビジネスフォンメーカーについて

家庭用電話機とは異なり、ビジネスでは顧客からの注文や問い合わせ、従業員同士の情報交換やコミュニケーション手段として頻繁に電話が使われることから、ビジネスフォンには高負荷にも耐えられる高い性能や多様な業務に対応するための豊富な機能が求められます。

ビジネスフォンは国内外のメーカーから販売されており、販売されているメーカーごとに豊富な機能、高い拡張性やデザイン性など異なる特色があります。自社の利用用途や業務にあったビジネスフォンを選択するためには、メーカーごとの違いを把握しておくことが重要です。

主な国内のメーカーは以下の12社が挙げられます。

・NTT
・NEC
・HITACHI
・Panasonic
・岩通
・SAXA
・ナカヨ
・Avaya
・富士通
・OKI
・CISCO
・Brekeke

各メーカーの詳しい特色については、以下の記事を参考にしてください。

ビジネスフォンのシェア

少し古いですが、2014年の調査によるとビジネスフォンの国内市場は約416億円弱であり、多少の上昇はあるものの、2019年は約486億円と見込まれており横ばい傾向にあります。ビジネスフォンの市場シェアはTracktypeによると、NTTが約50%、ついでNECとSAXAが約20%、その他10%と言われており、NTTが圧倒的なシェアを占めています。

ただし、NTTは電話回線契約と関連があったり、SAXAやNAKAYOのように他メーカーのOEMを行っていたりするため、市場シェアや人気などに左右されないでメーカーを選定していくことが大切です。

自社にあったビジネスフォン選びのポイント

ビジネスフォンのシェアや人気に左右されず、自社に合ったビジネスフォンを選択するためにはどのようにすればいいのでしょうか。

まずはビジネスフォンが自社の業種や業態に適しているかどうかが挙げられます。業種や業態によっては特殊な機能が必要になることがあり、そのような機能が搭載されているかどうかで判断するというものです。

機能やコスト、デザインで選択するのも一つの判断軸となります。最低限の機能で良いのか、コスト重視でいくのか、デザイン重視でいくのかによってビジネスフォンの選択肢の幅が変わってきます。

また、自社の利用シーンに適したビジネスフォンかどうかも選択軸として考えられます。これらのビジネスフォンを選定するポイントを詳しく解説していきます。

業種・業態に適しているか

ビジネスフォンの選定軸として、自社の業種・業態に適した機能や実績が豊富かどうかも検討すべきポイントになります。

例えば、自社のビジネスドメインが介護施設の運営ということであれば、介護施設で必要なナースコールを搭載しており、介護施設の導入実績が豊富なNAKAYOやOKIといったメーカーが選択肢となります。

ビジネスフォンの保留や転送機能などの基本機能は標準搭載されていますが、それ以外の機能はメーカーや機種によって搭載できる機能や製品仕様は大きく異なります。

社員1人につき1台ずつビジネスフォンを確保したい、通話内容を録音して社員教育に役立てたい、社員が増える予定があり拡張性を担保したいなど、まずはワークスタイルや利用頻度、利用シーンをよく想定することが大切です。

機能で選ぶか、コストで選ぶか

ビジネスフォンは新品だけではなく、中古品も多く市場に出回っています。

機能とコストを中心に選択するのであれば、新品ではなく中古のビジネスフォンを検討していくことになります。
導入時のコストについては、新品が3台で17万円〜のものであれば中古だと1万円〜で手に入る可能性があり、新品に比べると中古はかなりコストを抑えてビジネスフォンを手に入れることが可能です。

故障時の保証としては、新品はメーカー保証が1年間付くのに対し、中古は販売店が1年保証を付けるといった違いがあります。

標準機能は新品と中古でそれほど大差ないことから、最新機能が必要かどうか、その機種にしか搭載されていない機能はないか、など自社の利用用途に即した機能がどこまで搭載しているかを抜け漏れなく確認しておくことができれば、コストが抑えられる中古がおすすめです。

導入後の利用環境を想定する

ビジネスフォンを導入した後、永続的に同じオフィス、同じレイアウトで業務を行うことはなく、オフィスの移転や担当者の配置換えなどが必ず発生します。

導入後にこういった利用環境の変化が頻繁に起こることが想定されるのであれば、備え付けのビジネスフォンではなく、どこでも利用ができるコードレス電話機が必須になります。

また、担当者が外出することが多い職場であったり、配置換えや社員研修で不在になりがちであれば留守番電話機能を搭載した電話機が必要です。

このように、導入時だけではなく導入後の利用環境も想定して、必要な機能や仕様を検討しておきましょう。

デザインや使い勝手も大切

ビジネスフォンは業務利用が前提で作られていることから、デザインや使い勝手は二の次になっていましたが、最近は機種による機能差が少なくなってきており、オフィスの雰囲気や使い勝手の良さへの需要も増えてきています。

デザインや使い勝手が良いビジネスフォンをいくつか紹介していきます。

・ヤコブ・イェンセン シャンパンゴールド
シンプルなデザインながら、高い操作性と機能性を兼ね備えた人気の製品です。
美しい見た目と世界的プロダクトデザイナーのヤコブ・イェンセンのブランド力が、高いデザイン性を更に引き出してくれます。
卓上置きだけではなく、壁掛けにも対応しており、受付用の電話機としてエントランスに置くことで、おしゃれなオフィスを演出することが可能です。

・integral-F
HITACHIから発売されている卓上置きの電話機です。
シンプルなフォルムとブラックとシルバーで統一されたデザインはシャープであり、かつモダンな印象を与えてくれます。
ボタン配置にもゆとりが設けられていることから操作性も高く、機能エリアとの区別を明確にすることで、見た目も使い勝手もよい電話機となっています。

・NYC-iF
ナカヨが初めて丸ボタンを採用した電話機です。
シンプル&モダンをテーマにデザインされている電話機であり、ボタン表面を円弧にすることで指へのフィット感を高め、7色の大型着信ランプを採用することで、高い利便性をもたせています。
電話機自体に5段階の角度を付けることができるため、卓上を広く使うことも可能です。

ビジネスフォン・工事業者選びも慎重に

ビジネスフォンはビジネスフォン本体や機能、コスト面に加えて、工事業者選びも重要な検討事項の一つです。ビジネスフォンの工事には国家資格が必要ですが、中には無資格で工事を行っている業者も少なからずいるため注意が必要です。

工事業者からの見積内容に不明瞭な点がないか、打ち合わせの際の態度や応対に問題がないか、質問への回答へのレスポンスは早いかなど、細かくチェックしていきます。オフィスレイアウトの変更や故障時の対応など、導入後も工事業者との関係は続くため、信頼できる業者、良心的な価格でサービスを請け負ってくれる業者かどうかを確認しておきましょう。

間違いない業者選びのポイントは以下の記事でも紹介しているため、参考にしてください。

まとめ

ビジネスフォンはメーカーからたくさんの種類の製品が販売されていますが、市場シェアや人気だけで選ぶと後になって後悔してしまう可能性もあります。ビジネスフォン選びのポイントを参考にしながら、自社の利用用途にあったビジネスフォンを選んでいきましょう。


WRITER

トラムシステム(株)メディア編集担当 鈴木 康人

広告代理店にて、雑誌の編集、広告の営業、TV番組の制作、イベントの企画/運営と多岐に携わり、2017年よりトラムシステムに加わる。現在は、通信/音声は一からとなるが、だからこそ「よくわからない」の気持ちを理解して記事執筆を行う。


UNIVOICEが東京MXの「ええじゃないか」という番組に取り上げられました。

注目記事Recommend Post

  • CTIとコールセンター丨インバウンド・アウトバウンド型機能を解説

  • コールセンターのインバウンド・アウトバウンドとは?オペレーター向きの人も紹介

  • クラウドPBXでBYOD導入!メリットやコストを解説

    2023.05.03