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2021.11.17

スマホ / 違い / 050 / 電話番号 / 03 /

【比較】050と03番号の違いは?スマホで使える固定電話番号も紹介|トラムシステム

企業を立ち上げた時の電話番号としてよく取得されているのが、IP電話番号の050番号と、固定電話・光回線による03番号です。それぞれメリット・デメリット・スマホで使えるかなど細かな違いがありますので、導入時は特徴を把握しておかなければなりません。

本記事で詳しく解説しますので、法人用電話番号を取得予定の方はぜひご覧ください。

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050電話番号とは

050電話番号とは「050-XXXX-XXXX」の11桁で構成される、インターネット通信によるIP(Internet Protocol)電話の電話番号です。IP電話機や専用のアプリをインストールしたスマートフォンで利用することができます。

ただし、IP電話でも03番号を採用できるタイプがあるため、必ずしもIP電話番号=050番号ではない点に注意しましょう。

番号の取得方法

050番号は通常の電話番号とは違い、取得時はインターネットサービス事業者であるプロバイダに依頼する必要があります。使用できる050番号はプロバイダごとに専用の領域があてはめられており、IP電話を契約する際に番号が割り振られる仕組みです。

050番号のメリット

050番号はコストや手軽さでメリットがあり、低価格・手軽に電話番号を取得したいスタートアップなどの企業での運用に適しています。

導入費用を抑えられる

電話番号取得に必要な手続きや工事が少なく、初期費用を大幅に抑えることが可能です。wifi環境があれば、パケット代金も不要となります。

通話料が安い

050番によるインターネット回線を利用した通話は、距離が伸びても通話料が変動しません。また、同じ050番号同士との通話料は無料となります。

利用開始に要する時間が短い

Webサイト上での申し込みやクレジットカード決済を活用することで、従来の固定電話番号より短い期間で導入できます。

柔軟な働き方ができる

スマートフォンを端末として採用することで、社員が別々の場所で働くリモートワークなど、場所を選ばない働き方を実現できます。

050番号のデメリット

ただし、050番号にはデメリットも存在します。

社会的信用度に劣る

03番号と違って住所を特定できない050番は認知度や信用度が低い傾向にあり、営業活動で不利になるケースも存在します。

音声や回線品質が不安定な場合も

IP電話は周囲のインターネット環境の影響を受けやすく、スマホや現在地の状況に左右されます。また、050番サービスは音声品質がクラスAでなくても販売できるため、人によっては品質が悪いと感じるケースも存在しており、注意が必要です。

通話できない電話番号が存在する

日本の電話番号の標準ではないため「110」や「119」をはじめとする緊急通報や、フリーダイヤルの「0120」には連絡できません。

他社サービスに乗り換えた際の電話番号引継ぎが不可

050番号は契約したサービス限定の電話番号となっており、他社サービスに乗り換えた場合には番号が変更されます。

セキュリティや保守作業はプロバイダに依存する

050番号サービスのシステムを自社で管理することはできません。トラブルやフリーズに対して迅速に対応してくれるプロバイダなら問題ありませんが、そうでない場合は復旧までに時間を要することになります。

03電話番号とは

03番号とは、固定電話や光回線(光ファイバーを利用した有線通信)の電話機などで採用されている電話番号です。

地域によって番号が異なり、例えば「03-XXXX-XXXX」は東京23区内で割り振られています。「0AB-J番号」とも呼ばれます。

番号の取得方法

03番号はプロバイダの管轄である050番号とは違い、通信回線のキャリアによって提供されます。取得する方法は2つです。

NTTの固定電話

NTTやNTT系列の光電話サービスを販売する業者と契約し、固定電話の番号として取得する方法です。光電話もIP電話の一種ですが、音声品質クラスAなど050番号より厳しい品質規格が設けられている点が050番号との違いです。

ただし、利用には固定電話機が必要です。固定電話機への着信をスマートフォンに転送するサービスも存在しますが、本来必要ではない転送通話料が発生してしまいます。

クラウドPBX

クラウドPBXとは、PBX(電話交換機)をクラウド化しインターネットを通じてアクセスすることで、内線や外線、転送などの電話機能を利用するサービスです。

クラウドPBXではベンダーを通じて電話番号を取得します。この時、光回線やFMC(固定電話と携帯電話の融合)を採用したサービスであれば、固定電話と同じ03番号を新規取得できます。社内にルーターとアダプタを設置し、専用のアプリやソフトウェアをインストールすることで、スマートフォンでも03番号の表示が可能です。

03番号のメリット

03番号は日本の標準電話番号であるため、顧客の信頼が重要な企業や大企業での運用に適しています。

社会的信用度が高い

一般的に認知されている03番号の信頼性は高く、顧客からの信頼が得られやすかったり、金融機関の審査で有利になったりします。

通話品質が安定している

固定電話による通信は周囲の環境の影響を受けにくく、安定した運用が可能です。また、050番号とは違い厳しい品質規格が設けられているため、スマートフォンを端末にしてもリスクは最小限で済みます。

他社サービスに乗り換えた際の電話番号引継ぎが可能

LNP(ナンバーポータビリティ)を利用すれば、契約している企業やサービスを変更しても、電話番号がそのまま引き継がれます。ただし、MNPができないケースもあるため、詳細は契約している業者に確認しましょう。

03番号のデメリット

ただし、03番号には以下のようなデメリットが存在します。

コストが割高になる

初期費用や月額利用料金は050番号よりも割高となっています。NTTの固定電話の場合は数万円の電話加入権料も必要です。ただし、クラウドPBXを採用すれば、端末をスマートフォンに設定して初期費用を抑えることができます。インターネット回線を利用しているので、電話加入権の購入も不要です。

通話料が高額になる場合も

アナログ固定電話の場合、遠距離通話となるほど通話料は高額になります。海外や地方に支社をもつ企業は注意が必要です。

クラウドPBの場合は距離による通話料金変動が発生せず、インターネット回線で接続された端末同士の内線通話も無料で、通話料を抑えられます。

050番号と03番号の違いを比較

これまでの解説を表でまとめてみましょう。

なお、料金はNTTの050番号サービス「050Plus」とトラムシステムのクラウドPBX「UNIVOICE」から引用しています。

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新規03番号取得ならクラウドPBXがおすすめ

ここまでの行ってきた050番号、03番号の比較をまとめると、次の通りになります。

・050番号はコストは安いが、品質や信用度で劣る
・NTT固定電話番号は品質や信用度で勝るが、初期費用、スマートフォンへの転送料が発生する
・クラウドPBXはコストと品質のバランスに優れ、スマートフォンの発着信も可能

これらの特徴を考えると、新規で03番号を取得する場合にはクラウドPBXがおすすめです。

クラウドPBXは導入工事が不要なため、初期費用カットや納期短縮効果を得られます。また、固定電話機の代わりに、スマホ・パソコン・タブレットなど多様な機器を端末として選択可能です。クラウドPBXで取得した03番号は日本全国で利用できるため、オフィスの移転や引っ越しで電話番号が変わることもありません。

こちらの記事で詳しい導入方法について解説していますので、合わせてご覧ください。

1ユーザーから使えるおすすめクラウドPBXサービスのご紹介

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まとめ

企業が新規取得する電話番号はコスト面を重視なら050番、品質面が重要なら03番という使い分けがされてきました。近年は両方の良いところを総取りしたクラウドPBXが登場しており、固定電話機を利用しない場合はおすすめです。それぞれの特徴を吟味し、自社の状況にマッチした電話番号を取得しましょう。


WRITER

トラムシステム(株)メディア編集担当 鈴木康人

広告代理店にて、雑誌の編集、広告の営業、TV番組の制作、イベントの企画/運営と多岐に携わり、2017年よりトラムシステムに加わる。現在は、通信/音声は一からとなるが、だからこそ「よくわからない」の気持ちを理解して記事執筆を行う。


UNIVOICEが東京MXの「ええじゃないか」という番組に取り上げられました。

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