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2022.06.25

ツール / チャット / テレワーク / コミュニケーション /

【2022年】ビジネスチャットの市場規模は?人気の8サービス比較も|トラムシステム

テレワークの普及と共に、電話やメールよりも気軽にコミュニケーションがとれるビジネスチャットを利用する企業も増えてきました。しかし、実際にどれくらいの企業が導入しており、市場規模はどれくらいなのでしょうか。

この記事では、ビジネスチャットの概要や市場規模を紹介します。目的別のおすすめビジネスチャットや比較時のポイントも解説するので、ぜひ参考にしてください。

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ビジネスチャットとは

ビジネスチャットとは、ビジネス目的での利用に特化したコミュニケーションツールです。メールとは違い、挨拶や署名を排した気軽なチャット形式でコミュニケーションできます。

業務効率化や生産性向上に繋がる点が注目され、メールとビジネスチャットを併用する企業が急速に増加中です。フレックスタイムやリモートワークなど、働き方改革を実現するツールとしても注目されています。

ビジネスチャットを利用するメリットは以下の通りです。

コミュニケーションの時間を短縮

ほんの数秒で情報を送信できるため、業務のスピードが早まります。

気軽な情報交換を実現

形式を気にせず送信できるチャットにより、気軽な情報交換が実現します。

セキュリティ機能が充実

利用制限やログ監視といったセキュリティ機能を備えており、安全に利用可能です。

ビジネスチャットの機能

ビジネスチャットはチャット以外の業務効率化機能も複数備えており、他のツールを購入する手間を省けます。

グループチャット機能

情報共有したい関係者にのみチャットを送信できるグループを作成する機能です。不要になればすぐ削除できます。

タスク管理機能

タスクの納期やリマインドをチャットで共有する機能です。リストとしてまとめられるため、保存し忘れや抜け漏れを防げます。

ファイル共有機能

業務で利用するワードやエクセルのデータを保存する機能です。常時ダウンロード可能な情報として保存できるため、オフィスのペーパーレス化も推進できます。

音声通話・ビデオ通話機能

チャットに加え音声やビデオによる対話を提供する機能です。チャットだけでは分からない状況の確認やオンライン面接に利用されます。

社内SNSとの違い

ビジネスチャットと同じ特徴を持つツールとして社内SNSが存在します。どちらもチャットによるコミュニケーションを行う点は共通です。ただし、以下のような違いが存在します。

やり取りする相手

社内SNSは社内の人間のみ、ビジネスチャットは取引先や外部委託含む社内外の人間とやり取りを行います。

得意なこと

社内SNSは全体への周知や告知、ビジネスチャットは情報やタスクの管理に主眼が置かれています。

活用目的

社内SNSは社員の貢献意欲や帰属意識の向上、ビジネスチャットは業務効率化が目的です。

ビジネスチャットの市場規模

コンサルティング会社ITRの調査によると、2019年度のビジネスチャット市場は105億6000万円と、約100億円にまで拡大しました。今後も拡大し続けると予想されており、2024年には300億円にまで達する予測も存在します。

また、ビジネスチャットを提供するチャットワーク株式会社が2021年12月に発表した決算資料では、ビジネスチャットの潜在市場規模は6455億円にのぼると予想されています。多くの可能性を秘めた市場であり、今後の成長が期待されます。

国内での普及率は低め

このように成長を続けているビジネスチャットですが、現時点での普及率は高いとは言えません。先ほど紹介したチャットワーク決算資料のアンケートで「ビジネスチャットを利用している」と答えたのは14.6%に留まっています。

市場自体は拡大を続けているため、いまだビジネスチャットを利用していない層をどのようにして取り込むかが成長の鍵となるでしょう。

特に人気があるサービスは4種類

2021年に行われた日経BPコンサルティングのアンケートシステムによる調査によると、特にシェアの大きいビジネスチャットサービスは4種類です。

1.Teams(62.8%)
2.Slack(8.2%)
3.LINE WORKS(4.8%)
4.チャットワーク(3.6%)

マイクロソフト社製品と連携できるTeamsが圧倒的シェアを誇っています。ITエンジニアに人気のSlack、メッセージアプリLINEを業務用にカスタマイズしたLINE WORKS、国産のチャットワークがそれに追随する形です。

目的別おすすめビジネスチャット8選

多様なサービスが展開されているビジネスチャットの選択に迷ったときは「システムを何故導入したいのか?導入して何をするのか?」がはっきりすればスムーズな選択につながります。

目的別おすすめビジネスチャットを8つ紹介します。特徴、料金、トライアルの有無などを解説するので、それぞれ比較しながら検討してみましょう。

使いやすさを重視したい(LINE WORKS)

LINE WORKS
出典:LINE WORKS

LINE株式会社のグループ会社ワークスモバイルジャパン株式会社が展開するビジネスチャットサービスです。本家LINEのチャットや既読機能だけでなく、タスク管理、カレンダー、アドレス帳、アンケート機能などが備わっています。

日本全体で普及が進んでいるチャットツールLINEのビジネスチャット版で、多くの方が操作に親しみやすいのがメリットです。セキュリティが通常のLINEより強化されており、重要なファイルや情報のやり取りも安全に行えます。

100人まで利用できる無料のフリープラン、機能を充実させたスタンダードプラン、社内外の連携を強化するアドバンスプランの3つから選択できます。導入する際はまず無料トライアルやフリープランで機能性をチェックしてみましょう。

1.フリー:無料
2.スタンダード:年契約450円/人/月
3.アドバンスド:年契約800円/人/月

社内外の人間とやり取りをしたい(チャットワーク)

chatwork

出典:チャットワーク

チャットワーク株式会社が展開する国産のビジネスチャットツールで、タスク管理やグループ管理機能が充実しているのが特徴です。音声通話機能も備えており、Web会議や外出中の社員との対話をスムーズに行えます。

チャットワークユーザー同士が即座に繋がるためのID検索機能が便利で、一度IDを教えればすぐにチャットでのやりとりを開始できます。社外との人間とも簡単に連絡を取り合えるため、フリーランスや副業人材との繋がりが深い企業でおすすめです。

無料のフリープランはグループチャットやビデオ通話の人数に制限がありますが、有料のパーソナルプランから制限が撤廃されます。さらに上位のビジネスプランやエンタープライズプランでは、ユーザー管理やモバイル端末制限などセキュリティが強化されるのが特徴です。

ビジネスプランやエンタープライズプランは1ヵ月の無料トライアルを利用できるため、検討中の方は利用してみましょう。

1.フリー:無料
2.ビジネス:月額500円/人、月間契約600円/人/月
3.エンタープライズ:月額800円/人、月間契約960円/人/月

多言語対応で海外とのやり取りにも使いたい(Microsoft Teams)

microsoft teams

出典:Microsoft Teams

アメリカの企業マイクロソフトによるサービスで、Web会議サービスZoomよりも大人数でオンライン会議ができる、ファイルを共同で編集できるのが特徴です。40ヶ国以上の言語にも対応しているため、海外とのやりとりが多い企業に適しています。

グループウェアのOffice365含むマイクロソフト社製品と連携できるのが最大のメリットです。ワードやエクセルデータを共有し、メンバーで共同編集できます。社員の個人情報を管理するOutlookと連携すれば、スケジュール調整の自動化も可能です。

無料版は通話時間が60分までですが、有料版は24時間まで可能で、管理機能やセキュリティが充実しています。無料トライアルを利用した体験も可能です。

1.Microsoft Teams:無料
2.Microsoft Teams Essentials:430円/人/月
3.Microsoft 365 Business Basic:650円/人/月
4.Microsoft 365 Business Standard:1,360円/人/月

カスタマイズがしたい(Slack)

slack
出典:Slack

アメリカ発のIT企業スラックテクノロジーズ社が提供するビジネスチャットです。招待したメンバー全員で会話するチャンネル、チャンネルの中で特に掘り下げたい会話にフォーカスを充てるスレッドを備えており、多人数でのやり取りに適しています。

拡張性の高さが最大のメリットで、個人別、組織別、顧客別など自由にチャンネルを設定してのコミュニケーションが可能です。外部アプリとの連携が容易で、Slackユーザーではない外部パートナーとチャットで対話できる機能「Slackコネクト」も備えています。

機能に制限があるフリープランの他、プロ、ビジネスプラス、エンタープライズグリッドの有料3プランが存在しています。有料プランは無料トライアルすることも可能です。

1.フリー:無料
2.プロ:月額850円/人
3.ビジネスプラス:月額1600円/人
4.エンタープライズグリッド:別途お見積り

社内SNSのような使い方もしたい(Workplace)

出典:Workplace

Facebook株式会社が運用する個人用ツールFacebookのビジネス版です。本家にはない社内ニュース機能、ビジネス利用に適した高セキュリティ、ボットや各種サービスとの連携(有償版のみ)を備えています。

企業内の人間関係を深める社内ニュース機能がWorkplace最大の特徴です。友達申請やフォローなしで全グループの話題がニュースのように流れてくるため、社内メンバー全員と交流してアイディア創出や議論が行えます。

有料プランは基本的な機能を備えたコアプランのみで、追加機能を提供するアドオン2種類を必要に応じて追加導入できます。無料トライアルも利用可能です。

1.コアプラン:月額4$/人
2.エンタープライズ(アドオン):月額2$/人
3.エンハンスドアドミンアンドサポート(アドオン):月額2$/人

高機能なAIを使いたい(Talknote)

talknote
出典:Talknote

人工知能を利用して社員のモチベーションを可視化する機能が搭載された、珍しいビジネスチャットです。

離職意向を発見するアクションリズム解析やメンタルヘルス不調を未然に防止するオーバーワーク検知機能、組織のコミュニケーション活性度を数値化する組織活性スコア機能など、他のツールにはない独自性が魅力です。

料金は見積もりを依頼する必要があります。14日間の無料トライアルを利用可能です。

プランおよび料金:別途お見積り

セキュリティの安全性を重視したい(TAGS)

出典:TAGS

法人向けに最適化した高セキュリティ、高可用性を備えたビジネスチャットです。チャット機能のみに特化することによる低コスト化、スマートフォン、タブレット、パソコン、アプリからアクセスできるマルチデバイス化を実現しています。

他のサービスにはない3段階暗号化で安全を確保するのがサービス最大のメリットです。データベースや通信だけでなく、クライアント端末のキャッシュまで暗号化して強固なセキュリティ体制を構築できます。他サービスとの連携や専用BOTの開発も可能です。

プランは有料プランが1つだけとシンプルな分、安価な価格で提供されています。無料トライアルも利用可能です。

有料プラン:月額180円/人 ※最低30ID必要

建設業の現場で使いたい(direct)

出典:direct

他のサービスとは違い、建設業界での利用に特化した国産のチャットサービスです。社外メンバーと対話できるゲスト機能、あらゆるファイル形式を共有できるデータ共有機能を有しており、多種多様な人物が出入りする建設現場でもスムーズに対話できます。

チャットベースの現場ソリューションdirect2.0も提供できるのが最大の強みです。directと連携できる業務アプリ、チャットボット、その他オプションサービスが用意されており、必要な機能だけを選択して実装できます。

料金プランはフリー、ベーシック、プラス、プレミアム、マックスと豊富に用意されており、建設現場の規模に応じて柔軟に選択可能です。無料トライアルは存在しない代わり、無料のフリープランをいつでも利用できます。

フリー(最大10人):無料
ベーシック(最大10人):月額6,000円
プラス(最大20人):月額12,000円
プレミアム(最大50人):月額27,500円
マックス(最大100人):月額50,000円

社員のモチベーションを高めたい(THANKS GIFT)

出典:THANKS GIFT

情報交換だけでなく、社員同士の仕事にかける情熱や想いを共有してエンゲージメント向上を目指すチャットツールです。企業のミッションを社員に浸透させる理念浸透機能や、社員に感謝や賞賛を伝えるサンクスカード機能を利用できます。

このサービスでもっともユニークなのが、THANKS GIFT内で社内通貨やポイントを貯められる福利厚生機能です。特定の目標やコミュニケーションを行った社員にインセンティブとして支給する形式で、社員のモチベーションを向上させることが可能です。

料金は現状をヒアリングしてから提示されるため、まずは企業に問いあわせましょう。無料トライアルは存在しない代わりに、オフィスでデモ機を利用できるお試し相談が可能です。

プランおよび料金:別途お見積り

ビジネスチャットツールの比較ポイント

チャットツールはサービスによって特徴や適したシーンが異なるため、自社に導入すべきサービスがどれか迷ってしまうケースも少なくありません。

サービス同士を比較して、自社に導入すべきサービスを選定するためのポイントを解説します。

目的にあった機能の充実性

利用目的にあった機能が搭載されているのかをまず確認しましょう。リアルタイムでの対話を重視するならビデオ通話機能、プロジェクトの進行管理を重視するならタスク管理機能など、必要な機能は企業によって違います。

リモートワークを実施する場合は、パソコンだけでなくスマートフォンやタブレットでも利用できるマルチデバイス対応サービスであるか確認が必要です。

相手への案内の容易さ

社外の人間とのやり取りを行いたい場合は、案内の容易さも確認しなければなりません。アカウント登録やアプリの個別設定が必要なサービスは、IT機器が得意ではない人にとって負担が大きくなり、案内が難しくなります。

通信の安定性

技術進歩により1対1の通信の安定性は増していますが、10人以上の会議を頻繁に行う場合は注意が必要です。そのような場合は、大規模利用を想定して通信機能を強化しているサービスを選択しましょう。利用人数によって料金が変動するため、想定する人数にあったプランを選択すると無駄がありません。

無料トライアルの有無

ビジネスチャットは、インタフェースや機能の使いやすさなど、実際に利用しないと分からない部分が数多く存在します。自社に適したサービスであるか確認するため、無料トライアルを利用できるサービスを優先しましょう。無料トライアルで複数のサービスを比較すれば、自社にぴったりなサービスが見えてきます。

社内への受け入れられやすさ

ビジネスチャットは社員全員で利用するツールのため、1人でも操作がおぼつかない、導入に不満がある状態では、導入が成功しません。機能の充実や料金の安さばかりに気を向けず、社員全員が活用できるかを重視しましょう。

デジタル機器の操作に不安を覚える社員が多い場合は、利用しやすさを最優先するのがおすすめです。

まとめ

ビジネスチャットツールは、組織活性化や働き方改革など、企業の持続的な成長を実現するのに欠かせないツールです。無料トライアルで利用目的や使いやすさを確認し、自社の利用目的に合ったサービスを導入しましょう。


WRITER

トラムシステム(株)メディア編集担当 鈴木康人

広告代理店にて、雑誌の編集、広告の営業、TV番組の制作、イベントの企画/運営と多岐に携わり、2017年よりトラムシステムに加わる。現在は、通信/音声は一からとなるが、だからこそ「よくわからない」の気持ちを理解して記事執筆を行う。


UNIVOICEが東京MXの「ええじゃないか」という番組に取り上げられました。

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