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2020.01.29

企業が固定IPアドレスを利用するメリットを具体例を交えて解説|トラムシステム

IPアドレスには固定IPアドレスというものがあり、便利だということは知っているが、実際企業においてどんなメリットがあるのかわからない、というシステム管理担当者の方もいると思います。本記事では固定IPアドレスの企業おけるメリットを具体例を交えて解説します。

固定IPアドレスとは

固定IPアドレスとはそもそも何か知るためには、はじめにIPアドレスについて理解しておく必要があります。ネットワークにおいて通信先の相手を識別するために必要となるのがIPアドレスであり、言わば住所のようなものです。

IPアドレスには「グロバールIPアドレス」と「プライベートIPアドレス」があり、それぞれの役割は異なります。

本記事ではインターネット(WAN)において使用されるグローバルIPアドレスについて説明しますので、プライベートIPアドレスについて詳しく知りたい方は、この後紹介する関連記事を参考にしてください。

通常我々がインターネットを使用する際は、ISP(インターネットサービスプロバイダ)と契約します。このときISPから割り当てられたグローバルIPアドレスを使用し、インターネットにアクセスします。ただしこのグローバルIPアドレスは通常固定されていません。

ルーターやPCを再起動するなどした場合に自動で変更されてしまいます。個人でインターネットだけ楽しんでいる分にはこれでも問題ないのですが、企業においてファイルサーバーやWebサーバーなど、外部ネットワークとつながるサービスを運用している場合は、ユーザーがアクセスできなくなってしまうという問題が起きてしまいます。

企業が固定IPアドレスを取得するメリット

固定IPアドレスは、現在契約中のプロバイダ(BIGLOBEや@niftyなど)のオプションサービスとして提供されている場合があります。また、プロバイダに関係なく使用できる固定IPアドレスを提供している業者と契約することで使用することができます。(固定IPアドレスの価格は1,000円~と考えてください)

この項目では企業で固定IPアドレスを取得するメリットについて解説します。

社外から社内ファイルサーバーにアクセスできる

ファイルサーバーとは、ファイルの共有やデータのバックアップ目的で使用されるサーバーです。従来だと社内環境(LAN)でのみ使用されていたため、顧客訪問の際は別途資料を印刷して持参する必要がありました。しかし、実際には使用されないこともあり、資源の無駄となってしまうケースも多かったのです。

ファイルサーバーに外部からアクセスできるようになったことで、プレゼン資料をサーバーに保存しておき、訪問先ですぐにアクセスできるようになりました。資料を持ち歩く必要がないため、紛失やPCがクラッシュした場合でもデータは保護されるという利点があります。

この外部からアクセス可能なファイルサーバーを利用するためには、変わることのない固定IPアドレスが必要となります。

セキュリティの強化

特定のIPアドレスからのアクセスしか許可しない設定をおこなうことで、セキュリティリスクの回避につながります。

例えば、公開途中のWebサーバーがあったとして、設定をおこなう目的で、特定のIPアドレスからのみ外部からアクセスしたいという場合、Apache(※代表的なサーバーOS)においては、httpd.conf内に許可もしくは禁止するIPアドレスを記述することで、可能となります。

また現在拡大しているクラウドサービスにおいても、不正アクセスによる被害を防ぐために、特定のIPアドレスからしかアクセスできないように設定することで、セキュリティを高めることができるのです。

ほとんどのクラウドサービスが、ユーザーIDとパスワードを用いて認証をおこなっていますが、パスワードが流出した場合、不正アクセスを受けてしまうリスクは高まります。そこで、特定端末に設定された、固定IPアドレスからのアクセスのみ許可する、「端末制限」が重要となるのです。

VPNが構築できる

固定IPアドレスを使用することでVPNが利用できます。VPNはVirtual Private Network、つまり仮想的で閉鎖された空間を意味します。インターネット上でやり取りする機器の両端をVPNに対応させることで、第三者によるデータの盗み見や改ざんを防ぐことができます。

例えば全国に各支社を持つ企業において、本社にあるサーバーにアクセスするような場合、情報漏洩の防止に役立つのです。

VPNと同様に信頼・安定性を持つ専用線を用いる手段もありますが、距離に関係なくコストが変動しないという利点のあるVPNが優位です。VPNで使用される仕組みのひとつ、IPsec(Security Architecture for Internet Protocol)では、やり取りする機器同士が、鍵と呼ばれる情報を交換することで、セキュアな通信を確立しています。鍵には有効期限があり過ぎてしまうと新しい鍵が作成される仕組みです。

このVPNを利用するためには固定IPアドレスが必要です。各支社にVPN専用のルーターを置き、本社の固定IPアドレスを登録することで、本社と支社間においてVPNが構築されます。

【自営業者向け】自宅から店舗を監視できる

固定IPアドレスを設定することで、ネットワークカメラによる監視が24時間365日可能となります。一般的な監視カメラと異なり、インターネット経由で撮影した映像を配信できる点がネットワークカメラのメリットです。

例えば自営業の方で、これまで離れた店舗に設置された防犯カメラのチェックを、わざわざ店まで出向いて確認していたという場合、ネットワークカメラを導入することで、自宅からでも好きなときに映像を監視することができます。

もしもネットワークカメラに動的IPアドレスが設定されていた場合、停電が起きた際にIPアドレス(グローバルIPアドレス)が自動で変更されてしまうため、映像を見ることができなくなってしまいます。

このような理由があるため変わることのない固定IPアドレスの設定が必要です。なお、ネットワークカメラを使用するためには、ルーターにてポートの開放が必要となります。

ポートというのはデータの通り道であり、通常セキュリティの観点から制限がかけられています。このままではネットワークカメラを使用することはできないため、サービスを利用できるようポートを開いてあげる必要ということです。

まとめ

固定IPアドレスを設定することで、柔軟な働き方と高いセキュリティ体制を構築することができます。ただし、通常固定IPアドレスは、ISPのオプションサービスとして提供されている他、別途取得する必要があります。動的IPアドレスと比べてコストを要するという点については理解しておきましょう。


WRITER

トラムシステム(株)メディア編集担当 鈴木 康人

広告代理店にて、雑誌の編集、広告の営業、TV番組の制作、イベントの企画/運営と多岐に携わり、2017年よりトラムシステムに加わる。現在は、通信/音声は一からとなるが、だからこそ「よくわからない」の気持ちを理解して記事執筆を行う。


UNIVOICEが東京MXの「ええじゃないか」という番組に取り上げられました。

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