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Windows Azureの概要と主要サービスを解説します|トラムシステム

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Windows Azureとは

Windows Azureとはどのようなサービスなのでしょうか。全体的にどのようなサービスなのか、仕組みや使われ方などについて説明します。

なお、最初にお断りしておきますが、Windows Azureは2014年3月に名称を変え、現在はMicrosoft Azureと名称を変更していますが、ここでは元の名称を用いています。御了承ください。

Windows Azureの全体像

Windows Azureの全体像について説明します。Windows Azureは単純なひとつのサービスというものではなく、様々なサービスが複合されたクラウドサービスの集合体です。

いわばWindows Azureは、クラウド上の広大なネットワークであり、例えるならば店舗であり、ショッピングモールであり、都市なのです。

ユーザーは使用するコンピューターから利用したいサービスに自由に接続し、Azureのサービスを活用して自身のコンピューターで実現させたいことを形にします。

都市の住人が思い思いに都市に展開されるサービスを利用している光景を想像してください。それがWindows Azureの全体像に近しいイメージです。

Windows Azureの仕組み

Windows Azureは先ほど述べたようにクラウド上に広大なネットワークが展開されていて、ユーザーはそれぞれのサービスを自由に使用できる仕組みとなっています。

Windows Azureの仕組みを理解するにはクラウドサービスの仕組みがどのようなものなのか理解すると、簡単に把握できます。

クラウドサービスはオンプレミスでの利用とは異なり、ユーザーのコンピューターからネットワークによってサービスと接続します。物理的な設備を必要とせず、コンピューターとサービスを直接つなぐことができるので、設備の保守点検を必要とせず、開発などサービスの利用に専念できます。

物理的な設備を必要としないというのはどういうことかというと、ハードウェアやソフトウェアを仮想化し、実体を持たない単なるサービスとして利用するということです。モノはないのに機能は利用できるため、ノートパソコンで利用できる環境であればコンピューターを扱うことに場所を選ばなくなりますし、スペースも大幅に削減できます。

クラウドサービスの仕組みは企業にコスト削減などの多大なメリットをもたらします。そしてクラウドサービスの代表的なサービスがWindows Azureなのです。

Windows Azureが展開するサービス

Windows Azureには様々なサービスがあります。どのようなサービスがあるのか理解し、使えそうなものはどんどんと使っていきましょう。

Azureは無料で使い始めることができます。ただ従量課金制なので、使った分だけ料金が発生します。各サービスの内容や料金について詳しく説明します。

IoT

現在はモノのインターネット化が進められており、これまではオフライン環境でしか利用できなかったモノが続々とインターネットに接続されています。MicrosoftはIoTソリューションの提供に関しては以前から行っているため、蓄積された経験による信頼性が高く、世界中で様々な企業が利用しています。

IoT製品を開発するためのリモート監視や予測メンテナンスといった利用に最適で、既にインターネットに接続されているコネクテッドデバイスからのデータ取得にも利用できます。

製品としてIoT資産を接続、監視、管理できるIoT hub、クラウドの専門的知識なしに利用できるIoT Central、コードを記述せず、クラウド全体でデータのアクセスと使用を自動化するLogic appsなどがあります。

AI+機械学習

人工知能による機械学習などが簡単に行えます。本来は用意する必要があるデータがMicrosoftにはじめから用意されており、かつスキルに応じてディープラーニングフレームワークを選べますので、人工知能に興味があればどなたでも使うことができます。

サーバーレスボットサービスのAzure bot surviceや検索機能のあるAzure Search、ゲノムシーケンシングと研究の分析情報を強化するMicrosoft Genomicsなどの製品を活用し、AIサービスを加速させましょう。

SAP on Azure

SAPとはドイツのSAP社が開発した企業の基幹業務の統合化を図るERPパッケージのことを指します。SAPの機能をAzureで利用することができます。

他SAP製品からの移行も容易で、導入により安全に効率化を推進することが可能です。

ブロックチェーン

ブロックチェーンは完全に自動化された台帳であり、既に導入済みの金融業界や保険業界の企業では経営や管理などのサプライチェーンが劇的に変貌を遂げています。

仮想通貨が話題になったことで、ブロックチェーンに興味のある企業も多いのですが、Azureを活用すればブロックチェーンの開発や監視が強いセキュリティを保持した上で行えます。

ビッグデータと分析

必要なビッグデータを分析できれば、即座にデータに基づいた最適な意志決定を行うことができます。ビッグデータを利用することによりそれぞれの顧客に対し個別の最適なサービスを提供することができ、サービスの効率化、顧客満足度の向上などを図れます。

ゲーム

ゲームの開発にAzureは最適です。MicrosoftはXboxを開発しているためゲームに関するノウハウが豊富で、だからこそ開発者に最適な環境が用意されています。

Unity ProやVisual Studioなどゲーム開発に欠かせないツールとともに利用すればより使いやすくなります。オンラインゲームからコンシュマーゲームまで、開発に携わる人ならばどなたでも使いたくなる魅力がAzureにはあります。

Windows Azureの料金

Azureは無料で使い始めることができます。ただ従量課金制なので、使った分だけ料金が発生します。サービスごとの定額課金制などであれば使わない部分に対してもコストがかかってしまいそうですが、従量課金制であるため使用した分以外の料金はかからないため、コストが削減できます。

あらかじめどれくらいの料金がかかるか知りたい方は、料金計算ツールがAzureのホームページ内にあるので、見積りをしてみてはいかがでしょう。

Windows Azureの主な使われ方

Windows Azureを実際に取り入れている企業はどのような使い方をしているのでしょうか。実際にAzureを活用している企業の事例を紹介します。

お仕事かんたん生成2.0を構築

ソフトバンクはAzureを基盤とし、誰でも簡単にロボアプリを作成できる「お仕事かんたん生成2.0」を構築しました。Azureを使用し、ロボットアプリの実行や分析したデータの活用などを行っています。

具体的にはPepperが導入されている店舗などで得たデータを分析し、マーケティングに活用していたり、Pepperの機能向上やPepperを導入した店舗の集客効果につなげたりなど、Azureの高負荷状態でも速いレスポンスを可能とするところを存分に生かしているようです。

観光客向けチャットボットサービスを展開

NAVITIMEはAzure Bot ServiceとMicrosoft Cognitive Servicesを活用し、対話型のモバイル観光ガイドアプリを開発し、サービス提供しています。

北海道、東京、鎌倉、京都、沖縄の5エリアで観光情報アプリを提供しており、観光客からの悩みをチャットボットが解決します。一部の地域では英語にも対応しており、インバウンド観光客の満足度を高めています。

自分が外国に旅行したときのことを想像してみると分かりますが、自分のしゃべっている言語が理解されない地域ではあやふやなニュアンスは理解されません。その言語をきちんと扱えないと、微妙なニュアンスを伝えることはできないのです。

インバウンド観光客の悩みは正にそこにあり、大ざっぱにどこどこの場所への行き方を教えてほしいなどの質問であれば身振り手振りを交えて誰でも答えることができます。しかし感情を含めた微妙なことについては扱う言語が異なる人同士だと、その言語が理解できないとお互いにどう伝えたらいいのか悩んでしまいます。

そんな外国からの観光客のお悩みにチャットボットはうまく対応しています。誰もが活発に誰とでもコミュニケーションをとれるとは限りませんから、その辺にいる人に話しかけるのが苦手なタイプの外国人観光客にコミットしたサービスをNAVITIMEは提供しており、今後の進化も楽しみです。

多くのサービスがあるWindows Azureで自分にあったサービスがあれば是非利用しましょう

Windowa Azureは多くのサービスがあり、自分に合ったサービスのみ選び利用することが可能です。従来の月額課金や年額課金とは異なり、利用した分しか料金のかからない従量課金制なので、費用も抑えられます。

自社に最適なクラウドサービスをお探しならば、Azureは選択肢として悪くありません。類似サービスであるAWSなどと比較しても決して引けをとらないサービスです。クラウドコンピューティングの最先端を走り続けるWindows Azureを是非一度お試しください。


WRITER

トラムシステム(株)メディア編集担当 鈴木 康人

広告代理店にて、雑誌の編集、広告の営業、TV番組の制作、イベントの企画/運営と多岐に携わり、2017年よりトラムシステムに加わる。現在は、通信/音声は一からとなるが、だからこそ「よくわからない」の気持ちを理解して記事執筆を行う。


UNIVOICEが東京MXの「ええじゃないか」という番組に取り上げられました。

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