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2019.01.10

サーバーOSとは丨WINDOWS,LINUX,UNIXのおすすめを解説|トラムシステム

サーバーOSとは、通常のOS(オペレーションシステム)とは違い、サーバー専用として開発されたOSです。多数のパソコンを同時に接続し、常に安定して稼働させるのが、サーバーOSの役割と言えます。本記事では、会社オフィスで必須と言えるサーバーOSの概要を解説し、種類ごとの違いを比較します。サーバーOSの導入をお考えの方は、ぜひチェックしてください。

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サーバーOSとは

パソコンは、OSなしには起動しません。個人で使うパソコンでは「windows10」等のクライアントOSが使用されますが、多数の人間が集う会社オフィスのような環境では推奨されません。まず、クライアントOSは同時接続数が限られているので、一定数以上の人間が集うと使用できなくなってしまいます。あくまで個人用なのでセキュリティ機能や耐久性は脆弱であり、常にパソコンを起動する必要のある環境では使用に耐えないでしょう。

そこで利用されるのがサーバーOSです。サーバーOSは、多数のPCの同時接続が可能なように設計されており、セキュリティ機能や耐久性も強固に作られています。ただし、GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)などクライアントOSが有している一部機能がついていません。クライアントOSは家庭用、サーバーOSは業務用と言えるでしょう。

サーバOSの特徴

サーバーOSの特徴は以下の5つです。

①ユーザー単位ではなく、パソコンを利用する人間全員で共有する
②多数のPCを同時に接続可能で、大規模オフィスに対応できる
③クライントOSよりも処理が高速で、安定性に優れる
④業務に支障が出ないよう、障害時のサポートが充実している
⑤データベースサーバー、WEBサーバーのようなミドルウェアが動作する

一定以上の規模を有する会社やIT企業では、サーバーOSが必須と言えます。ただし、導入するには機種の選定、運用に対する専門知識が必要です。初めての場合は専門家に相談してみましょう。法人向けのITソリューション企業なら、導入計画の立案、コストの見積もり、保守点検の代行を行ってくれます。複数社に見積もりを依頼し、一番良いプランを選んで発注しましょう。

サーバーOSの種類とメリット

サーバーOSは、windows系、unix系、LINUX系の3種類が広く流通しています。これらの特徴、メリット、デメリットを解説しますので参考にしてください。サーバーOSを導入する際は、それぞれの特性を理解してから行いましょう。

1.windows系

マイクロソフト社が展開するサーバーOSです。クライアントOS「windows」と画面や操作方法は類似していますが、スペックや安定性は向上しています。windows系には、下記のようなメリットがあります。

①windowsと同じGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)で利用でき操作が簡単
②クライアントOSがwindowsOSの場合、親和性も高く管理もしやすい
③「Active Directory」という特有の管理システムがあり、ユーザー管理や設定変更を一括で行える。

サーバーOSの中では後発組で、長年シェアは高くありませんでした。しかし、近年は会社のサーバーOSに採用する所も増えています。クライアントOSでwindowsが圧倒的なシェアを獲得しているのが大きな要因です。サーバーOSを初めて導入する企業が選択すパターンが多いです。

windows系のサーバーOSには様々なメリットがありますが、利用する際は、以下の点に注意しましょう。

①ソースコードは非公開で、利用にはライセンス料が必要
②サーバーに同時接続する分だけ利用料も払う必要がある
③①と②のデメリットにより、費用が高くなりやすい

総じて、「使いやすいがコストはかかるサーバーOS」と言えます。採用するかどうかは、財政状況を確認してから行いましょう。

2.UNIX系

UNIX系は、比較的初期からサーバーOS機能を有していた元祖と呼ぶべき存在です。マルチユーザー、マルチタスクが可能なOSとして開発されてきました。インターネットのプロトコル「TCP/IP」もUNIXが開発に関わっています。UNIX系には、下記のような特徴があります。

①セキュリティや安定性が高い
②低スペックのマシンでも起動しやすい

必要な機能を全て備えており、「サーバーOSの鉄板」と言えるでしょう。事実の多くの会社がUNIX系を採用しており、サーバーOSシェアナンバーワンの座を長年守っています。一定規模以上の企業なら、導入をおすすめできます。

とはいえ、UNIX系も万能ではなく、以下のようなデメリットを持っています。

①キーボードでの文字入力で捜査を行うため、技術者でないと操作が難しい
②サポート費用は有料

技術者の確保は特に重要です。知識のない方には、動かせないほど複雑なので注意しましょう。導入する際は、操作を行える専門家を必ず確保してから行うのが無難です。

3.LINUX系

LINUX系は、UNIXの派生形といえる存在です。UNIXは当初研究用として無料開放されていましたが、のちにライセンス化され有料となりました。そこで、疑似UNIXと言えるLINUXが開発されたのです。LINUXは無料解放されており、多くの技術者に研究され、多数のバージョンや派生形を世に送り出しています。LINUXのメリットは、以下のような点です。

①ライセンス料が発生せず、低コストで利用できる
②オープンソースのため多くの技術者によって研究され、多くの種類がある
③USBを挿入するだけで使えるような簡易的なものもある

以前はMacでのみ起動が可能でしたが、アップデートによりwindowsでも使用が可能になりました。幅広いOSで使えますが、以下のような点には注意が必要です。

①マニュアルが不足している
②日本語翻訳が進んでいない
③対応していないソフトウェアが多い
④UNIX系と同じく操作が難しい

総じて、「扱うには技量がいる玄人向けのサーバーOSと言えます。エンジニアや技術者の方は好んで利用していますが、それ以外の方にはおすすめできません。単純に利用するよりも、オープンソースであることを利用した開発業務に使われる方が多いです。

サーバーOSのおすすめ

windows系

windows系のサーバーOSは、「Windows Server 」のみとなります。1993年からリリースされており、2018年には最新バージョンの「Windows Server 2019」が発売されました。快適に動作させるには、ある程度スペックの高いパソコンが必要です。

UNIX系

UNIXという名称は「The Open Group」という団体が認定した物にしか与えられません。ただし、認定はなくともUNIXを作りを模したサーバーOSは数多くあり、それらは「UNIX風」や「UNIXライク」と呼ばれています。BSD、AIX、Solaris、MacOS、HP-UXがUNIX系の主なサーバーOSです。

LINUX系

Red Hat Enterprise Linux、Ubuntu、Cent OSなどが主となっています。グーグルのアンドロイドのOSにもLINUX系が採用されており、最終的にはLINUX系のシェアは全世界で70%を超えるとされています。

まとめ

各系列ごとに様々なサーバーOSがあり、何を選ぶかはどの機能を重視するかで決まります。サーバーOSを導入する前に、どのような目的で使うのかという目的をはっきりさせる必要があるのです。環境に合ったサーバーOSを選んで、効率的な会社運営を行いましょう。


WRITER

トラムシステム(株)メディア編集担当 鈴木 康人

広告代理店にて、雑誌の編集、広告の営業、TV番組の制作、イベントの企画/運営と多岐に携わり、2017年よりトラムシステムに加わる。現在は、通信/音声は一からとなるが、だからこそ「よくわからない」の気持ちを理解して記事執筆を行う。


UNIVOICEが東京MXの「ええじゃないか」という番組に取り上げられました。

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