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2019.01.09

サーバーのオンプレミス→クラウド移行時のメリットと注意点|トラムシステム

法人で利用するサーバーは、従来のオンプレミス型からクラウド型へと急速に移行しつつあります。とはいえ、「セキュリティは大丈夫なのか」「クラウドに変更するとどのようなメリットがあるのか」という疑問を払しょくできず、導入を決断できない企業も多いのではないでしょうか。本記事では、クラウドサーバーの特徴や選ばれる理由、オンプレミス型と比較してのメリット・デメリット、導入する際のポイントを紹介します。
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オンプレミス型・クラウド型の違い

1.導入形態とコスト
オンプレミス型は、自社内で情報システムを設置・運用する方法です。サーバー、ソフトウェア、ネットワーク機器を全て自社専用で導入するので、初期費用はかなり高額になります。対するクラウド型は、ネットワークのクラウドに存在する外部リソースを借りて、情報システムを運用する方法です。サーバーやソフトウェアは全てレンタルする形となり、初期費用はオンプレミス型と比べ非常に低コストです。

2.導入までにかかる時間
オンプレミス型は機器調達、搬入設置工事、ネットワーク構築をゼロから行う必要があります。当然導入に至るまでかなりの時間がかかり、大企業の場合数ヶ月かかることもあります。クラウド型は、web上で会員登録すればすぐに利用できるので、オンプレミス型と比べ圧倒的に早いスピードで導入できます。

3.カスタマイズ性
高額なオンプレミス型ですが、自社専用ということもあってカスタマイズの自由度は優れています。クラウド型では難しい、特注のシステムや機能の導入も容易です。クラウド型は基本カスタマイズ性ではオンプレミス型に劣っていますが、Iaa S型クラウド(後述)は比較的自由度が高いです。

4.障害に対する対応
システム障害が発生した時、オンプレミス型は自力で復旧する必要があります。深夜など担当する職員がいない時間帯でも、現場に駆けつけなければなりません。対するクラウド型は、サービス事業者が24時間体制で監視しており、復旧も迅速に行われます。

5.既存システムとの連携
社内システムとの連携は、状況に応じたカスタマイズが得意なオンプレミス型の得意分野です。対するクラウド型は、連携しようとしたシステムとマッチングせず、追加開発などの対応が必要なケースがあります。

クラウドサーバーの種類

クラウドサーバーはサービスの内容・提供範囲によってSaaS(サース)、PaaS(パース)、IaaS(イァース)という3つに分類されます。サービスを導入する場合は、どの分類に属しているか一度確認しましょう。

SaaSは、「パッケージ化されたソフトウェアを、インターネット経由で必要な分だけ利用する」形態です。「Gmail」などのメールサービスや「Dropbox」に代表されるオンラインストレージが該当しています。登録するだけですぐ利用できるシンプルなサービスですが、その分自由なカスタマイズは困難なので注意が必要です。

PaaSは、「ミドルウェアやOSなどのプラットフォームを、インターネットを経由して利用できる」形態です。レンタルサーバーの「Zenlogic」、アプリケーション開発の「Google App Engine」が該当しています。OSの各種設定はすでに完了しているので、ユーザーはアプリケーションの開発に専念することができます。SaaSとIaaSの中間に位置するサービスです。

IaaSは、「仮想サーバーやネットワークインフラを、インターネットを経由して利用できる」形態です。「Amazon Web Services」や「IDCFクラウド」が該当しています。情報システムを一から設計・カスタマイズできるので自由度は高いですが、そのためには豊富な知識と経験が必要なので注意しましょう。

企業におけるクラウドサービスの利用動向

クラウドサーバーを始め普及が進むクラウドサービスですが、実際の利用度はどのようになっているのでしょうか。毎年総務省が発表している「情報通信白書」で、その一端を知ることができます。

例えば、「通信利用動向調査」のページを確認すると、クラウドサービスを利用している企業は2017年時点で56.9%となっています。「平成30年度版 情報通信白書」をもとに、企業におけるクラウドサービスの利用動向を解説します。

クラウドサービスを利用する理由

企業がクラウドサービスを利用する理由は主に以下の5つがあります。

1位 資産、保守体制を社内に持つ必要がないから
2位 どこでもサービスを利用できるから
3位 安定運用、可用性が高くなるから
4位 災害時のバックアップとして利用できるから
5位 サービスの信頼性が高いから

1位の「資産、保守体制を社内に持つ必要がないから」から、多くの企業が情報システムのアウトソーシングに魅力を感じていることが読み取れます。3位の「安定運用、可用性が高くなるから」や4位の「災害時のバックアップとして利用できるから」は、クラウドでシステムを管理するクラウドサービスならではの利点と言えるでしょう。AmazonやGoogleなど大企業がサービスを幅広く展開している点が、5位の「サービスの信頼性が高いから」に繋がっています。

クラウドサービスを利用しない理由

逆に、クラウドサービスを利用しない企業に理由を聞いてみると、以下のような理由があがりました。

1位 必要がない
2位 情報漏洩などセキュリティに不安がある
3位 クラウドの導入に伴う既存システムの回収コストが大きい
4位 メリットが分からない、判断できない
5位 ネットワークの安定性に対する不安がある

2位の「情報漏洩などセキュリティに不安がある」や5位の「ネットワークの安定性に対する不安がある」など、ネットワーク上に情報が流出することを危惧する声が大きいのがうかがえます。4位の「メリットが分からない、判断できない」や1位の「必要がない」など、導入しない企業では、クラウドサービスに対する理解が進んでいないことが原因でしょう。

サーバーをクラウド移行するメリット

では、サーバーをクラウド移行することで、実際にどのようなメリットがあるのでしょうか。主なポイントとして、以下の3点を挙げることができます。

・導入コスト・運営コストを大幅に節約できる
・常に最新のセキュリティで守られ、安全性が高い
・デバイスの共通化やオフィススペースの節約など、利便性が向上する

コスト

まずコスト面ですが、オンプレミス型と比べ圧倒的な低コストで導入できるのがクラウド型の利点です。オンプレミス型がネットワーク機器・サーバー・ソフトウェアを全て購入して数十万円~数百万円の初期投資が必要なのに対し、数千円~数万円でシステムをレンタルできます。利用した分だけ料金がかかる従量課金制のサービスも多く、コスト削減効果は非常に高いです。

導入コストだけでなく、運用コストもクラウドサービスは優れています。情報システムの保守・運用人員を雇用するため多額の維持費を必要とするオンプレミス型とは違い、クラウドサービス提供者が運用を代行してくれるからです。システム障害発生時も、迅速な復旧やサーバーの切り替えを行ってくれるので安心です。

セキュリティ

「クラウドはセキュリティに問題があるのではないか」と危惧する企業もいますが、クラウドサービスのセキュリティは年々進化しており、オンプレミス型よりも強固なセキュリティが構築可能です。

企業のデータが集まるサーバーやデータセンターは、データセンタースペシャリストや情報セキュリティ技術者などの専門家によって管理され、最新のセキュリティで守られています。システムのアップデートも適切に行われ、悪意ある攻撃を寄せ付けません。

利便性

クラウドサーバーはパソコン、スマートフォン、タブレットなどあらゆるデバイスでアクセス可能なので、業務効率が飛躍的に向上します。外出先でも容易に社内データを参照できるので、場所を選ばず仕事をすることが可能です。在宅勤務やテレワークなど、会社に出勤せず働く雇用形態を採用する会社では、クラウドサーバーが欠かせません。

また、 物理サーバーやネットワーク機器が不要なので、オフィスのスペースを圧迫しないというメリットもあります。急なオフィス移転やレイアウト変更があっても、スムーズに移行することが可能です。スピードが求められる現代の企業では、柔軟性の高いクラウドサーバーが必須といえるでしょう。

クラウド移行時の検討ポイント

最後に、オンプレミス型からクラウド型に移行する注意すべきポイントを紹介します。

1.既存システムとマッチするか
クラウドサーバーは共用のものを利用しますが、現在の社内システムとマッチしない場合もあります。社内システムのシステム要件やセキュリティ要件を洗い出し、クラウドサーバーとどのように連携させるか事前に協議しましょう。

2.ネットワークから切り離したい情報はどうするか
クラウドサーバーは強固なセキュリティが構築されているとはいえ、顧客情報などネットワークから切り離して保管したい情報もあります。一般的なデータをクラウドサーバーに、重要な情報をオンプレミス型サーバーに保管するハイブリッド型の構築も視野に入れましょう。近年は、インターネットを介さない「閉域網接続」を利用するケースも増えています。

3.サービスに柔軟性があるか
クラウド型のサービスは、状況に応じてサービスを変更・拡張していくことが求められます。柔軟性に乏しいサービスを選んでしまうと、長期的利用する際に支障が生じるので注意しましょう。複数のサービスを比較し、もっとも柔軟性の高いサービスを選定するのが理想です。

まとめ

クラウドサーバーは変化の激しい現代にマッチしており、多数の企業がオンプレミス型サーバーから移行しています。ポイントを押さえた導入と運用を行えば、従来より大幅に低コスト・安全・便利にサーバーを利用することが可能です。クラウドサーバーを導入し、激しい競争を生き抜くための情報システムを構築しましょう。


WRITER

トラムシステム(株)メディア編集担当 鈴木 康人

広告代理店にて、雑誌の編集、広告の営業、TV番組の制作、イベントの企画/運営と多岐に携わり、2017年よりトラムシステムに加わる。現在は、通信/音声は一からとなるが、だからこそ「よくわからない」の気持ちを理解して記事執筆を行う。


UNIVOICEが東京MXの「ええじゃないか」という番組に取り上げられました。

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