クラウドPBXや電話システムについてIT・通信のプロが解りやすく解説|voice

ビジネスフォンやクラウドPBXを電話・通信のプロがわかりやすく解説!

\ クラウドPBX資料 /

無料ダウンロード

フリーワード検索

2020.11.07

着信課金電話番号(フリーダイヤル)とは?仕組みや導入方法を解説|トラムシステム

企業の電話番号で「0210」や「0800」から始まる番号を見たことはありませんか?これらは「着信課金電話番号サービス(フリーダイヤル)」と呼ばれ、発信者が通常負担する通信料金を、着信者が負担する特殊な電話番号です。

この記事では、企業で利用することの多い着信課金電話サービスの概要・メリット・導入方法などを解説します。

サムネイル画像

着信課金電話番号サービスとは

着信課金電話番号サービスとは、通常電話をかけると発信者側に発生する通話料金を、着信者が負担するサービスです。

「0120」から始まるNTTの「フリーダイヤル」が代表的なサービスですが、KDDIの「フリーコール」やソフトバンクの「フリーコールスーパー」など他社サービスも存在します。フリーダイヤルの存在感が大きいため混同されがちですが、着信課金電話番号サービス=フリーダイヤルではない点に注意してください。

着信課金電話番号サービスは、主に企業が用いています。

例えば、通販番組を見ていると、商品紹介の最後に記載される電話番号のほとんどが「0120」です。これは、番組を見て電話した際の料金を負担することで、商品注文をストレスなく行ってもらうために設定しています。「0120」の後の番号は6桁と短いので、「0120-555-555」など忘れにくい番号にすることも可能です。

着信課金番号サービスの仕組み

着信課金番号サービスは「0120」や「0800」に専用回線が存在していると誤解する方もいますが、実際の仕組みは違います。

「03」や「06」などの一般的な電話番号の回線に、着信課金電話番号を紐づけています。つまり、「03」や「06」の回線を間借りする形となっているため、始めに「03」や「06」の電話番号と回線を用意しなければ、課金電話番号サービスは利用できません。

また、課金電話番号サービスを導入しても、元々の番号は利用可能です。「06」から始まる電話番号に「0120」のフリーダイヤルを導入した場合、発着信はこのようになります。

1.元々の「06」から始まる電話番号に発信すると、「06」の電話回線を通って着信し、通話料金は発信側が支払う
2.「0120」から始まるフリーダイヤルに発信すると、「06」の電話回線を通って着信し、通話料金は着信側が支払う

発信側が入力した番号によって「通話料金を発信側・着信側どちらが支払うか」が変動するので注意しましょう。

着信課金電話サービスのメリット

なぜ企業は着信課金番号サービスを利用して、電話番号を作成するのでしょうか。主なメリットは、3つあります。

多くの着信が見込める

発信しても通話料金が無料なので、気兼ねなく電話することが可能となります。通販番組で大量の注文電話が欲しい、顧客の考えていることを知りたいので大量の問合せ電話が欲しいといった「とにかく大量の着信が欲しい企業」のニーズに応えることが可能です。

桁数が少ないので掛けやすい

「0120」や「0800」から始まる課金電話番号サービスは、後の桁が6桁になります。通常の電話番号より桁が少なく「気軽に電話をかけて欲しいので顧客が覚えやすい番号にしたい」という企業にぴったりのサービスです。

信頼性が高い

着信だけでなく、発信する際にも課金電話番号サービスは有効です。「03」や「06」などの番号と比べ「企業からの着信であることが一目瞭然」であるため、「怪しいところからではないだろう」と着信者を安心させられます。特に、目にする機会が多い「0120」の信頼性は高いです。

このように、電話による集客・販売・ニーズのリサーチを積極的におこなう企業が、着信課金電話サービスを利用しています。
資料請求バナー

サービスの導入方法

着信課金電話サービスを申し込むと、提供者によって細かな違いはありますが、基本は以下のような流れで導入が行われます。期間は約1週間ほどです。

1.サービス提供者に申し込みを行い、契約する
2.申し込みから数日後に、設定工事が開始
3.設定工事が完了後、数日で開通

ただし、注意点がいくつかあるので留意しましょう。

1つ目が、着信を別の携帯電話やスマートフォンに転送する「転送機能」です。フリーダイヤルでは「ボイスワープ機能」と呼ばれています。この機能を実装する際は、工事期間が最大1ヵ月程度まで伸びる可能性があるので注意しましょう。

2つ目が「回線と着信課金電話サービスを別々の企業で利用するのは推奨されない」という点です。

例えば、NTTの電話回線に、ソフトバンクの「フリーコールスーパー」を適用すると、せっかく取得した電話番号が利用できなくなる恐れがあります。このような場合は、「他社の回線を利用しているか、問題なく利用できるか」を確認しましょう。

3つ目が「着信課金電話サービスの番号で、発信も行いたい」という場合です。この場合、電話回線の会社に「特定発信者通知」というオプションを設定してもらう必要があります。ビジネスフォンも、工事業者による発信番号通知設定作業が必要です。別途作業が必要となり、サービスも複雑化するので注意しましょう。

主なサービス提供事業者

着信課金電話サービスは、1985年から提供開始したNTTのフリーダイヤルが有名ですが、現在ではKDDI、ソフトバンク、楽天など多くの通信事業者が参入しています。それぞれが展開するサービスを紹介します。

フリーダイヤル(NTTコミュニケーションズ株式会社)

着信課金電話番号といえばフリーダイヤルを連想されるほど、普及しているサービスであり、元々NTTが1985年にサービスを開始した後、1999年にNTTコミュニケーションズに引き継がれたものです。

実際には、0120から始まる電話番号の9割はNTTコミュニケーションズが提供しているのですが、残りの1割は別の事業者が提供しています。

一方で、あまりにNTTコミュニケーションズから提供されていることが認知されていることから、着信課金電話番号の0120 = NTTコミュニケーションズが提供するフリーダイヤルと理解されています。

フリーコール(KDDI株式会社)

KDDI株式会社からは、高機能なサービスが売りである「フリーコールDX」とシンプルかつリーズナブルな「フリーコールS」の2種類が提供されています。

「フリーコールDX」では、現在利用されている「0120」の番号をそのままフリーコールに利用でき、携帯端末の番号ポータビリティと同じイメージをしてもらえれば大差ないでしょう。タウンページ、ハローページへの番号記載や「104」にも対応しています。

「フリーコールS」では、「フリーコールDX」と同じような機能を安価に利用できるサービスであり、月額費用を押さえたい、受付時間を制御して時間外の場合は時間外のアナウンスだけで良いといった、比較的シンプルな利用を想定しているサービスになります。機能は限定されていますので、利用用途についてはあらかじめ確認しておくことが必要です。

フリーコールスーパー(ソフトバンク株式会社)

「フリーコールスーパー」では、覚えやすい電話番号の設定や話中時の転送といったオプション、全国一律料金設定といった特徴があり、サポートも24時間365日に対応しています。ソフトバンクは米国Sprintの買収など積極的なM&Aで事業を展開していますので、今後新しいサービスが提供される可能性がありそうです。

フリーボイス(楽天コミュニケーションズ)

楽天コミュニケーションズ株式会社によって発表された、「フリーダイヤルより安い」が謳い文句の課金電話サービスです。フリーダイヤルと同じサービスを提供しながら、基本料金や通話料金はより安いのが特徴です。NTTの回線でも利用できるので、「フリーダイヤルを使っているけど、もっと安価なサービスに乗り換えたい」場合におすすめできます。

費用に関しては、まず基本料金が800円(税抜)と、フリーダイヤルの1,000円(税抜)より安価です。固定電話の通話料金も、フリーダイヤルが8~80円と変動するのに対し、常に8円と安定しています。携帯電話からの通話料金も、フリーダイヤル130円、フリーボイス51円と圧倒的です。

企業の窓口は0120だけで良い?

様々なメリットを持つ着信電話課金サービスですが、企業の窓口に設定する際は、それに加え「03」や「06」などの電話番号も必要です。

なぜなら「0120」など着信課金電話サービスで利用する電話番号に、発信できない番号もあるからです。

例えば、IP電話で用いられる「050番号」は安価で利用しやすいサービスとして急速に普及していますが、「0120」に発信ができません。「050」番号は格安SIMユーザーの22.6%が利用しているという報告もあり、無視できない規模だといえるでしょう。多くの企業はこのような事態に備え、通常の電話番号も窓口で利用しています。

まとめ

着信課金電話サービスは、電話活用が重要な企業に導入されています。近年はKDDI・ソフトバンク・楽天など多くの通信事業者が類似サービスを展開しており、「どのサービスが自社にとってもっとも良いか」を見極めることが重要です。サービスの機能・利用料金・特徴を比較し、最適なものを選択しましょう。


WRITER

トラムシステム(株)メディア編集担当 鈴木 康人

広告代理店にて、雑誌の編集、広告の営業、TV番組の制作、イベントの企画/運営と多岐に携わり、2017年よりトラムシステムに加わる。現在は、通信/音声は一からとなるが、だからこそ「よくわからない」の気持ちを理解して記事執筆を行う。


UNIVOICEが東京MXの「ええじゃないか」という番組に取り上げられました。

注目記事Recommend Post

  • 【小規模・個人事業主向け】クラウドPBXのメリット5つ!導入方法・選び方も解説

    2021.08.31

  • コールセンターシステムの導入事例8選丨失敗しないための4つのポイントも解説

  • クラウドPBXのFAX機能とは?電話番号そのまま導入する方法も解説

    2020.07.08