クラウドPBXの市場動向は?普及率や市場規模からわかりやすく解説|トラムシステム
PBX(構内交換機)をクラウド化したクラウドPBXの導入が進んでいます。大企業のみならず中小~個人事業主の間でも導入が広がり、コストカットや業務効率化を実現しています。しかし導入を検討している企業の中には「今導入すべきなのか?」「今後の市場はどうなっていくのか」と気になっている方もいるでしょう。
この記事ではクラウドPBXの市場規模や今後の市場動向について詳しく解説します。
目次
クラウドPBXとは
クラウドPBXとはベンダーがクラウド上に設置したPBX(構内交換機)にインターネットを通じてアクセスすることで、内線・外線・転送などの電話機能を利用するサービスです。
インターネット環境があれば利用できるため、従来のように物理的な機器をオフィス内に設置する必要がありません。これにより初期導入費用を抑えることができる、地震などによる破損の心配がないといったメリットがあります。
さらにインターネットで各拠点を繋ぐクラウドPBXでは、国内外の複数拠点を本部で一括管理が可能です。従来のオンプレミス型PBXのように各拠点にPBXを設置する必要がなく、回線の増減やオプション機能設定などもブラウザから簡単に行えます。
クラウドPBXのメリットや機能についてはこちらの記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
クラウドPBXの市場規模
様々なクラウドサービスの普及によって、クラウドPBXの普及率・市場規模も近年拡大しています。
2012年はわずか3%
アメリカのパラレルス社が2013年に実施した日本国内の市場調査によると、中堅・中小企業でのクラウドPBX利用率は2012年度時点でわずか3%程度にとどまっています。
その背景にはコストカットを目的にクラウドPBXに注目する企業が多い一方で、一定の年数が経過するとオンプレミス型の方がコストが低くなる点、オンプレミス型でも十分運用が可能である点などがあります。
本来ビジネスフォンは一度導入すると数年、長ければ10年以上利用する設備です。PBX・ビジネスフォンの需要は、主に耐用年数を超えた機器の交換(リプレース)にあるため、基本的に大きな変動のない、安定した市場であることが言えます。
以下のグラフでも示されている通り、PBX・ビジネスフォンの市場規模は、ほぼ横ばいで推移すると見られていました。
引用元:https://businessnetwork.jp/Detail/tabid/65/artid/5855/Default.aspx
クラウドPBXの今後の市場動向
数年前までは一部の企業でのみ導入されていたクラウドPBXですが、近年はテレワークや働き方改革の後押しもあり、国内外で市場規模が拡大しつつあります。
2030年末までに683億米ドルの規模に
株式会社グローバルインフォメーションは2021年にある市場予測を発表しました。それによるとクラウドPBX市場は2030年末までに683億米ドル規模へ達するとのことです。これは2020年~2030年の間にCRVG(年平均成長率)が14%で成長するという驚異的な数字です。
この急激な成長には、次の2つの要素が強く関連しています。
・クラウド化
・ICT化
クラウドサービスはインターネットがあれば端末や場所を問わずどこからでもアクセスできる点が最大の特徴。代表例がGmailなどのメールサービス、DropboxやGoogleドライブなどのファイルの保管・共有サービスです。
ICTとは「Information and Communication Technology(情報通信技術)」の略で、通信技術を活用したコミュニケーションを指します。総務省が平成30年に実施した調査では、約70%の企業で何らかのICT技術が導入されています。
まとめ
スマホ内線化、チャット・ビデオ会議などのUC機能、電話回線が要らない手軽さなどから、今後もクラウドPBXは普及していくと見られています。「今使っているビジネスフォンが老朽化してきた」「より柔軟なコミュニケーションを実現したい」といったお悩みを持っている企業には、クラウドPBXが特におすすめです。
クラウドPBXとビジネスフォンの違いについてはこちらの記事でも詳しく解説しています。ぜひあわせてご参考ください。
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WRITER
トラムシステム(株)メディア編集担当 鈴木 康人
広告代理店にて、雑誌の編集、広告の営業、TV番組の制作、イベントの企画/運営と多岐に携わり、2017年よりトラムシステムに加わる。現在は、通信/音声は一からとなるが、だからこそ「よくわからない」の気持ちを理解して記事執筆を行う。