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2020.11.05

スマートフォン・携帯電話を内線化する方法一覧丨FMC・IP・クラウドPBXを解説|トラムシステム

1人1台以上のスマートフォン・タブレットが当たり前になった現在、企業においても社員が保有するスマートフォンや携帯電話を内線化する動きが強まっています。スマホの内線化によって、端末の購入費や通話料などを削減することが可能です。

この記事では、スマートフォンや携帯電話を内線化する方法や注意点などを詳しく解説しています。

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スマートフォンを内線利用するメリット

スマートフォンの内線化とは、スマートフォンの端末に専用アプリをインストールすることでプライベートでは利用できない電話機能(内線、会社番号発信、転送、取り次ぎなど)を実現する方法のことです。

これまで、企業は固定電話や携帯電話の通話料、電話やインターネット回線の利用料など、毎月多額の通信費を支払う必要がありました。最近は、こういった通信費を削減する手段の一つとして、スマートフォンの内線化を導入する企業が増えてきています。

スマートフォンを内線化させることによるメリットは以下の通りです。

・固定電話端末が不要になる、社内通話同士は通話料が無料になるなど、コストカットができる
・オフィスに電話回線を敷設する必要がないため、机や備品などのレイアウト変更にも柔軟に対応ができる
・子育てや介護などで出社が難しい社員の在宅勤務に対応ができる
・スマホで会社番号での発着信ができるため、プライベートの番号を知られることがない
・営業などで外出中にかかってきた電話を、社員のスマホに転送できる

普段持ち歩くスマートフォンが業務用の端末として利用できることで、場所を問わないコミュニケーションが実現することが大きなメリットです。電話対応のために出社したり、昼休憩中に電話番を配置したりすることもなくなり、より本来やるべき業務に集中できる環境が実現するでしょう。
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スマートフォン・携帯電話を内線化する方法

スマートフォンを内線利用する方法としては、03番号取得サービス、FMCサービス、IP-PBXを利用する方法があります。

比較的規模の小さい企業向けなのが、03番号取得サービスです。03番号取得サービスでは、アプリケーションをインストールすることでスマートフォン同士の通話を無料で始められます。資本金が乏しいスタートアップ企業や中小企業におすすめの方法です。

ただし、固定電話との通話は費用が発生するため、規模が大きい企業などでは通話料が高くなってしまう可能性があります。固定電話との通話が頻繁に発生するという場合は、次に紹介するサービスがおすすめです。

FMCサービスを利用する

FMC(Fixed Mobile Convergence)サービスとは、携帯電話端末を企業の内線電話端末として利用ができるようにしたサービスのことです。FMCサービスには特に通信キャリアが相次いで参画しており、このサービスを利用したスマートフォンの内線利用が広まっています。

FMCサービスでは、通信キャリアが保有する固定電話や携帯電話回線、クラウド型PBXを利用することで内線化を実現しており、電話に関する運用をすべて携帯キャリア1社に統合ができるところが魅力的です。

携帯電話が使えるエリア内であればどこでも内線がつながることから、利便性が高いと言えます。また、固定電話と携帯電話、携帯電話と携帯電話など通話がすべて定額になるため、企業規模が大きいほど03番号取得サービスに比べて通信コスト削減効果が高いと考えられています。

IP-PBXを導入する

会社規模の大きい企業などでは、IP-PBXを利用した内線化を行っているケースもあります。

IP-PBXは、メインとなる拠点とデータセンターにIP-PBXを設置して拠点同士をインターネット回線で接続する方法です。スマートフォンに専用のアプリケーションをインストールするだけで内線を利用できます。

IP-PBXでは、レガシーPBXに比べると初期費用を安く抑えることができ、通話料も全国一律となるためコストを抑えた利用ができます。契約する回線数や利用する機能などの管理・設定変更などもPC上で行え、運用もしやすい点も特徴です。

ただし、IP-PBXはインターネット回線を利用して通話をするため、通信状態によって通話品質が左右される点は留意しておきましょう。

クラウドPBXを導入する

クラウドPBXとは、これまでオフィスに設置する必要があったPBXをクラウド上の設置し、インターネットを通じて電話機能を利用するサービスです。PBXの設置や運用はクラウドベンダーが行い、ユーザーは月額費用を支払って利用します。

従来のオンプレミス型のPBX(レガシーPBX)は、物理的な設備を自社に設置する必要があり、要件定義から設計、構築、テストなど稼働まで数ヶ月かかっていました。一方、クラウドPBXは、ベンダーが提供しているPBXをサービスとして利用する仕組みであるため、短期間での導入を可能にしています。

使い方はIP-PBXと同様、スマートフォンに専用のアプリをインストールするだけ。国内外問わずインターネットが繋がる環境にいればサービスを利用できるため、海外出張中の社員がホテルや空港のWi-Fiを使って日本のオフィスと内線通話をするといったことも可能です。

電話回線と違い、利用するユーザー数を柔軟に変えられることもクラウドPBXの魅力の一つ。繁忙期やイベント・キャンペーンなどの増員に伴い、一定期間のみユーザー数を増やすことができます。

クラウドPBXがあればオフィスの固定電話を完全に廃止することも。詳しくはこちらで解説しているのでぜひ合わせてご参考ください。

スマートフォン内線利用時の注意点

業務効率化やコミュニケーション活性化などの様々なメリットがあるスマホの内線化ですが、導入にあたっていくつか注意すべきこともあります。

導入した後にトラブルにならないよう、しっかりと対応方法を検討しておくことが重要です。

・Wi-Fiがない環境では携帯電話の電波を利用するため、モバイルデータ通信料が発生する
・バッテリーの消耗が激しくなる
・仕事とプライベートのオンオフがつけづらくなる
・休日や仕事終わりにも電話対応しなければならない状況になり得る
・クラウドPBXやIP-PBXの専用アプリを通じた内線通話中に端末が着信を受けた場合、内線通話が切れる

まとめ

スマートフォンを内線化させることで業務の効率化や通信費の削減など、様々なメリットがあります。まずは社内ヒアリングを行い自社の現状をしっかりと把握し、自社に適した内線化の方法を検討していきましょう。


WRITER

トラムシステム(株)メディア編集担当 鈴木 康人

広告代理店にて、雑誌の編集、広告の営業、TV番組の制作、イベントの企画/運営と多岐に携わり、2017年よりトラムシステムに加わる。現在は、通信/音声は一からとなるが、だからこそ「よくわからない」の気持ちを理解して記事執筆を行う。


UNIVOICEが東京MXの「ええじゃないか」という番組に取り上げられました。

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