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2018.12.05

オフィスのLAN配線工事のやり方丨ケーブル・耐用年数・勘定科目は?|トラムシステム

LANケーブルとは、パソコンをHUBやルーターなどの通信機器と接続し、ネットワーク環境下で使用できるようにするケーブルのことです。オフィスの拡張やレイアウト変更の際には、専門家によるLANケーブルの配線工事が必須となります。勘定科目と耐用年数が存在する償却資産でもあるので、運用する際は簿記に関する知識も必要です。オフィスにLANケーブルを設置する際のポイントを解説します。

LANケーブルとは

LANケーブルは、LAN(Local Area Network)と呼ばれる限定的なネットワークを繋げるケーブルです。LANは「パソコン同士の限定的な繋がり」を意味し、オフィスでのパソコン同士の繋がりも該当しています。LANケーブルによってパソコンと通信機器は接続され、オフィス内でインターネットが利用可能となる仕組みです。

LANの対義語として、インターネットをWAN(Wide Area Network)と呼称する場合もあります。LANには無線式と有線式がありますが、企業では有線式の採用が多いです。

LANケーブルの各特徴と選び方

LANケーブルの配線を行う際、まず確認すべきなのがケーブルの特徴です。カテゴリ、タイプ、より線と単線、長さという4つの基準があり、通信速度や耐久度に大きな影響を与えます。それぞれの特徴と選び方を解説します。

カテゴリ

LANケーブルには「カテゴリ」という規格があり、通信速度と周波数の違いで分かれています。現代のインターネット環境で利用できるカテゴリの通信速度・周波数は、以下の通りです。

・カテゴリ5:通信速度10Mbps 周波数 100MHz
・カテゴリ5e:通信速度1Gbps 周波数 100MHz
・カテゴリ6:通信速度1Gbps 周波数 250MHz
・カテゴリ6A:通信速度10Gbps 周波数 500MHz
・カテゴリ6e:通信速度10Gbps 周波数 500MHz
・カテゴリ7:通信速度10Gbps 周波数 600MHz
・カテゴリ7A:通信速度10Gbps 周波数 1000MHz
・カテゴリ8:通信速度40Gbps 周波数 2000MHz

高い数字のカテゴリを選ぶことで、インターネットや通信を高速で行えるようになります。カテゴリ5は性能が低く、ほとんど利用されていません。オフィスで利用するパソコンの場合は、カテゴリ6以上のLANケーブルを用いるようにしましょう。

タイプ

カテゴリの次に重要なのが、LANケーブルの用途を定めた「タイプ」です。タイプの選択を間違えると、接続したいルーターやパソコンに繋がらなくなるので注意しましょう。LANケーブルのタイプは、大きく分けて3つです。

・ルーターやHUBといった通信機器と、パソコンを直接接続するストレートタイプ
・パソコン同士を接続し、直接データをやり取りできるクロスタイプ
・ケーブル部分が薄く平らで、スペースを圧迫しないフラットタイプ

一般的なLANケーブル配線の際は、ストレートタイプを用意すれば問題ありません。パソコン同士データを交換する必要がある場合はクロスタイプ、スペースが狭く床や壁を伝せたい場合はフラットタイプを選びましょう。

より線と単線

LANケーブルの中心には8本の銅線が通っていますが、これの構造によって「より線」と「単線」の2つに分類されます。

単線は、銅線1本1本が太い銅線で作られているのが特徴です。太さがあるので耐久力があり、衝撃やノイズに強いというメリットがあります。ただし、頑丈な分ケーブルが硬くなり、状況に合わせた柔軟な配線ができないので注意しましょう。

より線は、銅線がより細い銅線を重ね合わせて作られているのが特徴です。単線よりも細く柔らかいので、ケーブルが取り回しやすいというメリットがあります。ただし、その分衝撃やノイズに弱くなります。

より線と単線どちらがオフィスのLANケーブルにふさわしいかは、その時の状況によって変わります。1度設置したら長期間固定するケーブルの場合は単線、配置変更が頻繁にあるケーブルはより線にしましょう。

長さ

LANケーブルを導入する際は、適切な長さで配線する必要があります。短すぎると通信機器やパソコンに接続できなくなくなり、長すぎるとノイズが発生して取り回しが悪化します。オフィス移転などを想定して、必要な長さより少し余裕を持たせるのが効果的です。

ケーブルの長さは、0.2m〜100mまで存在しています。業者の方とオフィスのレイアウトを確認しながら、最適な長さに調整しましょう。長さが10m以上の場合は頑丈な単線、5m以下の場合は取り回しの良いより線が適しています。

有線と無線の違い

LANケーブル配線を行う際には、「有線と無線、どちらの設備にするか」が重要となってきます。それぞれにメリット・デメリットがあるので、オフィスの規模やレイアウトによりマッチする方を選びましょう。

有線は、機器同士を物理的に繋げられるので、通信の安定性で無線に勝っています。一度に運べるデータ量が多く、工事費用も安価で無駄がありません。ただし、配線の際はレイアウトをしっかり考える必要があり、些細な配置変更でもケーブルを動かさなければなりません。コンピューターウイルスにも弱く、一度感染するとケーブルを通って拡散してしまいます。

無線は、機器同士を物理的につなぐ必要がなく、配線や機器移動のしやすさで有線に勝っています。オフィス移転にも柔軟に対応可能ですが、通信が不安定になりがちで、工事費用も高価となります。

現状では、オフィスのLANケーブルを配線する際は有線がおすすめです。企業の営利活動では、一瞬の通信途絶が大きな損害になることもあります。有線は安定した通信が可能で、コストも無線より安価です。特別な事情がない限りは、有線でLANケーブルを配線しましょう。

LAN配線工事は業者に依頼すべきか

LANケーブルを配線する際は、電気工事資格を保有する業者に必ず依頼しましょう。工事そのものに資格は必要ありませんが、以下のようなデメリットがあります。

・オフィスのレイアウトを考えた配線ができない
・壁面へのLANコンセント埋め込みなど、専門の道具や知識が必要な配線ができない
・トラブルがあった際のアフターフォローができない

企業の成長や変化によって、LANケーブルの配線も変更が必要です。専門知識を持った信頼できる業者を選定し、将来を見据えた配線を行うことが、最大のコスト削減になります。

LAN配線工事の流れ

LANケーブル配線を業者にお願いするとしても、「全てを一任すればいい」というわけではありません。ある程度の構想を固めて業者を選定し、出来るだけ安い費用で施工できるよう行動する必要があります。LAN配線工事の流れとポイントを紹介します。

1.台数・設置場所を決める
まず、社員から意見を聞き、設置するパソコンの台数、HUBやルーターの設置場所、LANケーブルのレイアウトを大まかに決めていきましょう。ある程度のイメージがあれば、業者との打ち合わせもスムーズに進みます。将来的な人員増やオフィス拡張も視野に入れ、余裕のある設計にしておくのがおすすめです。

2.業者を選ぶ
業者に問い合わせする場合は、複数業者で見積もりを取る「相見積もり」を必ず行ってください。契約を取るための値下げが行われ、コストを抑えることが可能です。アフターサービスが充実している、店舗が会社の近くにある業者は、トラブルの際頼りになります。

3.現地調査・契約
業者が決まれば、営業や作業員を交えての現地調査が始まります。スムーズな打ち合わせを行うため、オフィスのレイアウト図を事前に用意しておきましょう。納得のいく計画が完成すれば契約となりますが、「施工中の一部取りやめは原則不可能」なので、入念にチェックを行ってください。

4.工事実施
工事の施工は、契約書に書かれた日時の通りに実行されます。工事期間は数日〜1週間となっているので、1週間でスケジュールを調整するのがおすすめです。新しく追加で工事してほしい箇所があれば、業者に相談すれば対応してくれます。工事が完了すれば立会いを行い、問題がなければ完了です。

LAN配線工事の費用

ネットワーク環境に必要なものを1から揃える場合、パソコン10台とHUB3台で70,000円程の工事費用となります。配線のみの場合は20,000円程度に抑えられるので、HUBやルーターなどを用意すればコストを抑えられます。ただし、その場合トラブルが起こっても自己責任となるので、よほどの自信がなければ業者に任せましょう。

LAN設備の資産計上と耐用年数

LANケーブルはルーター、サーバーを含む「LAN設備」の一部です。LAN設備は経理処理が必要なため、企業担当者は処理方法を確認する必要があります。節税対策にも関わってきますので、「LAN設備はどの勘定科目に該当するか」「耐用年数は何年か」は事前に把握しましょう。

LAN設備の勘定科目

結論から言えば、LAN設備は資産の勘定科目として計上が可能です。1年以上の利用を前提とした、「固定資産」であり、減価償却が必要な「減価償却資産」でもあります。

LAN設備は、耐用年数に分けた減価償却を行い、少しづつ経費として計上していくのがおすすめの経理処理方法です。一度に経費計上してもいいのですが、その年に赤字が増えた場合、計上した経費が大きな負担となってしまいます。赤字の多い年は経費計上を減らし、少ない年には増やすのが、節税テクニックとして非常に効果的です。

耐用年数

LAN設備を減価償却資産としてひとくくりにする場合、耐用年数は6年となっています。ただし、これは行政側が定めた基準にすぎません。実際には5年経つと劣化が始まり、サーバーの停止やケーブル断線のリスクが高まります。定期的に点検を行い、劣化が激しい場合は再工事も視野に入れましょう。

まとめ

LANケーブルは、パソコンと通信機器を繋げ、オフィスの通信網を構築する重要な役割を持っています。ストレスのない通信環境を実現したい場合は、各ケーブルの特徴を把握し、専門知識をもった業者と入念な打ち合わせを行ってください。経理処理や点検もきっちり行い、長期に渡って設備を利用できるようにすることが重要です。


WRITER

トラムシステム(株)メディア編集担当 鈴木 康人

広告代理店にて、雑誌の編集、広告の営業、TV番組の制作、イベントの企画/運営と多岐に携わり、2017年よりトラムシステムに加わる。現在は、通信/音声は一からとなるが、だからこそ「よくわからない」の気持ちを理解して記事執筆を行う。


UNIVOICEが東京MXの「ええじゃないか」という番組に取り上げられました。

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