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PaaSって何?丨代表例と導入時の注意点をわかりやすく解説|トラムシステム

中小企業を運営する多くの方が、「ITインフラの維持費が毎年高額だ…」「システムを更新したいが、具体的な手順が分からない…」という悩みを抱えています。そのような場合は、クラウドコンピューティング技術によるクラウドサービスがおすすめです。毎月安価な維持費だけでITインフラを構築することが可能で、メンテナンスやセキュリティも自動的に行われます。
今回は、クラウドサービスの一つであるPaaS(パース)の例や導入方法を、分かりやすく解説します。

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クラウドサービスとは

クラウドサービスとは、機器の設置やシステムの構築なしで、業務で用いるITインフラを利用できるサービスです。

クラウドサービス以前は、サーバー、ストレージ、データベース、ソフトウェアを利用するために、機器を購入して設置する必要がありました(オンプレミスと呼ばれます)。しかし、この方式は、中小規模の起業であっても、数十万円~数百万円の投資が必要で、その他システムを管理する要員など毎年多額の出費が必要となります。

この欠点を解消したのが、クラウドコンピューティング技術を用いたクラウドサービスです。

技術の進歩により、サーバー、ストレージ、データベース、ソフトウェアといったITインフラが、インターネットのネットワーク上で保存可能となり、パソコン、タブレット、スマートフォンといった出力用デバイスがあれば、ITインフラを利用することが出来ます。サービスを提供するベンダーに申し込み、利用料金を払えば、即座に利用できます。

近年は販売する製品をクラウドサービスにするIT企業が増えており、オンプレミスを置き換える勢いです。すでに6割の企業がなんらかのクラウドサービスを利用しており、金融機関のような多くの顧客情報を抱える起業でも導入が進んでいます。今後も企業を運営していきたい経営者の方は、クラウドサービスの導入が急務です。

PaaSとは

クラウドサービスは用途によって様々な呼称があり、主にIaaS、PaaS、SaaSの3種類に分類されます。それぞれ以下のような特徴がありますが、今回はPaaSを中心に解説しましょう。

IaaS:ストレージやサーバーといったITシステムを構築するインフラを提供するクラウドサービス
PaaS:アプリケーションを開発するための環境を提供するクラウドサービス
SaaS:ソフトウェアによるサービスを、クラウドで提供するクラウドサービス

PaaSはPlatform as a Serviceの略で、「サービスのためのプラットフォーム」を意味します。その名の通り、OS、ネットワーク、フレームワークといったプラットフォームを開発するためのミドルウェアを利用できるクラウドサービスです。

オンプレミスなら多額な資金をかけて設置していたプラットフォームの開発環境が、安価かつ迅速に導入できます。資金に余裕がない、成功するか確証がないサービスを開発するときは、PaaSがおすすめです。

PaaS導入のメリット

PaaSのクラウドサービスとしてのメリットは、以下の3点です。

1.導入がスムーズで運用しやすい
OSやデータベースといったミドルウェアはインストールに時間がかかっていましたが、クラウドサービスならすぐに利用開始できます。アップデートも自動的に行われるため、スピード感を持った開発が可能です。

2.費用が安価
クラウドサービスは、利用した分だけ請求される従量課金制を採用しているところがほとんどです。それ以外は一切費用が発生しないため、コストを抑えながら開発環境を維持できます。メモリサイズ、データベース領域の増減も容易で、必要に応じて利用可能です。

3.開発に集中できる
運用の手間やコストが軽減されるため、ミドルウェアによるアプリケーション開発に、全力を注ぐことが出来ます。運用に必要な人員も少なくて済むため、スキルを持った人材を温存することが可能です。

PaaSの代表例

PaaSを提供するサービスを紹介しますので、導入したい際は参考にしてください。クラウドサービスはベンダーが安定してサービスを供給していることが重要なので、大企業が運用する製品がおすすめです。

1.Amazon Web Services(AWS)
世界最大の通販サイト「Amazon」が提供するクラウドサービスです。世界中に影響力を与える大企業アマゾンのブランド力と、早くからクラウドサービスを提供する先見の明により、世界最大のシェアを維持しています。PaaSとして提供しているのは、実行環境が無くてもプログラムを実行できる「Lambda」や、アプリのデプロイ(開発したサービスを利用できる状態にする作業)容易にする「Elastic Beanstalk」です。

2.Google App Engine
検索エンジン「Google」やメールサービス「Gmail」を提供するGoogleのクラウドサービスです。PHP・Python・Java・Goといったプログラミング言語を利用して開発したサービスを、Googleのインフラで実行し、保管することが出来ます。AWSよりもアプリケーションを開発しやすいですが、実行できるアプリケーションの数で劣るのが欠点です。

3.Microsoft Azure
近年勢力を伸ばしている、マイクロソフトが提供するPaaSです。仮想マシンにwindowsを選べるなど、多数のITサービスを販売するマイクロソフトらしいサービスとなっています。仮想マシンの「Virtual Machines」、データべースの「SQL Database」、WEBコンテンツを開発する「Azure Webサイト」などが提供されています。

PaaS導入のポイントと注意点

最後に、PaaSを導入するときの注意点を解説します。PaaSは利用するにはプログラミングやシステム構築の知識が必須なので、スキルを持った人材と相談しながら導入しましょう。

1.セキュリティ対策
クラウドサービスはクラウドコンピューティング技術を用いており、オンプレミスとは違うセキュリティ対策が必要となります。多くの場合、他社と同じ仮想空間を共有する共有型のサービスとなっているため、情報漏洩のリスクはなくなることはありません。ベンダー側で管理されているとはいえ、セキュリティには常に気を使いましょう。

また、それぞれの環境を束ねる役割を持つ「ホストOS」が乗っ取られた場合、システムが全て掌握される危険性もあります。

2.コスト
コスト削減を達成できるとして人気のクラウドサービスですが、どんな状況でも低コストとは限りません。状況によっては、オンプレミスよりも高コストになる可能性もあります。

・オンプレミスで開発していた開発環境を引き継ぐ際、クラウドサービスに互換性がなく追加費用が必要となった
・サーバーを24時間364日利用すると、オンプレミスよりも高コストとなった
・導入したはいいが、完璧に扱える社員がおらず、トラブルが頻発している

コスト削減効果を実感したい場合は、導入後の運用も見据えた計画を作成しましょう。

3.SLA
クラウドサービスは、ネットワーク上の仮想システムを使う関係上、セキュリティやサービスに関する責任があいまいとなります。万が一トラブルが発生した場合、責任があいまいなままだと、アフターサービスや補償を断られるといったトラブルに発生しかねません。

クラウドサービスを導入する際は、SLA(サービス品質保証)を締結するのがおすすめです。SLAとは「Service Level Agreement」の略で、利用するサービスの水準や品質を決定します。必ず締結し、クラウドサービスをトラブルなく利用できるようにしましょう。

まとめ

クラウドサービスを利用すれば、企業のITインフラを短期間・低コストで整えることができます。中でもPaaSは、アプリケーション開発を行うミドルウェアを提供するサービスで、開発環境が必要な企業にはなくてはならない存在です。PaaSを導入して、開発環境の効率化を達成しましょう。


WRITER

トラムシステム(株)メディア編集担当 鈴木 康人

広告代理店にて、雑誌の編集、広告の営業、TV番組の制作、イベントの企画/運営と多岐に携わり、2017年よりトラムシステムに加わる。現在は、通信/音声は一からとなるが、だからこそ「よくわからない」の気持ちを理解して記事執筆を行う。


UNIVOICEが東京MXの「ええじゃないか」という番組に取り上げられました。

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