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2021.07.28

電話番号 / 番号ポータビリティ / LNP / そのまま /

番号ポータビリティ(LNP)で番号そのままクラウドPBXを導入する方法|トラムシステム

「クラウドPBXを導入したいが既存の電話番号はどうなるんだろう…」とお悩みではありませんか?番号ポータビリティという仕組みを利用すれば、クラウドPBXに既存の電話番号を引き継げます。

番号ポータビリティの概要やクラウドPBXで実行する際のチェックポイントを解説しますので、サービス乗り換えを検討している方は参考にしてください。

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番号ポータビリティとは

番号ポータビリティとは、電話回線を契約している通信事業者を変更しても、電話番号をそのまま利用できる仕組みです。通信事業者に料金を支払い、工事や設定を依頼して利用します。

固定電話番号向けの番号ポータビリティはLNP(Local Number Portability)、携帯電話番号向けはMNP(Mobile Number Portability)と呼ばれています。番号ポータビリティは主に法人向けのサービスとして提供されており、企業所在地を移転しても電話番号が変化しないため、業務に支障をきたさないのがメリットです。

クラウドPBXの電話番号とは

クラウドPBXの電話番号は、通常のビジネスフォンとは仕組みが違います。番号ポータビリティについて解説する前に詳しく解説します。

クラウドPBXとは、ビジネスフォンの機能をクラウド化したサービスでインターネットを通じて内線や外線、転送などの電話機能を利用するサービスです。通話は固定回線ではなくインターネット回線を利用するため、電話番号もインターネット回線に対応していなければなりません。

クラウドPBXで電話番号を取得する方法は、2つあります。

・サービスを提供しているベンダーに電話番号を新規発行してもらう
・現在利用している電話番号を引き継ぐ

新規に発行してもらう場合は問題ありませんが、引き継ぐ場合は注意が必要です。

クラウドPBXに電話番号を引き継ぐにはいくつかの条件を満たす必要があり、満たせない場合は引継ぎが不可能となります。法人の電話番号が変更されてしまうと、取引先への周知やホームページの更新といった作業が発生するので注意しましょう。

クラウドPBXに電話番号を引き継ぐ方法が番号ポータビリティです。

ただし、全てのケースで実行できるわけではなく契約や回線によってはできない可能性もあります。通信事業者やベンダーに、番号ポータビリティが可能か事前確認を行ってください。
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クラウドPBX導入時の番号ポータビリティ(LNP)チェックポイント

クラウドPBXで番号ポータビリティを行う際のチェックポイント見ていきましょう。回線、電話番号、通信事業者の特徴によって、番号ポータビリティの可否や必要な手続きは変動します。導入後のトラブルを回避するため、本項目でしっかり確認しましょう。

NTT東・西日本で取得した固定電話番号

「NTTと契約して発番した電話番号であるか」が番号ポータビリティを実行する条件です。

まず、メタル線によるアナログ回線やISDN回線(デジタル回線)を利用したアナログ番号は、NTTが発番した電話番号のため番号ポータビリティが可能です。メタル線は光回線(光ファイバーを利用したインターネット回線)に収容可能なため、インターネット通話を利用するクラウドPBXにもそのまま電話番号を引き継げます。

NTTの光回線である「フレッツ光」に契約している場合は、クラウドPBXへの番号ポータビリティができる・できない場合があります。例として、最初から光専用帯番号として入手している場合、番号ポータビリティは実行できません(詳細は後述)。同じ固定電話でも、回線や契約によって番号ポータビリティの可否が変動するので注意しましょう。

光回線の固定電話を利用している場合、現在契約している業者かNTTの問い合わせサービス(116)に電話し「NTTと契約して発番した番号であるか」を確認するのがおすすめです。

また、もともとNTTから固定電話として発番しフレッツ光や他の光コラボ事業者に乗り換えた場合、NTTが発番した電話番号扱いとなります。つまり、番号ポータビリティが可能です。

光コラボ事業者の電話番号

光コラボ(NTT光回線を転用し他社がサービスを販売する形態)で発番した電話番号は、その業者専用の番号(ひかり電話専用番号帯)である可能性が高くなります。

番号ポータビリティは、先述の通り「NTTと契約して発番した番号であるか」が条件です。つまり、ひかり電話専用番号帯は番号ポータビリティができません。ベンダーに利用している電話番号のチェックを依頼し、番号ポータビリティが可能か確認してください。

ただし、2025年の固定回線全廃に伴い、光電話サービス間の番号ポータビリティを自由化しようという動きも見られます。

LNPができない番号

残念ながら番号ポータビリティが利用できない番号もあります。主なケースは以下の2つです。

・「050」から始まるIP電話番号を利用している
・固定の電話回線で利用している電話番号がIP電話に対応していない

注意:LNP可能番号でもLNPができないケースも

本来なら番号ポータビリティに対応している電話番号でも、ベンダーによってはできないケースも存在します。

具体的にはクラウドPBXのベンダーが利用している地域のデータセンターに番号回線収容設備を持っていない場合、番号ポータビリティを実行することができません。この場合、ンダーを通じて電話番号を新規に取得しなければなりません。なお、これはあくまで電話番号の話であって、クラウドPBX自体は利用できます。

番号ポータビリティ(LNP)の流れ

番号ポータビリティ対応の電話番号だった場合、申し込みが可能となります。利用者が特別な手続きを行う必要はないので、基本的な流れのみ確認しましょう。

1.番号ポータビリティの申請書をベンダーが作成
2.内容を利用者が確認(番号ポータビリティのタイミングで、廃止する番号などがないかも合わせて確認
3.ベンダーが、NTTに番号ポータビリティ可能かを改めて確認し、手続きを進める
4.予定した日時で自動で回線が切り替わる

回線が切り替わるタイミングには、一時的に通話が(30分程度)通じなくなる可能性があります。

サービス乗り換えはコストダウンのチャンス!

固定回線からクラウドPBXへのサービス乗り換えは、通信費のあり方を見直しコストダウンを達成するチャンスでもあります。以下のコストダウン対策を実行してみましょう。

・回線契約数を見直し、不要な回線は思い切って解約する
・スマートフォンの内線化を行い、通話料をカットする
・電話サービスプランを更新し、コストダウンを行う
・インターネットFAXを導入し、高価なFAX機を廃止する

電話設備の利用シーンをよく考え、コストダウンに最適なサービス・設備を導入してください。

まとめ

クラウドPBXを導入する際は、番号ポータビリティを利用して自社の電話番号を引き継げるかが重要です。電話回線や契約しているサービスの種類によって可否が変動するため、ベンダーや通信事業者に確認をとる必要があります。また、クラウドPBXの導入時には自社の電や回線の利用状況を見直し、不要なものは解約・廃棄するなどでコストカットを行いましょう。

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WRITER

トラムシステム(株)メディア編集担当 鈴木康人

広告代理店にて、雑誌の編集、広告の営業、TV番組の制作、イベントの企画/運営と多岐に携わり、2017年よりトラムシステムに加わる。現在は、通信/音声は一からとなるが、だからこそ「よくわからない」の気持ちを理解して記事執筆を行う。


UNIVOICEが東京MXの「ええじゃないか」という番組に取り上げられました。

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