民営化に伴う部署移設を機に磁石式電話機をクラウドで導入
空港のビル・滑走路等一体運営事業がスタートし、旅客ターミナルビルから滑走路、駐車場、貨物ターミナルビルの総合的な管理運営を担いながら、民営化に伴う部署移設を機に磁石式電話機を導入し、その利用を通じて得られた成果や課題、クラウド化の展望について広島国際空港株式会社の担当者の方々にお話を伺いました。
国管理の広島空港が民営化され、運営会社として広島国際空港株式会社が設立、2021年7月から滑走路および旅客ターミナルビル等を含む空港一体運営をスタートしました。
旅客ターミナルビルと滑走路等、駐車場、そして貨物ターミナルビルの管理を含めて空港施設全体の管理運営が事業内容になります。滑走路側は元々国が管理していましたが、民営化に伴い弊社が一体運営するようになりました。また、空港の北東側に広島エアポートホテルがありますが、弊社が所有しグループ会社が運営を行っています。管制塔以外の全てを管理している状況です。
業務の性質上、「安全は全てに優先する」という会社の方針で、何ごとも「安全・安心」を大前提にした進め方を心がけています。
主に滑走路側の管理をしている空港運用部という部署に今回の磁石式電話機を導入しました。管制塔や消防庁舎、エアラインとの連絡で活用させていただいています。空港運用部は元々、国が管理している管制塔がある庁舎の中にあった組織ですが、民営化して約1年後に旅客ターミナルビル内に移転が決まったので、それに合わせて導入させていただきました。
導入するにあたって、基盤を追加しないと既存のPBXが磁石式電話機を取り込めず、また半導体不足の影響で基盤が手配できないという状況でした。その時にクラウドの提案をいただいて採用しました。
停電などの災害に強いことと、電話は一対一で繋いでいるので受話器を上げればすぐ先方に繋がることです。
磁石式にかけた最初の数秒間、相手の声が聞こえないということがありましたが、それも改善されているので、便利に使えています。
一年前に電話を導入し、新しい環境で運用できる体制になったときに新規で1台追加設置しましたが、設定済の電話機を送っていただいて、何もしなくてもすぐ使えたのでその辺も非常に便利だと思っています。
将来的にはいろいろ機能が付いているクラウドで統一していきたいなと担当としては思っています。
サービス面で不足や不満があったということは特になく、営業時間内に電話を止めて切り替えるなどがなかなかできなくて、どうしても営業が終わった夜間にお願いさせていただいたり、立ち合いで早朝からご対応をお願いすることとなり、ご迷惑をおかけしたかなと思います。ありがとうございました。